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欧州電池メーカーの破綻から見える日本製造業への警鐘
こんにちは、中村稔です。今日は欧州の電池メーカー・ノースボルトの破綻について、日本の製造業の視点から考えてみたいと思います。
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事態の深刻さ
正直なところ、この記事を読んで背筋が寒くなりました。わずか1年前にIPO候補と言われていた企業が、あっという間に破綻。しかも投資家には大手自動車メーカーやゴールドマン・サックスといった錚々たる顔ぶれが並んでいたんですよね。
私が特に注目したのは、以下の3点です。
1. BMWの発注キャンセルが引き金になった点
2. 中国・韓国勢との競争で劣勢に立たされた点
3. 生産の遅延が致命傷になった点
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日本製造業への示唆
実はこの状況は他人事ではありません。日本の電池メーカーも似たような課題を抱えているんです。私の知人で電池業界に詳しい方が言っていたのですが、「日本は技術力はあるのに、スピードと価格で中韓勢に負けている」とのこと。まさにノースボルトと同じ構図です(苦笑)
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打開策を考える
では、どうすれば良いのか。私なりの提案を3つ挙げてみます。
1. スピード重視の開発体制への転換
従来の「完璧主義」から脱却し、「まずは出す、そして改善する」という考え方に変えていく必要があります。品質は大事ですが、市場に出すタイミングを逃せば意味がありません。
2. 戦略的な協業の推進
例えば、日本企業同士で技術を持ち寄り、共同開発する。または、アジアの企業と戦略的提携を結ぶ。単独での戦いは、もう限界かもしれません。
3. 差別化戦略の明確化
「安かろう悪かろう」との戦いは避け、高付加価値領域に特化する。日本の技術力を活かせる分野を徹底的に攻めるべきでしょう。
終わりに-危機感と希望
正直に言って、この記事は日本の製造業にとって他人事ではありません。でも、悲観的になる必要はないと思うんです。先日、あるベテラン技術者の方とお話しする機会があったのですが、「日本には世界に誇れる技術力がある。大切なのは、その使い方を変えること」という言葉が印象に残っています。私たちは今、大きな転換点に立っているのかもしれません。この危機感を、新たな挑戦のエネルギーに変えていく。そんな時期に来ているのではないでしょうか。
中村稔でした!
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