私は弱者 #044
自分はいわゆる「社会的弱者」ではないと思いますし、自分が「弱者」であると声高に宣言すると炎上しそうな世の中ではあります。
しかし、ビジネスの世界で言うと自分は紛れもなく「弱者」です。
ですが、「弱者」であることを前提に、戦略的にキャリアを歩んでいくことで道が開けるはず。
というのも、voicyで木下斉さんが9月から始められた、ジブン株式会社ビジネススクールという企画に参加しました。
9月のテーマは「弱者の戦略」。これを書いている今、9月30日の23時30分ですが、、駆け込みでnoteを書きます。
労働市場で圧倒的弱者!の自分
労働市場においては、なんだかんだで制約なく長い時間働けて、いつでも対応できる人が強い。反対に、労働時間に制約がある人は弱者ということになります。
家庭の事情で早く帰らなければならない、働ける時間が限られる人は、それだけで弱者になってしまうのです。
弁護士業務は特にそう。多くの場合、稼働時間=売上です。タイムチャージの場合はもちろん、結局は自分の時間を切り売りして報酬をいただいている部分があるので、働ける時間に制約がある人間は間違いなく弱者になります。
私は独立し、既に報酬体系や働き方は自分で選択できるようになっていますので、労働時間=収入の世界観からは抜け出しつつあります。それでも、仕事に全振りできる同業者と同じやり方をしていては勝てません。
以前、私より15歳くらい上の同業者の女性が
「子育てが一段落して仕事に時間を割けるようになり、この時間を全部勉強に費やしていたら、と思うと愕然とした」
というお話をされていました。
(自分に時間の余裕があれば、その分勉強するのかという問題はありますが)時間の制約がある中で、能力を高め、また、仕事を取ってくるために戦略を練る必要があるのです。
ABCD戦略といえば!
先述のVoicyの最後のチャプターでお話のあった、ABCD戦略。もともとは、今ある資産を活用してコミュニティを発展させよう、というコミュニティ開発の方法論(=Asset-based community development)だそうですが、これがビジネスでも活かせるよ、というお話です。
私がこのお話を聞いて真っ先に思いついたのが、前職で出会った、アメリカで働く日本人弁護士のお話。
彼が言うには、日本人弁護士の強みは「日本語がネイティブレベルで話せる」ということだそう。
そんなの当たり前だろう、と思ってしまったのですが、よく聞くとこういうこと。
アメリカ在住の日本人弁護士の主な顧客は日本企業や日本人
→顧客は英語が話せても、法律など難しい話については、母国語でコミュニケーションを取りたい
→英語が話せてアメリカの法律の素養があり、かつ、日本語もネイティブな弁護士が適任
日本で生活する日本人にとって、日本語がネイティブレベルで話せることなど当たり前すぎて普段は全く意識しません。何も特別な価値はないと思ってしまう。
しかし、戦う市場によっては、そんなごくごく当たり前のことが、かなり極力な武器になるのです。
アメリカにおいて、マイノリティである日本企業や日本人を主なターゲット顧客としている、という点で、別チャプターでお話のあった、ピンホールマーケティングとも通ずる話ですね。
弁護士×◯◯
5つめのチャプターでは、弁護士はレッドオーシャンの代表格として紹介されています。
私もさすがに「資格があれば安泰」とあぐらをかくほど能天気ではありません。しかし、自分にとってのブルーオーシャンがどこにあるのか、これからの職業人生でどの分野やセクターに張っていくかについて、今のところ、かなりぼんやりしています。
自分が持つアセットを、当たり前すぎて意識しないレベルから棚卸ししたうえで、どこの市場に出ていくか。今年中に考えてみます。
余談〜私とnote〜
昨年10月から投稿を始めたこのnote。最初はなんとか週2ペースで投稿していましたが、気づけば月1くらいの投稿がやっとになってしまいました。
書きたいことがなくてお休みしていると、さらに書きたいことが見つからなくなって、書こうと思ってもなかなか言葉が出てこなくて、の超悪循環。。
さぼってみて、とにかく続けることが大事だと最認識しました。また、発信同期(と呼ぶには差が開きまくっていますが)のみなさんのご活躍に日々励まされ、自分も行動しなくては、と良い意味で焦ります。
ということで、今は駄文であっても、文章を世に出し続けていきます!