1年が経ちました
昨年ヨガスタジオをオープンしてから1年が経ちました。夢だった自分で事業を回すことですが、実現できたこと、できなかったことを整理していきたいと思います。
できたこと①多数の先生を採用しマネジメントする
まず裏方としてできたことはマネジメントかなと。会社員を10年以上続けても部下を持てなかったことは悔いが残っていました。
今だからわかりますが、新規事業の営業で機動力が求められた環境で育った私に安心して部下は任せられないなと。
スタジオを始めてから毎週定期できてくれる先生が10人ほど、イベント専門の先生も10人ほど。あまり深く関わらない方ももちろんいますが、業務委託の先生たちのマネジメントは良い経験になりました。
レッスンに対する契約なのでそれ以外の業務やイベントごとなどは関わりたくないという方もいるし、逆に家族ぐるみで参加してくれて課外活動に好意的な方もいます。
個人的には前者の方とはコミュニケーションが取りづらくまだ頭を悩ませていますが、たまには違うキャラも取らなきゃ発展しないという先輩の言葉もあり試行錯誤中。仲良し軍団でなくてもお互いが気持ちよく仕事ができればいいのでどうか心折れませんように。
できたこと②顧客満足度の維持
半年スパンで顧客満足度アンケートを実施したり、レビューを書いていただいたりと生徒さんのご意見収集をしてきましたが、好意的な意見が多くとてもありがたかったです。
もちろんよく書いてくれる気遣いもあると思いますが、嫌で辞めていく方はおらず、ライフスタイルの変化や引越しなどやむを得ない理由の方が多かった印象。
ただ辞めてからチケットできてくれた方は少数。また回数チケットが終わると来なくなるというのは課題です。
先生の質の担保という意味でもなんとか踏ん張れたと思っています。
できたこと③ヨガ以外の活動
最初の1年は本業がんばれよ、と言われそうですが愛されるスタジオにするためには、提供するサービスの質、制度設計だけではなく、話題性や地域性も大切な観点だと思っています。
だから地域の外部機関に協力していただいたり、社会福祉の団体とコラボする取組にも手を出しました。私個人としてもインタビューを受けたり、記事の執筆をしたりとメディア活動も少々。
スタジオとしても個人としても幅が広がりました。おかげでスタジオも私もひよこですが、多少のブランディングや宣伝になったと思います。
ヨガが好きだからヨガだけ追求すればいい、というのはヨガビジネスではなく個人の活動になってしまうので、多角的に展開していくのはやってよかったなと思います。もちろんコンセプトからブレないことは大前提です!
できなかったこと①収益化
これは1年で達成したかった…。あと少しのところまで来ていますがまだ利益を分配できるまでには至りませんでした。まずは近隣の地域に知ってもらうこととして、紙のチラシを配ったり、Googleリスティング広告を出してLPまで作ったり。マーケターの方を中心に施策を打ってきましたが、バズるということはありませんでした。本当に地道です。少しずつ少しずつ。千里の道も一歩から、なんて言葉がしっくりきます。
半年でInstagramのフォロワーが10万人達成し、着実にファンを増やした友人がいますが、やっぱり投資対効果でいうと決して楽観できるものではないそうです。スケールが違うだけで結局地道なのは一緒ですね。
とはいえそう遠くはなく達成できそう。気を引き締めて2期目を歩んでいきたいと思います!
できなかったこと②曜日や時間帯のムラの解消
最初は予約が全く入らずクローズするクラスも多かったのですが、ようやく最近は満席のレッスンも増えて来ました。
ただ集中する時間は決まっていて平日の夜と休日の早めの時間帯。
平日の日中は苦戦しています。
また1クラスあたりの人数が増えないのにクラスは増やすという他メンバーたちの方針に対してちょっと悩ましいと感じるところでもあります。
これは鶏と卵の話なので先生たちには申し訳ないですけどこちらの腹がくくれればいいだけかなと。
ただインストラクターも兼任する身としては定員に対して1名しか予約が入らなかった時の虚しさはありますね。プライベートレッスンとなれば大歓迎ですが…。
できなかったこと③私しかできない業務を減らす
一般企業にいた時にこういうことはできるだけ解消しないと仕事が回らなくなるから止めてね、と上司に言われていました。年度の切り替わりの時期など担当変更があり引き継ぎをし、また別の担当の新しい色を加えていくことが当たり前でしたが現在スタジオオペレーションができる人は私以外にいません。
メンバーにそれは困ると伝えても結局TTすることができず高熱を出してもリフレッシュ旅行に行っていても結局対応せざるを得ない状況になってしまいました。はぁ。
できるだけマニュアルに起こしても、そもそもドキュメントを見る習慣がある人というのは少ないようです。前職はドキュメント文化だったので当たり前のように時間を見つけて資料は読んで理解するものでした。
でも経営層にいる方、他の仕事と兼業している方しかいないスタジオオペレーションで文書を読んでおいてね、はまったく通用しないことがわかりました。自分のいた環境が特殊だったんだなと。
というわけでマンパワーで乗り切った1年でした。2期目はできる人を増やしていく活動も心がけていきたいと思います!
まとめ
こうやって3つずつピックアップするだけでもすぐに出てきました。オペレーションの観点、経営側として、インストラクターの目線と観点を増やしたらもっとたくさん振り返りたいことはあります。
ヨガの賢者の教えの中にできないことに目を向けるのではなく、すでにあるものに目を向けていきましょう というサンドーシャ(知足)の教えがあります。
良いものを提供していきたいという気持ちの中でできないことを改善していくことは必要ですが、そればかりしているとつまらなくなってやめたくなる日もありました。
2期目はこのスタジオの色を濃くしていくことをやっていきたいと思います。
数あるスタジオから当スタジオに通いたいと思えるような。逆にいうと合わない方に無駄な時間を使わせないようにという意味にもなりますが、この空気感に賛同してくださる生徒さんや先生たちとみなさんの力をお借りしてさらに強く育っていきますように。
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