【映画の話】Love Letter
こんばんは
今日は4時にThe1975の新曲のリリースとMVの配信があるということで、それまで映画を観て待つことにしました。
映画って夜に観たくなるけど昼間に観た方が圧倒的に効率いいんですよね…、でもなんか夜中は夜中の感性が働いてグッときたりもする。根拠はないけど、そんな気がするんだ。
今日は友達にオススメされて人生初めて岩井俊二監督の作品を観ることにしました!
今まで他の友達には"絶対好きじゃないと思う"って言われてたので観る気もしなかったけど、何かのタイミングを感じて観ることにしました。
今日観たのは『Love Letter』です。
今作は1995年に公開された作品で、主演は中山美穂と豊川悦司、そして監督はもちろん岩井俊二。中山美穂は劇中で一人二役を演じてるのでこの映画の印象がほとんど中山美穂でしかない。
内容を大雑把に説明すると、恋人を事故で亡くした女性渡辺博子(中山美穂)がその恋人の卒業アルバムから昔住んでた住所を知り、届くはずのない手紙を送る。すると偶然その近くに住んでいた博子の亡くなった恋人と同姓同名の藤井樹(中山美穂)の元に手紙が届く。
更にその藤井樹は亡くなった博子の同姓同名の恋人の藤井樹と同じ中学校に通っていた同級生であることが発覚し、そこから始まる文通により二人の知る藤井樹という人物が徐々に浮かび上がっていく。
もういかにもロマンチックで何から何までロマンチックで埋め尽くされた映画だった。ああ、もう素敵。
とにかくまず伝えておきたいのは中山美穂が可愛すぎる。うん。まずこれだ。
当時25歳、いまの自分と同い年の中山美穂の一挙手一投足が目を離せないほど可愛さに溢れていた。
一人二役を演じてるので、博子の時と樹の時で声色や話し方でそれぞれを演じ分けているのだけど、特に樹の時が可愛くて可愛くてね。さっきから何回可愛いって言ってるのだろう。
部屋の端っこで小さくなってみかんを食べるところとか、本に埋もれて座ってるところとか、とにかく最高なのでそれをまず観てほしい。
そして全体的な世界観としては、嫌な人が一人もいなくてみんな優しくて理解がある。なんかジブリの映画を観てる気分になった。家のインテリアとか服装、部屋の照明に本棚、実写版のジブリ作品を観てるような不思議な気分になる。特にトヨエツが演じてる秋葉茂が関西弁でまんまジブリに出てくる青年って感じがした。好きでしょ、あんなの。わかるよ。
それから学生時代の回想シーンが途中かなり出てくるけど、その学生時代の描写がすごくよかった。図書室の窓からさす光とか、男の方の藤井樹が本を読む横顔とか、自分の思い出の中にはなかった風景だけど、きっと心の中の憧れの青春風景としてあったものが映像化されてるんだろうなと思った。あんな横顔してみたかったぜ俺も。
また95年の作品なのに映像が綺麗で、最近の映画に思えた。自分がまだ1歳にもなる前に公開された作品なんだなあと謎の親近感を覚えた。そこに映る風景や服装や話し方がその当時のものであることが分かるから、その時代に想いを馳せてしまう。自分の生まれ育った国の映画を観てる時にとても愛しく思う。
映画からのメッセージを全て受け取れたのかどうかは分からないけど、普遍的なラブストーリーとしてとても好きな作品でした。優しくて、切なくて、温かみのある人肌に触れてくれるそんな映画だと思います。
岩井俊二監督の映画一発目でしたが、最高に好きだったので他の作品も観ていきたいと思いました!
そんな感じです。
"藤井樹ストレートフラッシュ!"
最後にこの映画のイメージソングになっていたらしいThe Pillowsの『ガールフレンド』です。