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ただ読書をすれば読解力が上がるというわけではない

高校の時の現代文の先生に、「京大に行きたければ年間150冊本を読みなさい」と言われ、当時東大を目指していた私は不遜にもそのアドバイスを鼻で笑いつつ、それくらいやったるわ、ということで結果的に高校1年、2年と150冊ずつ、3年は受験勉強もあったので50冊に減りましたが、計350冊を読み、言われるがままに短めの読書感想文を書いたノートをきっちり提出していました。

結果的にその先生の思うつぼだったということで、これまた行動経済学的にはうまく反骨心を利用されてしまったなぁ、と今では懐かしく思うとともに、恩師には心より感謝申し上げる次第です。

ということで、若い頃から読書は好きで、あれこれとその時の気持ちに素直に読みたいものを読んできましたが、ただ数読めばいいわけではないなぁ、と思っています。

確率統計を踏まえて世相にするどく切り込むサトマイさんのYouTube動画をよく観ていますが、今回は読解力を上げるにはただ読書するだけじゃ足りない、という内容になっています。

端的に言うと、本を読むにもその背景や理由などについて考えながらじゃないと読解力はつかないよ、という内容です。

私自身、元々小さい頃から暗記力は抜群で、一度聞いたら忘れないという感じだったのですが、その暗記力だけで乗り切ってきたので、大学に進み、社会に出るようになって、想定外の問題に直面したときにそれだけじゃ太刀打ちできないなぁ、と切実に感じたのでした。

年齢を重ねるにつれていわゆる単純暗記の力は衰えまくり、単に情報を覚えるというのがすっかり難しくなってしまいましたが、なぜそうなのか、その理由はなにか、どういった背景があるのか、というところの合点がいくと記憶に残るなぁ、と実感しています。

我が家の参号機(上の子)と肆号機(下の子)には日頃から「なんで?」とツッコむようにしていますが、物事の背景や趣旨などを押さえないと本当の理解に結びつかないし、読解力は元より応用力もつかないよ、と伝えています。

めんどくさい作業だし、特に参号機は私に似て1回やったらええやろ、というスタンスなので、根気がいりますが、わたしのような融通の利かない大人にならないよう、そこだけはうるさく言ってるのでした。

最近の情報過多の時代に様々な情報に触れるなかで、上辺だけ観ていては物事の本質はわからないし、何かよくわからないままに流されて生きてしまうだけになってしまうと思います。

都度都度立ち止まって、なぜそうなのか?という意識を持つだけで、読解力も理解力も身につくんじゃないかなぁ、と思うのでした。




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耀興
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