階の十三 「ラーラ・ラーラ」
ラーラ ラーラ
高い高い塔の上から飛び降りて
窓ガラスに映る空の青さを粉々に砕いて
見上げることでしか知れない空なんか忘れさせておくれ
ラーラ ラーラ
深い深い夢の底まで潜り込んで
追いかけてくる罪悪感から僕だけを逃して
曇り空に残してきた声の出し方を覚えさせておくれ
ラーラ ラーラ
長い長い山脈の先から顔を出して
穢れた息吹で雪肌に霊薬を塗り込んで
地殻へと染み込んだ電流を途絶えさせておくれ
ラーラ ラーラ
巡り巡る血で血を洗う右手首を掴んで
照り返す感情に萎えさせら