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少年エース創刊のきっかけは車田正美だった

先日、話題になっていた『KADOKAWAのメディアミックス全史』より。
メディアミックス全史は角川社史の三番目に位置する書籍です。
著者は角川グループホールディングスやメディアワークスの代表取締役社長等を務められて有名な佐藤辰男さん。

「少年エース」の創刊は、「月刊ASUKA」が当代の人気少女漫画家による〝王道少女コミック誌〟であったように、角川初の〝王道少年コミック誌〟の創刊、となるはずだった。きっかけは「少年ジャンプ」で『聖闘士星矢』をヒットさせた車田正美が、新しい活躍の媒体を探しているという情報から、新雑誌を立ち上げてこれに応えようとしたもの。

KADOKAWAのメディアミックス全史 サブカルチャーの創造と発展
第Ⅱ章.第2項.「ザ・スニーカー」「少年エース」と『エヴァンゲリオン』

たしかに誌名からして『少年〜』ってついてますからね。

当時のCMでもエヴァの次くらいの扱いだったような気がします。
B’T Xビートエックス』は文中ではあまりヒットしなかった扱いですが、海外ではそれなりにウケて玩具も売れたと聞いた覚えがあります。
もちろん聖闘士星矢セイントセイヤのような大ヒットではありませんでしたが。

『新しい活躍の媒体を探している』というのは当時、聖闘士星矢の後に手がけた『SILENT KNIGHT翔サイレントナイトしょう』があえなく全2巻でNEVER ENDして巻末コメントで「GOOD-BYE」と書いた後のことですね。

結局、車田先生は『B’T X』の連載終了後に少年エースを離れ、次作は集英社のスーパージャンプで『リングにかけろ2』を執筆しました。
その後は秋田書店を中心に活動されています。 ■

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