中野から高円寺へと酔っ払いながら歩く
若い頃、毎日のように飲みに行った昔の同僚と、今でも定期的に飲んだくれツアーを決行できているというのは幸せなことであります。
それぞれ大病を経験したり、離婚を経験したり(苦笑)再婚したりと、紆余曲折の人生を送っているわけでありますが、それでも、こうして昼間っからにこやかに乾杯できる人生。これを幸せと言わずして何と言えばいいのでしょうか、って感じです。
今回は、中野から高円寺という、言わずと知れた昼飲み激戦区に潜入。
ただ、浅草とかアメ横あたりと違って、飲兵衛達のいでたちはそこらと違って小綺麗(スミマセン浅草アメ横の飲兵衛さん)。年齢層もグッと若くなって、もれなく私が最高齢の客、となることも大いにあります。
最初に伺ったのは「どてえもん」という、やきとんの筑前屋が経営する新形態の立ち飲み屋です。
立ち飲みといっても折りたたみ椅子が常備されているので、ここでじっくり飲みたいぞというわがまま客のニーズにも応えられるようになっています。
ここでは必ず串カツ、どて煮をオーダー。なんと99円! 庶民の味方です。
いつも思うのですが、このお店、BGMは必ずJポップの「カバー」。ですから徳永英明さんなんかがバンバンかかります。
あっ、この曲は誰が歌ってるんだろと考えながら飲むのも一興ですな。
ブロードウェイの中にあるレトログッズに興奮しながら、二軒目に伺ったのは「魚の四文屋」、もつ焼きの四文屋の魚バージョンのお店です。
いつも一階が客でわっさわっさしていて、まず入店を躊躇ってしまうのですが、通された二階はゆったり、心地よくくつろげました。
やはり魚の、と銘打っているだけあって、刺身はなかなかな迫力。タコは(これは盛り合わせとは別)特に美味、でした。
なんとなく風の様子や影の濃さで、確実に秋は来ているようです。
そう思い込みながら(苦笑)高円寺までてくてく歩き、最後は熟慮の結果、玉子焼きが名物だという「鳥平ちゃん」というお店に到着。
美味しかったです、玉子焼き。
毎回毎回、会うたびに同じ昔話をして爆笑したり、全くもって成長のない飲み会ですが、それでいいのです。タイムスリップして昔に戻っているのですからね。
まあ、それに年金やら仕事やら終の住処やら、の話が混じってくるのは苦笑、ですがね。
ああ、最後は「もう飲めないよう」とぐったりしているおぢさんのイメージ図(笑)。