【410/1000】保有効果
NetflixやHulu、Appleミュージック、Spotifyなどの定額配信(サブスクリプション)でも、無料視聴期間を準備して「保有効果・現状維持の法則に基づく継続利用」を促進しています。Webサービスやジム、ヨガ・英会話などの教室(スクール)など「定額サービス」のビジネスでも、数週間~1ヶ月程度の「無料お試し期間」を設けることで、「保有効果による継続利用の顧客」を増やしています。
まさにその通りです。いま、自分の担当しているサービスでもこれをやりながらユーザーを増やしていきたいと考えています。
でもこの「保有する」ことによって得られる価値が、その人にとってどんなものかによって、こういった施策が効くかどうか大きく左右されることを感じます。サービスの種類によるとも言えるかもしれません。
動画配信サービスであれば、ユーザーがその価値を得るにはそんなに手間はありません。実際はそんな単純ではないとわかりつつですが、スマホ見てる時間があれば享受できます。一方、ある場所に通うことで初めて価値を享受できるサービスの場合は、スマホで見るという行動と比べると心理的にも物理的にも障壁は大きいですよね。
サービス提供者として考えねばならないのは、保有してもらうところがゴールではなく、それをいかに続けてもらえるかということであって。スマホアプリであれば手元でプッシュしやすかったり、デジタルサービスであれば行動分析からレコメンド仕分けたりできますが、そういったデータも満足にとれないサービスの場合、続けてもらうためのフォローがかなり弱いのです。
この保有効果、サービス提供者側としての肝は、保有し続けてもらうための工夫をどこまでデザインできているかによるなぁと。今さら当たり前すぎる話と思うんですが、実際、それをやり切れてるサービスって、世の中にそんなに多くない気がします。ということは、、チャンスしかないということか。。^^;
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