下田旅をのんびり綴る。その2(爪木崎
こんにちは、ようです。
昨年から気がつけば欠伸をするのと同じくらい自然Netflixを開いています。
最近観たのは「シカゴ7裁判」。
キリがないので本編に関してはあまり触れませんが、監督のアーロン・ソーキンは実話を基にした作品を多く手がけているようで、他の作品も気になりました。
さて、前回の下田旅の続きですね。
金目鯛バーガーを食べた次は、夜光虫を観にいく船のツアーの後に爪木崎という岬で星を眺めるコース。
夜光虫は海に浮かぶプランクトンのことで、波とかの刺激を受けると光を発するらしい。
こんな感じらしい。
これが下田の海で見られると。
それは見なあかんやろ。
小学生の頃に読んだ小説に、夜光虫を海にまいて海に落とされた少女を見つけ出し救うというシーンがあったことを思い出す。いうて小説だけれども。
それ以来、そんな光り輝く海の生き物がいるなら見てみたいという思いをひっそりと抱いており。。。
そんな話をしたら友人が夜光虫を見るツアーを予約してくれて。(結局他力本願)
ただ、もしかすると季節的にもう寒いので夜光虫が見られないかもしれないですよ、とのこと。
むむ。金払って海まで出て、何も見られず帰る可能性もあるのか。。と思いつつ、ツアーを行っているお店まで向かう。
受付には女性がいて、今回は私と友人しかいないとのこと。軽く貸し切り。っていうか最小催行人数のハードル低くない?
先に支払いを済ませて、そばの船着場まで行って小さめの漁船みたいな船に乗る。ベンチに腰かけて、どんどん海の方へ出ていく。船も思ったほど揺れなくて。
しばらく10分くらい沖の方まで向かって途中で止まると、ここで見られますよ〜とお店の人が教えてくれる。
どうやって見るのかと海をベンチから覗いていたが何も見えず。するとお店の人が網を持ってくる。
そしてその網を海につっこみ掻き回し始める。
「こうすると夜光虫が光るんですよ〜」
そんな人力コーナーがあるなんて聞いてない、と思いながらも恐る恐る船縁に膝をついて海を覗くと...確かに網が通った後に微かな光が見える!
さっきのサンプルの画像見たいな見え方ではないけど、でも確かに光ってる...!写真に撮ってもきっと映らないだろうっていうくらいのぼんやり感。海に落とすのが怖くて携帯を取り出せなかったけど、今でも記憶に残っている光。
ぼんやりと思ったのは
これでは少女は救えへんわ...(そこかい
私が見ただけで、きっと何十万とプランクトンがいたんだろうけど、少女を救うには億単位の夜光虫が必要なんじゃないかと思う。
でも、単純にその不思議さが面白かった。なんで光るんだろう?
自ら光を発するってすごくないですか?どうなってるんだろう。。
きっと地元の人たちには珍しいものではないんだろうけれど、昔から興味のあったものを実際に見られて嬉しかったです。
そして、海の上で見られた星空の美しさ。吹き付ける風がとても冷たくてあまり集中できなかったけれど、人口の光から遠かった海の上で見る星空はとても綺麗でした。
夜光中のツアーが終わると、また10分ほどかけて陸に戻る。車に戻るととりあえず冷めた体を暖房で温める。
次は爪木崎にて星の鑑賞。結構有名なスポットらしく、インスタで調べてもたくさんの星の写真が出てくる。良いカメラで撮って、後でフォトショで編集したんだろうなとわかっていても美しい。
車で30分くらいかけて爪木崎へ。岬に灯台がありそのあたりが撮影スポットらしい。
真っ暗な駐車スペースに車を止めて、そこから歩くこと10分ほど。
アロエの花が咲いてたり、様々な植物が植えられている道を歩いていくと途中でひらけた場所に出る。そこにはハート形のオブジェがあったりして、日中は可愛らしい写真が撮れる撮影スポットらしい。
そこの時点でも、もう星がものすごく綺麗だった。
よくインスタにあがっている写真は、きっと光を取り込む必要があるからか夜とは思えない明るい空が広がっていてそこに無数の星が浮かんでいる。
でも実際に観る星はもっと真っ暗な「宇宙」に静かに浮かんでいる。
吸い込まれそうな暗闇の宇宙に孤独に輝いている星が美しかった。
本当にね、嘘みたいに空が星で埋め尽くされているんですよ。
都会じゃなくとも郊外でも今は本当に強く光る星しか観られないけれど、実はこんなにも夜空には星が広がっているんだなと改めて実感。
恐ろしさも感じるけれど、それ以上にその広大さに心を奪われる。
その広大さにまで自分の心が広がっていく感じがする。
その感覚がきっと好きなんだな。キュッと縮まっていた心が、ふわっと安らぐ感覚が。
寒かったけれど1時間近く星を観ていたと思う。それくらい飽きなかった。
ちなみに灯台と星の写真は友人による撮影。
この旅の目的は初日にしてほぼクライマックスを迎えたんじゃないかと思うくらい、満たされた星空鑑賞でした。
おすすめですよ、爪木崎。
それでは、今日はここまでで。