うおとひと 2024 for きんたい廃校博物館
おそらく日本初の「日本淡水魚」がメインのイベントが1/21(日)に行われました🐟🐟🐟
テーマは"日本淡水魚の魅力と保全を考える"。
日本淡水魚に関わる10名を超える様々な作家さんや活動者さんが集いグッズの販売を行う他、保全団体の方の展示や募金箱も用意されていました。
会場である「きんたい廃校博物館」はそもそも八尾市で"きんたい"と呼ばれ親しまれていたニッポンバラタナゴの保全と啓発を目的に運営されているため、グッズを購入すればそれが自然と環境保全に繋がります。
.
有難いことにきんたい廃校博物館(以下きんぱく)の公式グッズに関わらせていただいており、そこからのご縁で少々携わらせて頂いており、今回のイベントにも出店者として参加させて頂きました。
イベントの開催が決まったのは去年の11月頃。
きんぱく館長の「日本淡水魚だけのイベント無いよね?やったら面白そうだし、声掛けたら集まってくれそうな作家さんいるしな〜」的な呟きが発端でした。
見た瞬間に「これって自分のことだよね?!」と思ったしリプライもしました。笑
そこから本格的に始動、運営にも関わっている日本淡水魚作家のsakanazukiくんが主催に加わって準備を進めてくれ、結果的に参加者は10組以上に!
僕も年末の魚類自然史研究会や、京大の淡水生物研究会の展示を見に行き、宣伝/営業したりもしました。
.
正直、僕は生き物系の即売会イベントへ参加したことがなく、まして日本淡水魚という生き物の中でもマニアックなジャンル。
非常に豪華な参加者の方々が集い期待が高まる一方で、一体どのくらいの方が来てくれるのか未知数でした。
しかし、蓋を開けてみれば大盛況!!
朝から本当にたくさんの方が来られ、そして皆さん日本淡水魚への愛が凄い!!
グッズ販売はもちろん、沢山のお客さんと出会えたり、知り合いの方が来てくれたり、学芸員さんのお話を聞いたり。
本当に幸せいっぱいな一日でした!
.
ここからは僕の今回のイベントの目標の話。
目標は大きく2つ、
・絵を描いて販売する
・色んな人と話をする
1つ目はシンプル。
これまで僕はグッズを"あえて"作ってきませんでした。
なぜなら僕の日本淡水魚への姿勢(哲学)は「日本淡水魚をはじめとした自然環境を保全する」ことです。
これを達成するために活動するのが必須条件である以上、ただ自分がグッズを作って売るだけでは不十分なのです。
(このこだわりは僕の長所でもあり短所でもあります。)
今回のイベントでは保全に直接繋がる上、保全活動を行っている方の顔も見えているため、安心してグッズを作ることが出来ました。
これまではデジタルで絵を描いていましたが、BLUE MARBLEの活動を経てアナログで魚の絵を描きたいとずっと思っていましたし、学生時代からキャンバスアートへの憧れがずっとありました。
その上で日本淡水魚作家にキャンバスアートを作ってる人がいないことと、人々の生活の中でより日本淡水魚と芸術の存在感を強めたい思いが合わさって、今回作品を7作新たに作りました。
一般的なグッズに比べてなかなかお値段が張る上前例がないため不安もありましたが、なんと午前中の早い段階で2つもお迎え頂けました!
さらに、その後何人もの方に「作品をTwitterで見て実は狙ってました」と惜しんで頂き、購入する為に午前中に来たと仰ってくれる方がいらっしゃった時は申し訳ない気持ちになりました…笑
.
2つ目はお客さんは勿論、参加者の方々やきんぱくメンバーと話すことです。
お客さんには必ず話しかけ、推しのお魚を聞いてみたり、グッズを選んだ理由をお聞きしたり。
同じ日本淡水魚好きとして、来てくれていること、興味を持ってくれてることが嬉しいので、お話している時間は出来るだけ楽しく過ごしたいですし、単純に僕以外の日淡好きのことが知りたくて沢山お話しちゃいました。
ある人は和歌山から来られた方でトビハゼの研究をされていたり、大学で昆虫を専攻しているけど最近魚に傾きがちな院生だったり、飼っていたうなぎが亡くなってしまったためポストカードを買って下さった方もいました。
一期一会の出会いを楽しめるようになったのは本当に人間性が成長したなと自分で実感しています笑
出店者の方々については事前にSNSで知っている方も多く、魅力的な作品の数々を実際に手に取るのが本当に楽しみでした。
そして素敵な作品を生み出す方がどのような方なのか。沢山沢山お話したかったのですが、大盛況につき朝のご挨拶もそこそこに開場、閉場後もゆっくりとはできなかった…のですが購入する際にはお話をお聞きでき、幸せな時間を過ごせました。
最後に、きんぱくメンバーの皆さんとはより団結が強まったように思いました。
隣合ったブースで出店させて頂いて、色々お話もさせて頂きました。
イベント主催側として(といっても僕はなんにもしていませんが)、自分たちの最も理想的な形でお客様が集まって下さり、保全や学びにも繋がっていく。
そこに来た人々がみんな笑顔になって、なおかつ自然にとっても好循環を生んでいく。
そんな施設になっていく未来が垣間見え、そしてそこへ自分も存在出来ていることがなによりも嬉しいですし、その思いを皆で共有できた一日だったんじゃないかと思います。
.
こうして個人的な目標は無事達成し、文句無しに最高の一日でした!
きんぱくとしても大変重要な実績になったと言えるでしょう。すぐに第二回を開催したいくらいです。ただ、今回は県外など遠方からお越しいただいた方が多かったように思います。それだけの集客力があるのはとても素晴らしいことである一方、八尾市周辺の方々にも来ていただける仕組みなどを構築していくのがこれからの課題とも言えます。
他にも課題は様々あるため個人的には積極的に携わりたい思いはありつつ、物理的に深く関わることが少し難しい部分もあって歯がゆいところではあります……
自分に出来る最も良い形で協力しながら、より一層沢山の方々と共に施設や保全活動等を作り上げていきたいですね。
以上、最高のイベント参加レポートでした🐟
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?