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デストピア文学の傑作
私たちが常識、文化、当たり前、ルールだと思ってることが
軽く覆される本。
これを読みながら、言葉のチョイスや
表現力に感動して、メモ帳がいっぱいになった。
近未来の地球の話、フィクションだけど
リアルに感じる。
人間は、長生きできるようになり100歳くらいは若い老人と呼ばれる世界。
曽祖父である主人公が曽孫の面倒を見ているところから始まる。
子供たちの世代は、からだが軟体動物のように柔らかく、乳歯もなくなって、長時間歩くことができないので
車椅子で移動をしている。
力仕事は、若い老人が行っているのだ、、、
どこの国も、鎖国をしていて自国の問題は自国で解決しなければならない。
お金の価値はなくなり、物々交換で
生きるために必要な食べ物を得る。
東京は砂漠のように、人が住める環境ではなく、農作物も育たないので沖縄、九州、北海道に移住する人が大多数。
政治家の顔は見えず、毎日コロコロと法律が変わるので
いつ逮捕されてもおかしくない恐怖で
みんな静かにステイホームしている。
外来語を使ってはいけない、というルールがあって、戦時中の日本を想起させる。
曽祖父の若い頃は、男性は身長が高い方が良いといわれていたが
背が高いとエネルギー消耗が多く餓死するので
、羨ましがられることがなくなった。
子ども達は、咀嚼するための筋肉も弱いため
みかん1つ食べるのも、むせたり吐いたりしながら命がけ。
それを見守る曽祖父が切なかった。
現代人と呼ばれる私たちは、全身のあらゆる機能が衰えている。進化?退化?
どちらにせよ、50年前の日本人に比べて変化している。
靴の中で窮屈に縛られている、足指は
うまく開くことができない人が多い。
ヨガを伝えていて、レッスン最初に準備体操のように 首、手首、足首などをほぐす。
この時に足指をパーに開いたり
グーっと握るように動かしてもらう。
動かし方を忘れた足指は、うんともすんとも言う事を聞いてくれない。
ふだんから足裏や足指をほぐすように、マッサージをしてあげましょう。
もうひとつ現代病だなーと思うのは、足腰が弱いこと。
椅子に座っている時間が長いため、しゃがんだり階段を上る機会が少なく
筋肉量が足りずに、足が冷えてる人。
足がむくんでいる人が多い。
体重を支えるための筋肉がギリギリあるだけで
片足立ちをしたら、グラグラ揺れてしまう。
ある程度の筋肉と柔軟性がないと、この本に出てくるような未来人になってしまうのでは、、、と考えた。
『ジムなんて、筋肉のデパート。カロリーの焼却炉に過ぎない。普通に生活していれば、筋肉は衰えないですよね。』
って書いてあって、笑った。
文明が進んで、歩かないで移動できるようになったから
足腰が弱り
人と待ち合わせをして、ミーティングをするのではなく自宅からzoomで繋がれて、
そもそも移動しなくて、済むようになった。
移動時間が減ったことで、ご自身と向き合う時間を持てますよね?
ぜひ、ヨガをしてみましょう🌿
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