与えれば与えるほど、与えられる!
今参画しているプロジェクトで、自然と担うようになった役目があります。
それは会社が違っても、同じチームの若手には自分の知っていること(知識、技術、考え方等々)を教えるということです。
ITのプロジェクトはプライムベンダー(元請け)+様々な協力会社のメンバーで構成されていることがほとんどです。
今入っているプロジェクトにはプライム側の若手(第二新卒)が入っていて、必然的に20年以上の経験を持ち、チームのサブリーダーでもある私が彼らにタスクの内容を指示して、手を動かしてもらって、仕事の結果をレビューするという役割を担っています。
若手は全く経験がない状態でプロジェクトに参画したので、リーダーの方が指示した内容をよく理解できていないので、何をやらないといけないか手順を噛み砕いて説明し、求められている結果や何のためにこれをやるのか説明してあげます。
教えるのは作業の手順や技術的な内容だけではなく、仕事に対する姿勢や、アドバイスだったりもします。
ある時、議事録が上手に取れない人がいてチーム夕会での言動から悩んでいる様子が伺えたので、個別にオンライン会議でアドバイスをしたことがありました。
議事録の当番から外してもらうようにリーダーに相談しようかと後ろ向きなことを考えていたので、「あきらめるのはできること全部やってからでも遅くはない」と伝えて、リーダーの方はここをこう修正してくださいとしか伝えてなかったので、指摘の理由を説明しました。
また自分が議事録の当番じゃない時も議事録を取ってみて、上手に書ける人と比較して、どこが悪いのか分析するようにアドバイスしました。
緊張して顧客にうまく説明ができない人には、「緊張していたらできることの半分もできないよ」と言って、ヨーガ教室でやっている呼吸(何度か深呼吸して、最後にゆっくり静かに吐く)で自分を落ち着かせる方法を教えてあげました。
人前で話すことに苦手意識を持っているように感じられたので、プレゼンが上手な人を研究して真似すればいいよとアドバイスしました。
大学の時はダンスサークルに入っていて、人前でダンスするのは平気だと言っていたので、人前でダンスするのと同じだと思えばいいよとも伝えました。
実はこの2つのアドバイスは、ヨーガの個人指導の時に先生からされたアドバイスを自分なりにアレンジしたものです。
自信をなくして、不安になっていた二人が元気な声で「アドバイスありがとうございます。頑張ります!」と言ってくれた時には私もすごく元気をもらいました。
自分にできることをしただけなのですが、他人に喜んでもらうことが自分の喜びというのをこの経験で実感しました。
”Give and Take”とよく言いますが、Takeは奪うとか取るという意味があるので、 ”Give and Given” = 与えれば与えられるの方がいいんじゃないかと思いました。
そして自分の経験を通して知ったこと(仕事のノウハウに加えて精神的なことも)を伝えていくことも自分の役割なんだと考えるきっかけになりました。