ドゥドゥッビドゥドゥットゥビドゥビドゥバー
女性歌手のヒット曲をカバーした、徳永英明の「vocalist」シリーズが大好きで、1〜6までの全てを購入し、スマホに入れてウォーキングのお供にしているのです、古い話で恐縮ですが。
女性歌手の往年のヒット曲がお色直しされ、徳永英明のハイトーンなハスキーボイスによって全く違う味わいの一曲に生まれ変わった名盤。
以降、「卒業写真」も「ハナミズキ」も「M」も「やさしいキスをして」も、カラオケで歌うときは徳永バージョンで歌い悦にいっている私です、キーは4つほど下げないと歌えませんがね。
ただ私、「全てを購入」などと書いてしまいましたがそれは嘘で、そのうち「5」に相当する「vintage」だけは購入をためらい、もう10年が経ってしまったのであります。
というのも、ビンテージというだけあって、収録されている曲が「夢は夜ひらく」とか「悲しい酒」とか、私がまだいたいけな、右も左も分からないような年代のヒット曲が多く、いまいち購入意欲をそそられなかったのであります。
しかし先日、ふとしたことで「人形の家」(弘田三枝子)を歌う徳永さんをYouTubeで拝見したところ、アレンジもさることながら、古き昭和のナイトクラブといった感じがなんともカッコよくて、もう発売して10年以上も経つというのに、今頃になってAmazonさんをポチッとしてしまったのでありました。
で、聴かせていただいたのですが……。
素晴らしかったです。
先述の「人形の家」しかり、「虹色の湖」(中村晃子)、「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)、「酒場にて」(江利チエミ)など、アレンジと歌唱の変化で、今聴いても決して古臭くなく、心地よい音楽に生まれ変わっています。
もともとが名曲ですし、まあ、私もこういう歌がしっぽりハマるお年頃になったということなのかもしれませんがね(苦笑)。
中でも「伊勢崎町ブルース」は絶品でした。
青江美奈さんが歌うオリジナルは、当時「なんだかお色気過剰のお姐さんがアッアアッア言ってる」って感じの印象でしたが(その後「本牧ブルース」などYouTubeで聴いて、なんてかっこいいんだろうと「青江開眼」した私です)、徳永バージョンではそのお色気を封印し、なんとも素敵な昭和歌謡にリメイクしています。
最近はこのアルバムを毎日のウォーキング時に聴いて、昭和のはすっぱな、やさぐれた感じで、時を超越した感じで歩き回っている私なのであります。
あっ、写真は、昨今の都知事選挙のポスターをちょいと真似してみました。
ホントに、最初から最後まで、イヤーな感じの選挙戦でしたね。
「自由」というものは節度があってこそ、ということを、肝に銘じていただきたいと思うばかりです。