ツバメの記録|田舎暮らし
神奈川県から大分県豊後高田市に移住してから4年目の2023年初夏。
家の軒下にツバメが巣を作った。
つがいのツバメが家の様子を頻繁に見にきて、壁に泥をつけ始めたので、もしやと思い、百均DIYで棚をつけてあげたら、気に入ってくれた。
巣は、食卓の私の席から窓を挟んで、1.5メートルほどの距離。
こんなに近くで、ツバメを見られるとは。
家族で大喜び。
それから巣を作り始め、いつから抱卵を始めたか定かでないが、ヒナが生まれた。
ヒナは全部で5羽。
親鳥が交代で餌を運んでくる。
二日続いた大雨の時は、餌をどうするのか心配だったけれど、滝のような雨をものともせずに飛んでいく姿は頼もしい限り。
ツバメは、東南アジアで育ち、春から夏にかけて子育てのために日本で過ごす渡鳥。
スコールのある地域で暮らしているので、雨に強いのだろう。
警報級の大雨の中でも、タキシード姿で颯爽と飛ぶ姿は力強く美しい。
そして、日に日に大きくなるヒナ達。成長の速さに驚かされた。
10日ほどでこんなに大きくなった。
頭にはまだ産毛は残っているが、巣に入りきらない。
途中、ヒナが落下するトラブル発生。
幸い怪我もなく、そのまま巣に戻した。
奥にも一羽いて、5羽とも順調に成長。
羽を伸ばし始め巣立ちの準備開始。
もう親鳥と見分けがつかない。
この頃になると、多くのツバメ達がやってきて、巣の周りを旋回し、ヒナの様子を伺いに来るようになった。
おそらく、ヒナ達に、巣立ちを促しているのだろうと推察。
そして、巣立ち。
4羽はほぼ同時に空へ。親鳥と仲間のツバメに導かれるように巣を離れ、最後の一羽を頭上で旋回しながら待っていて、その最後の一羽も意を決したように空に飛び出し、5羽とも無事に飛び立っていった。
来年、戻ってきてくれることを願って、巣はそのままに。
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