最高到達点
(2024年3月29日の記事)
3月から渓流釣りが解禁となった。渓流釣りは年間を通してできるわけではなく、3月から9月30日までと決まっている。10月から2月はオフシーズンとなり、来シーズンへ向けて気持ちを作っていく時期だったりする。つまり、プロ野球選手と同じで、オフの過ごし方も大切になってくる。
今年の1月中旬、そろそろ今シーズンの準備をちらほらと始めている頃、「これが僕の到達イメージ」と1通のLINEがきた。そこにはYouTubeも貼り付けられており、僕は恐る恐る開いてみた。
このブログでたびたび漫画ワンピースの話をするが、主人公ルフィの現在の姿をご存知だろうか?ゴムゴムの実を食べてゴム人間でこの話は進んできたのに、25年経った今、実はヒトヒトの実、幻獣種モデルニカという太陽の神になれる実だったと展開している。もちろん、作者の尾田先生は当初からの設定だったと思うが、最終章に入り、圧巻の伏線回収劇がこれでもかと毎週のように読者を驚かせている。アニメの主題歌はセカイノオワリが担当し、最終章の世界観と、今までの冒険全てをひっくるめた歌になっている。その歌の題名が「最高到達点」。
それを知っていた僕は、そのLINEのひと言にドキッとし、恐る恐るという言葉を使ってしまったのである。
それを知っていた僕は、そのLINEの「到達」という言葉にドキッとし、恐る恐ると言ってしまったのである。
開いた動画はというと、ただ釣りをするだけでなく、とんでもない映像で山を登り、藪をかき分け、道なき道を突き進み、川を目指す。川に着いたら泳いで上流へ、誰も踏み入れていない秘境の釣り場へ向かう。そして野営キャンプをしながら過ごす3日間釣行。上級者も上級者。たまげてしまった。いや、この釣りをしている人しか、たまげないのかもしれないが、会社員でいう週休1日の残業100時間くらいを指すのだろうか。なんせ、この時代にこんなことをしてまで釣りをする人は日本に20人もいないだろう。そんな世界線。
そこにこの一文。「これが僕の到達イメージ」
はい、イメージは映像と共に焼きついた。
まさに最終章と呼ぶべき釣行動画。釣りをして、野営キャンプをして、生きて帰ってくる。これを僕の同行者はしたいと言っている。
上級者ですね~僕のレベルではまだまだ遠い世界かもしれません~と僕はやんわり弱気な返事をしたが、さすがは高み目指す人。大丈夫大丈夫、これはロープワークが難しいだけで、大丈夫!と返ってくる。いや、ロープを持っていない。なんなら釣りの準備すら完璧ではない。ぼかぁ~まだまだロープの話ではないっす。
この到達点と呼べる渓流釣り、、、川魚が食べたければ買ってくればいいのだが、、、そこには浪漫があるのかもしれないな、などと納得しつつ。
シーズンは始まったばかりだ。また何か事件が起こればここで書いていきたい。毎度言うが、無事に帰ってこれたらの話だ。
完