うなじ

(2022年1月14日の記事)

しばらく髪の毛を切っていなかった。気が付けば三ヶ月くらい。美容師なのに伸び放題。忙しかったといえば聞こえはいいが、タイミングが悪く本当に切る時間がなかった。
思い返せば、僕は子どもの頃から中性的だったように思う。小学生の頃は髪の毛が肩に付くくらい。サービスエリアなんかのトイレでは女の子はあっちやで、と間違われたりはよくあった話。
それは大人になっても減る事はなく、高校の時は部活の顧問にお前はその道で生きていける、困ったら俺に連絡してこいと言われるし。それを聞いていた女子の先輩たちが、ならば一回メイクしてみよーとリカちゃん人形のごとく扱われ、フルメイクを施され、かわいいーかわいいーと弄ばれたり。ホンマかいな?と鏡を覗いたら、うげっと。ただただ気色悪い女男顔がそこにあって、はははははーなんて引きつった笑いでその場を誤魔化したり。
またある時は、実は彼女と別れたんですよねーって話を切り出すと、え?彼女いたん?そんな話せんから、実は男が好きなんやと思ってた。あんまり触れたらあかんのかと思ってたーって言われたり。ま、なんせ昔からそういうことを言われ続けてきてる人生だったりするんです。
今ここでハッキリさせておきます。カミングアウトウェルカムなジェンダーレス時代がこようが、僕は普通に女性が好きですよとだけ。とはいえ、あえてそれを宣言するところがまた怪しいとか言われそうなので、これ以上は止めておきます。何せ恋愛対象はノーマルだし、女装願望もないとだけお伝えしておきます。
ただ、言われたことがありまして。とある女性に「あなたのうなじは女なのよ」って。その時は何を言っているんだと思っていたんだけど、人生を伏線的に回収していくとあの時のあの場面、あの時のあの出来事はもしやと思い出すわけですよ。ははははー。
あー長々とくだらない話をしたんですけど、こういう僕の心に残っている言葉をこれからちょくちょく紹介しようかなーなんて。
僕に届いた「名もなき名言集」いいですねー。ぼちぼち書いていきますね。
髪の毛が伸び放題の今、見えにくいですが僕のうなじは「女」らしいので、また確認しに来て下さい。伸びた髪の毛は決して女装用ではないですよ、悪しからず。

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