「繋がり」を感じれなくなった時、人は「仕事を辞めたい」と思うのかもしれない。
在宅続きの最近、毎日のように「仕事を辞めたい」と考えていました。
仕事どころか、正直、日々なんにもやる気が起きなくて・・。
朝は起きれないし、起きれても起きたくないし、二度寝してはSNS見て、三度寝して。
10:30AMになってようやくベッドから這い出て会社のパソコンを開く始末・・。
いつからこんなにやる気がなくなってしまったんだろう。
自分が情けないのはそれはもうどうしようもなく情けないのだけれど、でも「今の仕事をやる意味」がどうしても分からなくて、楽しくなくて、どうしても自分自身でやる気を出すことができずにいました。
今日も相変わらず嫌々ベッドから起きて、ダラダラ仕事をしていたのですが、
午後になって「ピコンッ」と、会社のPCに入っているスカイプのチャット機能が光ったんです。
「誰からだろう・・?」と思ってスカイプを開くと、直属の上司(女性)からのメッセージ。
○○さん、お疲れさま~
××の件なんだけど、まだお客さんからメール来てないよね?
だるいわ~
って、今一緒に担当しているちょっと厄介なお客さんへの軽い愚痴のメッセージが(笑)
その上司は、たまにそうやって「おしゃべり」感覚でスカイプのチャットを送ってくる人で、ふだんはかなりクールなんだけど、実はとても面白い人。
仕事についてのやり取りが何度か続いて、話が終わったかなと思った次の瞬間、今度はこんなメッセージが。
この前爆笑したんだけど、
○○のクレームの話あったじゃん?
あれさ・・・
って、急に爆笑エピソードをぶち込んできてくれて(笑)
しかもそのエピソードというのが、私と同姓同名のお客さんのことだそうで。その方が先日うちの会社にクレームを出されたため、マネジメントが対応について協議をしていたそうなんですけど、そもそもマネジメント数人がそのお客さんのことを、名前が同じなために私のことだと勘違いしたそうで、みんな話がまったく嚙み合わず。
最終的にようやく、私じゃなかったということが分かって笑ったという話で・・(笑)
そのチャットを読んでいたら、パソコンの画面を見ながら「ははっ」って、思わず声に出して笑ってしまいました。
声を出して笑ったの、何だか久しぶりだった気がします。
そしたら笑った瞬間、不思議にも「仕事を辞めたい」という思いまで一緒に吹き飛んでいってしまったようで。
あれだけ嫌々ダラダラ仕事していたのがウソのように、チャットが終わったあとから、シャキッと集中して仕事に取り組んでいる自分がいました。
仕事の内容より「繋がり」かもしれない
今日のこのちょっとした出来事で、思いました。
「仕事を辞めたい」と思うとき、人は、
「今の仕事が楽しくないから」
「今の仕事が合っていないから」
「もっと活躍できる場があると思うから」
と、いろいろな正論で武装して今ある仕事から遠ざかろうとするけど、
もしかしたらその「辞めたい」は、職場の誰かとの「繋がり」さえ確認できれば乗り越えられる一時の感情であるかもしれないと。
職場での「自分の居場所」が確認できたり、誰かと「一緒に仕事している」ことさえ感じられれば、
「やりたくない」が自然と「さあ、やるか」に変わる可能性は十分あると思ったのです。
もちろん、本当に「辞めるべき」ときもあるのだと思います。なので、自分の今感じている「辞めたい」がどういう性質の「辞めたい」なのかを見極める必要はあるのですが、
ただ、「今の仕事は向いていない」「やりたいと思える仕事が他にあるはずだ」というもっともらしい理屈をもって「辞めたい」と思っていた当の私が、
その「辞めたい」を忘れてしまったほど、職場の人との「繋がり」にぐっと心をつかまれ、ヒマワリが太陽に向かうかのように仕事へ気持ちがぐるんと向いたのです。
だからもし今、私と同じように在宅環境で「仕事辞めたいかも」と悩んでいる人がいたなら、
思い切って辞めてしまう前に、ちょっとだけ職場の人との「繋がり」を探ってみる「我慢の時」を作ってみても良いのかもしれないと思ったのです。
職場に誰か一人でも気軽にからめる人がいたり、はたまたチームワークを感じる瞬間があれば、それだけで仕事を続けいく「糧」になるような気がして・・・。
なんて、ちょっと心がいつもより軽く感じた金曜の午後だったのです。