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 やたらと言葉を略したがる昨今の日本人でございますが、ワタクシの旧式コンピュータはその辺りを学習してくれず、一切アップデートしてくれないのです。

 って言うか、調子に乗りやがった若い奴らは(いや、時代に精通しているつもりのオッサン、オバチャンもそう)、えっ、そんな言葉も略しちゃうわけ〜? と、なんでも片付けたがるこんまりの如く、テキパキテキパキ言葉を略してくださるわけなのです。

 しかし、せっかく時間の短縮のおつもりで略した言葉も、こちとら昭和のコンピュータでございます。

「で、ケイストで〜」などと言われても、「ア、ハー? ファットディドゥユージャストセイ?」てなもんで、結局相手は、

「あ、京王ストアで〜」と言い直すのですから、かえって時間を費やし、言葉を略す意味ってものはないのでありますね。

 私の場合、かなり意地の悪い昭和のコンピュータでありますゆえ、分かっていても知らないフリで「ア、ハー?」と惚けますので、注意が必要であります。

 で、以前から大騒ぎしておりますが、もう一度言います。

 コンピュータソフトのPhotoshopを「フォトショ」、Illustratorを「イラレ」という略し方が、鳥肌が立つくらい嫌いなのです。

 長ったらしい言葉をストレスなく言うために、言葉を略すこと自体に、私は何の異論もありません。

 でも、それは略した言葉が綺麗な響きであったり、便利だと思ったときに限ります。

 だから「セクハラ」とか「パワハラ」とか、上手い具合に言葉を略したと評価しているのです(何様のつもり、って話ですが)。

 だって、その話をするたびに「セクシャル」という単語を発しなければならないなんて、なかなかなハードルですもんね、桑名正博じゃあるまいし(笑)。

(ああ、「モラハラ」「マタハラ」「カスハラ」まで行くと、「調子ぶっこいてんじゃねー! 営業妨害でいいだろ!」などと毒づきたくもなりますがね。)

 しかし、略したことにより言葉の響きがとっても悪くなるのなら、無理して略す必要はないと思うのですよ、ねえ、フォトショって、イラレって、全然綺麗な響きじゃないと思いませんか?

 昔にさかのぼれば、「ゴクミ」とか「キムタク」なんてのも、決して綺麗な言葉の響きではありませんでしたよね。まあ、慣らしてしまったモノ勝ち、ってことなんでしょうけど。

 最近では「ファンミ」(ファンミーティングの略)なんて言葉も、あんまり綺麗じゃないなあと思います。

 まあ、「ファンミーティング」ってのもなんじゃい、ファンの集い、傷の舐め合い(失敬)ってことだろこのやろーって話ですがね。

 それと「ふてほど」って言うんですか、テレビドラマ「不適切にもほどがある」の略で、盛んにネットで使われていた言葉ですが、きったならしい響きの言葉です。まあ、流石に自分の周りでこんな略し方をしている輩はいませんでしたがね。

 これら、あの手この手で「流行」にしてしまおう、という、テレビ製作者側のいやらしー思惑が見え隠れして、けっ、絶対にそんな言葉遣いなどするものかと、ひねくれ者のワタクシは思ってしまうのです。

 ま、ひねくれ者および、何の生産性もない前期高齢者の思いなど、一切無視してもいいと思います。

 さて、梅雨に入る前の駆け込み、って感じで、週末はいろんなところを歩き回って、その土地で昼飲みなどして楽しんでおります。

 しかし先日、新橋で正体をなくすほど日本酒を飲みまくった話は、略、ってことで(笑)。

老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。