
切ない気持ち㊷50代のセカンドバージンから卒業記録
母国への帰省中に
彼から写真が送られてくる
観光地の美しい写真に
彼の姿も写っている
最初のころは
彼の写っている写真を
楽しく見ていた
どの景色も美しい
メッセージのやり取りもしているが
ワタシは日常の生活を送っているわけで
美しい景色の写真はそうそうない
ネタを創ろうと努力してみたが
あまりにも少ない
彼の華やかな美しい
楽しそうな写真と比べたら
あきらかに見劣りする
そんなことを感じながら
自分の日常生活を送っていたら
あっという間に半分の日数が過ぎていた
帰国までカウントダウン
会いたい気持ちが募る
そうなったら
写真を見るとせつなくなってきた
メッセージのやり取りができると
近くに感じられるのかと思っていたが
逆に
離れた距離をさらに遠くに感じた
写真を見ても実物には会えない
触れられない
会いたくてもすぐに会えない
会えない現実を突きつけられて
寂しさが倍増する
「待てる」
と思ったけど
あと何日
という会えるまでの時間を
カウントダウンする
ここからの時間が
一番苦しい
彼の存在が
幻だったのかと
思ってしまう
今までの出来事が
夢だったのでないかと
早く
彼に触れて
実在することを
確認したい