
ESTA入力ミスからの渡航拒否→無事に観光ビザを取得しアメリカに入国した話
皆さまこんにちは!梅子です。先日、アメリカから無事に帰国しました。
アメリカに観光で行かれる方はとても多いですよね。
私もアメリカが好きで、先日人生で三回目の渡米を果たしました。
たった10日間の滞在で、本来ならESTAで渡航できたのですが、とんでもないミスを犯してしまい、ビザを取らざるを得なかったのです。
それは9月に起こりました。
年末の渡米に向けて、そろそろESTAでも取っておくか〜♪と呑気な気持ちでESTAの申請をしました。
タイミング悪く、その時にパソコンが壊れて修理中でしたので、スマホから申請することに。(スマホからのESTA申請はオススメしません。画面が小さく見づらいので、ミスを見落としやすいです)
もちろん犯罪歴などはなく、全く問題なく許可が降りると思いきや、「あなたの渡航は認められませんでした」と画面に表示されました。
「は!?え!?なんで!?私なんかした!?」
もうパニックです。
よくよく見ると「あなたはアメリカで詐欺行為を働いたことがあるか?」と言う質問に対して、間違えてYesと答えていたのです。
冷や汗が止まりませんでした。
なんで送信前に確認しなかったのだろう…と後悔が募ります。
とりあえずネットの情報を読み漁り、CBP(U.S. Customs and Border Protectionといい、国境の取り締まりと税関を管轄している米国の政府機関)にメールを送り、ミスを申請すれば再度ESTAの申請ができると書いてあり、一安心。
私は急いでCBPにメールを送りました。もちろん日本語は対応していないので、全文英語です。
「私の名前は梅子です。ESTAの申請中に質問の内容に対して間違った回答をしてしまいました。質問は「米国で詐欺行為を働いたことがあるか」と言う内容で、はいと答えてしまいましたが、正しくはいいえでした。注意不足で申し訳ありません。」
すぐに返事が来ました。
「残念ながら訂正することはできません。よって、あなたは今後ESTAでの渡航が認められません。これはあなたのアメリカの入国が生涯認められないというわけではなく、ビザを申請することにより、渡航が認められます。お問い合わせありがとうございました。」
終わった……。
年末のアメリカ旅行もキャンセルしなくてはいけないのか。
私はショックで眠れないほどでした。
たった1つのミスでこんなことになるなんて思ってもいませんでした。
ちなみにアメリカ大使館にも問い合わせをしましたが、ESTAの管轄ではないということで、一切取り持って貰えませんでした。
私は途方に暮れましたが、大好きなアメリカに行けなくなるのは絶対嫌だ!と思い、ビザを取ることにしました。
私は色々調べた結果、B2ビザを取得することにしました。
最長6か月、観光での滞在が認められる観光目的のビザです。
10年間有効で、その間は何回でも入国審査を受けられるという中々便利なビザです。
しかし、日本人は本来ESTAで90日間以内の滞在が認められるので、何か特別な理由がない限りはB2ビザが降りることはないと思います。
申請料120ドルを払い、アメリカ大使館で面接をうけることになりました!
そのステップは省略させていただきます!
書類は用意周到に準備しました。私が今回用意したのは
・在職証明書
・残高証明書
・過去4か月分の給料明細
・往復チケットのコピー
・以前滞在した時にESTAで通える範囲内で語学学校で授業を取ったので、その時の学校からのレター
・以前所持していたESTAのコピー
・今回のESTAが降りなかった時の画面のコピー
念には念を入れました。
いよいよ面接。平日にも関わらず、大使館はすごく混んでいました。
日本だけどアメリカのような雰囲気。
大使館の時での面接は駅の切符売り場のようになっていて、後ろから全ての人の姿が見えますし、やり取りも聞こえます。個室ではありません。
基本的には面接官はアメリカ人で、英語で行われますが、場合によっては通訳がつけられるとか…?
予約時間は10時半からでしたが、混んでいたので2時間ぐらい待ったかと思います。
自分の前にアフリカ系の男性と、中国系の男性が居たのですが、二人ともパスポートごと付き返されていました。どのビザを申請したのかは分かりませんが、許可が降りなかったようです。
アフリカ系の男性は泣きなから帰ってました。可哀想でした。
私もビザが降りなかったらどうしよう…と緊張MAXで震えが止まりませんでした。
いよいよ私の番になりました。
私の面接官は白人男性でした。
面接官「どうして今回B2ビザを取ることになったんだ?」
私「ESTAの申請で間違えて質問に答えてしまい、許可が降りませんでした」
面接官、無言でパソコンをカタカタと打つ。
面接官「アメリカにどうして行きたいんだ?」
私「観光が目的です」
面接官「君、2年前にアメリカに82日間も滞在しているな。約3か月じゃないか。観光にしてはずいぶん長いけど、一体何をしてたんだ?」
私「観光が主で、ESTAで通える範囲で学校に行きました。勉学が目的ではなく、for funで授業を取りました」
面接官「学校?学生ビザが無くちゃ学校に行ったらダメなんだよ。君がしたことは違反だ」
私はこの瞬間、終わった……と思いました。
もう頭が真っ白でした。
沈黙の後、私は学校からのレターを見せました。
「この生徒は週15時間、ESTAを必要としない範囲で学校に通います」といった旨の内容です。
面接官は目を通した後言いました。
面接官「今回何日間滞在予定なんだ?」
私「10日間です」
面接官「今回はビザを発行するけど、今後は学生ビザも無しに学校なんて行ったら絶対にダメだよ。
そんなことをしたら他のビザが取れなくなるし、アメリカにも行けなくなる。本当に気を付けなさい。ビザは一週間後にパスポートと共に自宅に郵送されるよ」
恐らく面接官の裁量でビザがおりました。口調はかなり怖い人でしたが、実際は優しい人だったと思います。
週18時間以内ならESTAで語学学校に通える、というのが一般的な認識だと思いますが、実際はダメなんでしょうか…?その辺りは分からないです。
実際ESTAで語学学校に行く人は多いですよね。
でももしかしたら18時間以内でもビザを取らなきゃいけないかも知れないので、入国審査は気をつけた方が良いと思います。
無事に10年有効のビザが発行され、先日アメリカに行ってきました!
入国審査はかなりスムーズでした。
ESTAを取らなかった理由を聞かれ、答えたら「なるほど〜」と言ってスタンプを押されました。
注意不足により、ESTA許可が降りず、ビザを取る羽目になってしまいましたが、いい経験になりました。
皆さん、ESTA申請は慎重に行って下さい!そして前もって申請することをお勧めします。ESTAミスからビザ取得まで約1か月ぐらいでした。もし1、2週間前に申請してミスをしていたら、アメリカ旅行は泣く泣くキャンセルでした……。考えるだけでゾッとします。
一度却下されると二度とESTAを使って渡米できなくなり、数日間の観光でもビザが必要になってしまいます。
そして何らかの理由でビザを取得する方、領事を納得させる為に、必要書類の準備は用意周到に行って下さい!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
梅子