【映画の話】僕と世界の方程式 X+Y/A brilliant young mind
こんばんは
最近自粛生活で身体を動かしてないせいか
夜の寝付きが悪いです。
そんな時の対処法も分からず、冷蔵庫とベッドの往復を繰り返してる深夜3時過ぎです。
今日も前から気になってた映画をNetflixで観ました。
『僕と世界の方程式 X+Y/A brilliant young mind』です。
今回は結構ガッツリしっかり話の内容とシーンに触れていくので、そういうのやめてくれよって人はこの文を読んだらすぐにNetflixを開いて観てほしい。
大雑把に物語を要約すると、
天才的な数学の力と共感覚を持った自閉症の少年ネイサン(エイサ・バターフィールド)が幼少期に大きなトラウマを抱えながらも、家族や先生や周りの人たちの支えや出会いによって人生を好転させていく物語。
まあ、こうやって設定だけ見ると割とありがちっぽい内容には思えるんだけど、こういう話は本当にもう絶対良いとしか言えない。
何よりもこの映画の最高なポイントは、数学オリンピックの合宿で出会う中国人の女の子チャン・メイ(ジョー・ヤン)が本当に良い子でねえ、最高なんですよ。
明るくて積極的で、拒否されても手を繋ごうとしてくる子なんて男からしたらもう天使でしかない。シュリンプボール?なのかな、あれを食べるシーンなんて本当に好きでした、好きです。(告白)
それと母親役のサリー・ホーキンスは相変わらず最高のお母さんしてますね。『パディントン』の時の母親役は明るくてチャーミングで大好きなんだけど、今作の責任感と不安と寂しさが入り混じったとても愛のある母親役も素敵でした。いつでもネイサンを見る目が愛に溢れていて、そこからの最後のシーンの台詞がとても切なかった。
ネイサンが自分の中の変化に少しずつ気付き、環境を好転させていく中で、合宿で出会う同じく自閉症であるルークの存在が一際切なく映ってしまう。あの独白とそれ以降の彼の人生はどうなっていくのだろうと映画のハッピーエンドの後、暗い気持ちが残ってしまった。彼が好きに生きられる世界がある世界であってほしいと思った。それはどんな人にも言えること、才能は1つだけとは限らないから。
あと個人的にこの映画を観ていて、興奮したのはエイサ・バターフィールドとアレックス・ロウザーが共演していること!2人ともNetflixオリジナルの大人気ドラマシリーズにそれぞれ主演として出演しているので関係ないけど感慨深い気持ちになった。
エイサ・バターフィールドは『SEX EDUCATION』で主人公のオーティスを演じている。
またアレックス・ロウザーは『このサイテーな世界の終わり/The End of the F*ing World』**にジェームス役で出演している。
尚、今作ではアレックス・ロウザーはめちゃくちゃお喋りな役で出てるのでイメージの違いにちょっと笑ってしまった。
映画冒頭での「もしお互いに分かり合えなくても、愛し合うのをやめちゃダメだ」というセリフがこの映画の全体を包み込んでいたように思う。生まれも育ちも環境も性格も性別も、得意なことや苦手なこと、出来ることできないことそれぞれ違う。だけど愛し合うことは誰にでもできるはず。
ネイサンができる数学や解ける問題は、おれには全く解けないし聞いてるだけで頭がゴチャゴチャした。だけどネイサンが気付かないジョークに笑えたり、ネイサンにとって伝えることが難しいことを伝えられたりする。
人それぞれ違って当たり前だから、ただ"違う"というだけの話だとみんなが理解できたらそれがいいなと思う。
きっと咄嗟の判断でそうやって考えることが難しい時もあるとは思うけど、少しずつこういう映画などのメッセージで僕らの生活に浸透していけば良いなと思うし、時々こうやって映画から伝えられるとしっかり考えながら生活しないといけないなと思う。
この物語はフィクションではなく、史実に基づいた話で僕らの生活の陸続きにある。
映画を観て受け取ることができるのであれば、この世界はもっとより良いものになると思う。
そんな風に思いました。