殴られてわかったこと
こんな記事に共感するひと、参考にするひとが、ひとりもいないことを願って、先日同居人から殴打されたわたしの話を書きたいと思います。
フラッシュバックを起こす可能性のある方は閲覧をお控えください。
傷跡の写真などは載せていません。
現在進行形の話であり、私自身も結論が出せていないこと、また、心境の変化も見込める事案であること、更に詳細をぼかしたうえでフィクションも入れていることを念頭に、下記読み進めていただけますと幸いです。
1.発端
些細な事でした。
家事の分担の取り決めを承諾した殴打くん(仮名)が、家事を行わなかったので指摘したところ、殴られました。
2.被害内容の詳細
床に押さえつけられた上で首を絞められる、上半身を殴られる、顔をビンタされる。
後日外科にて骨折は認められないものの、打撲痕があるため処方箋をいただいています。また、外科診療時に第三者行為であることを明言しています。
第三者行為については下記リンクを参照ください。
交通事故や飼い犬による怪我、今回のような暴行が適用範囲です。
3.補足情報
交際歴は1年未満であり、私は殴打くんに金銭の貸与を行っております。
また、同居していた家は完全に私名義であり、殴打くんが転がり込んできた状態でした。
4.暴行後の対応について
個人間での解決は見込めないものとし、恐怖心もあったため即時第三者の介入を求めました。現時点で警察への通報は行っておりません。
殴打事件は深夜に発生しておりますが、連絡を行った第三者は即時家を出ることを指示し、それに従い第三者と合流をし、以降の対応は第三者にお願いしております。
第三者を介し、
・家の鍵の返却
・必要最低限の所持品をまとめたのち即退去
・今後金銭面の問題が解決したら一切関与しない
・家に残された私物に関しては私のほうですべて破棄を行う
上記4つを承諾させました。
深夜に発生し、翌日朝方まで話がまとまることはなく、その間すべての対応を引き受けてくださった方には頭が上がりません。
5.残された問題
貸与している金銭
金額については明示しませんが、貸与している額と今回の被害で被った治療費、賃貸物件の修繕費、更に殴打日に家から離れるための交通費すべてを請求しています。なお、殴打くんの収入を知っているため支払いは相当程度遅れるものと見込んでいます。
精神面
殴打くんの低収入には理由があり、それを踏まえたうえで一緒に生活を行っておりましたが、今回のように理不尽な外傷被害を受け、その補填が遅くなるということは私の精神面に多大な悪影響を及ぼしています。
金銭で解決する事柄ではありませんが、進捗報告などの連絡が必要になるということは、私に被害を想起させることと同義です。つまり、即時支払い後金輪際縁を切るという、今後の精神面においては最小の被害で済む道があるにも関わらず、低収入が故に支払いが完了されるまでは私は殴打事件から目を背けることができません。
6.初めて知ったこと
第三者行為
2.被害の詳細
でもリンクを貼っていますが、健康保険制度には第三者行為なるものが存在していることをはじめて知りました。
ひき逃げなどの犯人不明の状態であっても、第三者が介在する交通事故被害、飼育された動物による被害、今回のような誰かに暴行をされた被害というのは第三者行為に該当し、通院時に明言することで一般診療との対応が変わります。
詳細は「第三者行為」で調べていただきたいのですが、提出する書類などは懸念していたよりも遥かに簡素なものでした(今回が交通事故被害ではないということもありますが)。
事実であっても名誉棄損に該当はする
殴打くんの職業は伏せますが、どうにかして陥れたいというような感情から抜け出すことが難しい現状です。
X(旧Twitter)などでたまにDV被害の告発などを目にしますが、DVが事実であったとしても名誉棄損に該当するそうなのです。被害者に厳しい世の中。
名誉棄損と誹謗中傷は異なるものであり、名誉棄損は事実の列挙での相手方の名誉を棄損する行為、誹謗中傷は根拠のない内容での相手方を中傷する行為、だそうです。
「事実の列挙」で名誉が棄損されることなどあるのでしょうか。事実として行われた事柄であれば名誉棄損でもなんでもなく、名誉を棄損するような行為を行ったのは加害者本人であると感じてしまうのですが、法はそうではないようです。この辺りは私がインターネットで調べたことなので、誤りがあればすみません。
ただし、名誉棄損という罪がある以上、不用意に被害を拡散することは一考の余地があります。
仮に私が告発を行ったところで腹の虫はおさまりませんし、被害を受けた箇所の痛みが和らぐこともありません。それどころか棄損によって殴打くんの仕事に支障が出た場合、即時で支払えるだけの収入がない状態から支払いが更に遅くなる可能性も十分に見込めます。
それでも、一方的に被害を受けた者として、なぜ加害者である人間は平然と生きていけるのでしょうか。周囲から白い目で見られて、孤立して、(金銭面を解決したうえで)すべてを失ってほしいと考えるのは至極真っ当ではないでしょうか。
苦しい心境ですが、名誉棄損に該当してまで殴打くんを陥れたところで、その後さらに苦しむのは殴打くんではなく、被害者である私です。いつかこのことを忘れ平然と生きていける殴打くんの将来を考えただけで血管が破裂しそうなほど怒り苦しいですが、それを受け入れて生きていかなければなりません。
7.最後に
理不尽でやるせない気持ちでいっぱいです。
殴打後も休まず出勤をしていますが、不意に涙腺が決壊しています。
打撲痕は痛々しいのでハイネックを毎日着用しています。
首と肩が痛く、また咀嚼時の顎(エラの部分)も痛みます。
警察に通報はしておりませんが、今後万一のことを考え相談実績は作る予定です。金銭面でこじれそうな場合、弁護士の紹介も周囲に依頼しています。
わたしが一緒に過ごしてきた人間が、仮にも好感を抱いていた人間が、理不尽に暴力を働く精神性であったことが何よりも受け入れがたいです。
見る目がなかったといえばそれまでですが、DV被害後のハネムーン期のような、サンクコスト効果のような、すべての思い出が無駄であったような気がして苦しくてたまりません。
ですが、人間は変わりません。
どんなに努力しても、一瞬でも暴力に頼る人間は老衰するまでは暴力に頼り続けます。なので私は殴打くんを許すつもりはないです。元鞘に戻ることもありません。今殴打くんに言いたいことは、金銭面をすべて解決し、この世から消え去ってほしいということだけです。
まとまりのない文章ですみませんが、私が今書き起こせることはここまでです。
もしも、誰かに殴られてつらい思いをしている人がいたら、相手を見る目がなかったあなたが悪いなんてことは一切ないので、速やかに第三者を介入させた上で安全な場所に逃げてください。
外傷も精神もつらいです。時間が解決してくれる、とは聞こえが良いですが、今この瞬間に傷ついている人間には響きません。でも、今の痛みから逃げる術もありません。正当な権利を提示し、自分なりの幸せを選ぶ道へ進んでほしいです。わたしも幸せを選びます。
きっと大丈夫です。