温暖化を光学現象として捉えなおす

前回の続き。
日陰にすると5度近く温度が下がるのは、光の波長のうち、赤外線が遮断されるからだ。

温暖化の原因が温室効果ガスだというIPCCの発表を疑うのではない。それはおそらく事実だが、CO2削減策というメインの方針が、うまくいっていない。この方針ももちろん気長に続けねばならないが、新たなアプローチを加えるのは合理的で、推察するに、実はもうそう動いている方も多くいるはずだ。

大規模な日光遮断策である成層圏エアロゾル注入が、反対が多いのなら、海上雲増光、人工降雨、さらには大きなプリズムを作り、光の入射角を変えるのも、ひとつの方法ではないか。温室の屋根でもどこでもいい。真夏の光線が、秋の光線に変るということ。

ベトナム、中国に上陸した台風の死者は、150人を超えた。家を失くした人まで数えると、とても痛ましいことで、日本の台風が過ぎて安心した人も、世界を見回すと被害が大きいことを知る。緩和策だけでなく、適応策にももう全速力で取り組まなくてはならない。

総裁選では、小泉氏の言う「政治のスピードアップ」が一番心に響く。政治の速度を問題化したのは、この人が初めてでないか。実際に、ゆっくりやっていては間に合わない課題が、あまりに多い。速度を問題視するのは、まことに正しい。

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