不登校になる?!子どものタイプ6選
はじめに
こんにちは、ようちゃんです。
いきなりあなたに質問なんですが、まさかですけど、本やYouTubeで学んだ内容を、子どもにそっくりそのまま実践していませんよね?
それ、そもそも子どもに合ってなくて逆効果になっているかもしれないので一旦ストップしてください。
でも大丈夫です。この記事を最後まで見れば、あなたは自分の子どもに合った対処法を理解した上で行動することが可能になります。
親目線だけで行動するのではなく、子ども目線を意識した効果的な対応が可能になることでしょう。
ということで、今回の記事は「不登校になる子どものタイプ6選」についての話です。
この記事では、不登校の子どものタイプ6選がそれぞれどんな特徴をもっているのかっていうことと、タイプ別の対応の仕方を紹介していきます。
あなたは、もし不登校の子どもが元気に再登校したり、生き生きと自分のやりたいことを見つけて行動したりしていたとしたら、どんな気持ちになっていますか?
そう、不登校の悩みから解放されて、幸せを感じられているはずですよね。
きっとあなたは今、不登校の子どもを何とかしてあげたいという一心で行動しているんだと思います。
だからこそ、著名な方の理論やノウハウをいろいろと学んで試したり、自分の考え方を変えようと必死になっているんですよね?
でも、なかなか子どもは変わらないし、自分の考え方すらも変わっていかない…。このまま不登校が長期化して、ひきこもりになってしまったらどうしよう…。
そんな悩みで頭がいっぱいなんだと思います。
同じ子どもをもつ親として、その気持ちがよく分かります。
僕も教員として受け持った子どもたちにしても、自分の子どもにしても、ネットや本の情報をむやみに当てはめて失敗した経験がたくさんありますから。
対応を子どもに合うように少し変えるだけでうまくいくこともある中、もしあなたがこのまま親目線だけでノウハウを実践していたらどうなりますか?
そうです、あなたの努力も虚しく、子どもに変化は起きないし、時間だけが過ぎていき、不登校が長期化してしまうんです。
多くの方がこの失敗パターンを経験しています。
だからこそ、今日僕がお伝えする「不登校になる子どものタイプ」とタイプ別の対応の仕方を覚えて、これ以上失敗しないための準備をしていきましょう。
今回紹介する内容を理解して実践すれば、お子さんとのやり取りで失敗することが減ります。それどころか、親子関係の改善も進み、子どもの笑顔が見られることもあるんです。
実際に僕や、僕のクライアントさんも子どもの地雷を踏んで失敗してきた経験がありました。
でも、今回紹介する内容を知ったことで自信をもって子どもと関われるようになり、マインドチェンジをする大きなきっかけにもなったんです。
ぜひ今回の内容を自分のものにし、親子関係の悩みを解消していきましょう。
本題
それでは本題に入ります。
年々増加している不登校児童生徒は、さまざまな要因から学校へ行けなくなっています。
周りに気を遣い過ぎてストレスを感じるタイプのお子さんもいれば、そうでない子どももいるように、子ども自身の性格や持って生まれた性質により、不登校のタイプはそれぞれ異なります。
今回は、不登校の子どもタイプ6選を詳しく説明するとともに、それぞれの効果的な対応の仕方についても解説していきます。
ただ、これだけは覚えておいてほしいんですが、これからお伝えする不登校のタイプや対応の仕方は、すべての不登校の子どもに当てはまるわけではありません。
あなたのお子さんの様子と照らし合わせながら、6つの不登校のタイプを参考にしてもらえればと思います。
それではいきましょう!
①不安・恐怖タイプ
小学校低学年に多く見られるのが「母子分離不安」です。子どもが親と離れることに対して不安や恐怖を感じるタイプをいいます。不安や恐怖が過剰になりすぎると、身体的あるいは精神的症状を引き起こす場合があります。
【特徴】
不安・恐怖タイプの特徴は
✅就学前に幼稚園や保育園の登園をしぶったことがある
✅自信を持てずに劣等感を抱いている
✅親の姿が見えないと不安になり泣く
✅幼児退行(赤ちゃん返り)
✅激しい人見知り
✅ひとりで寝られない
✅暗闇を怖がる
これらの特徴があります。
「親の期待通りにうまくできない自分は、見捨てられるかもしれない」という不安や「どうして自分は友達と同じようにできないのだろう」と、劣等感を抱いている場合もあります。
【対応】
不安・恐怖タイプの子どもへの対応は
✅親子で過ごす時間を増やす
✅日常生活において、手をつなぐなどのスキンシップを増やす
✅無理に学校へ連れて行かない
✅就寝時にはそばにいてあげる
これらの対応が望ましいです。
突き放したり、無理に離れようとしたりすると、子どもはますます自信をなくしてしまいます。
親から離れられない不安を甘えととらえず、子どもができている部分を認め、励ますような声かけを心がけてください。
まずは二人で過ごす時間を意図的に設けて、気持ちを安心させてあげることが大切です。無理に登校させるのは逆効果になる可能性があります。
親子の距離を縮めて気持ちを安心させてあげるようにすれば、子どもの情緒は落ち着いてくるでしょう。
不安が軽くなってきた様子がみられたら、短時間の登校から始めて、学校で過ごす時間を段階的に増やしていけるといいです。
②がんばり過ぎタイプ
勉強や運動など、何でも真面目に取り組むような子が、がんばりすぎた結果、息切れや挫折をきっかけに学校へ行けなくなるタイプです。
親や周りの期待に過剰に応えることで、キャパを超えて疲れ切った状態といえるでしょう。
【特徴】
がんばり過ぎタイプの特徴は
✅不登校の理由を親に話さず、頼ろうとしない
✅感受性が豊かで内気
✅完璧主義
✅自分に厳しい
✅勉強や運動が優秀
✅真面目で手が抜けない性格
✅まわりと比較してしまう
これらの特徴があります。
これまで休むことなく登校していたのに、ある日突然、張っていた糸が切れたように学校へ行けなくなることがよくあります。
すべてにおいて完璧である状態を求める傾向が強いため、体調が悪くても遅刻や早退を嫌がる場合があるでしょう。
また、学年があがるにつれて、授業の内容が難しくなり学習面でつまづいて気力を失うケースもあります。宿題ができないなどをきっかけに、学校へ行けなくなる子もいるんです。
さらに、「学校へ行かなくてはいけない」という思いが強く、休むことに罪悪感を持っている状態です。罪悪感から自分のからに閉じこもり、家族との交流も避ける場合があります。
本人の不安や焦りが強ければ、家族に不満をぶつけることもあるでしょう。対応の仕方によっては、不登校が長引いてしまうケースも少なくありません。
【対応】
がんばり過ぎタイプの子どもへの対応は
✅結果だけを見るのではなく、過程に注目してほめる
✅心が落ち着くまで休んでも大丈夫と伝える
✅ポジティブな声かけはしない
✅1番の味方であると伝える
✅たくさんある将来の選択肢を示す
✅親の比較癖を直す
これらの対応が必要不可欠です。
まずは、これまで頑張ってきた子どもを労い認めてあげましょう。学校へ行かない罪悪感を緩める声かけも大切です。
家庭が安心・安全の場所になり、家族が自分を認めてくれていると感じられると、不登校に対する罪悪感は減っていきます。
子どもが再び自分から動き出したら、周りとの比較の中に子ども位置づけるのではなく、過去の子どもと現在の子どもを比較して伸びているかどうかを価値づけていってください。
③家庭環境の変化タイプ
家庭環境の変化や、進学による環境の変化が要因になり学校へ行けなくなるタイプです。
両親の別居や離婚、それに伴う引越しなどの環境の変化は、親の想像以上に子どもにとっては大きなストレスです。
【特徴】
家庭環境の変化タイプの特徴は
✅他人の顔色が気になる
✅自己否定感が強い
✅人に依存する
✅孤独を感じている
このような特徴をもっています。
子どもは、親の言葉以上に態度や様子を見て状況を判断します。親の不安を子どもは敏感に感じ取り、親を心配するとともに自分の将来についても不安を抱えてしまうでしょう。
このような状態では、家が安心・安全の場所になっていないので、子どものエネルギーが貯まっていかないんです。
【対応】
家庭環境の変化タイプの子どもへの対応は
✅子どもの前で夫婦ケンカをしない
✅子どもの前で人の悪口を言わない
✅上下関係ではなく横の関係を築く
✅無理に学校へ行かせない
このような対応が望ましいです。
子どもが体調不良を訴えたり朝起きられない様子が見られたりする場合は、無理に学校へは行かせずゆっくり休ませてあげましょう。
親の都合による別居や、それに伴う引越しをしなければならない場合は、子どもの心のケアを丁寧に行わなければなりません。
④無気力タイプ
無気力タイプの特徴は
✅自分の意思・意見を言語化するのが苦手
✅好きなことをしている時には元気になる
✅何に対しても意欲のない状態である
✅登校しない罪悪感は少ない
✅登校し始めても長続きしない
✅楽しい行事には参加できる
✅積極的に課題に取り組めない
これらの特徴があります。
「先生がいやだ」「学校が面白くない」などの発言はあっても、これといったはっきりした理由が見当たらないのが特徴です。
家では元気があり、自分の好きなことをして過ごしているので、親から見ると怠けているように見えるかもしれません。
登校刺激は逆効果になるものの、見守るだけの対応をしていると、不登校が長期化する場合があります。
無気力で不登校になるタイプの子どもは、理由がはっきりしないので解決方法が見出せず、状況の変化が起こりにくい場合があります。
【対応】
無気力タイプの子どもへの対応は
✅学校の先生との関係性を良好にする
✅学校以外の学びの場所を探す
✅カウンセリングを利用する
✅「どのように生きて行けばよいか」という根本的な疑問に向き合う
✅気持ちに寄り添うと同時に、これまでしてこなかった経験をさせる
このような対応をしていきましょう。
原因を突き止めるため、学校へ行けない理由を子どもから聞き出そうとすると心の壁を作ってしまいます。
また、生活を正そうと指示や命令口調の声かけで接したり、物質的な要求を受け容れて子どもを動かそうとしたりするのは本質的な解決には至りません。
「子どものありのままを認め、すべてを受け容れる」のは大切です。
しかし、これは子どもの言いなりになるという意味ではありません。興味や関心に目を向けて共感したり、子どもが話しかけてきたら時間をかけて聴いてあげたり、情緒的な欲求をすべて受け容れるという意味です。
情緒的な欲求を満たせば、自己肯定感が高まり自分の存在の意味を見つけます。目標となるものが見つかったら、自主的に動き出し、進学など将来の話をしてくることもあるんです。
⑤人間関係タイプ
学校でいじめや嫌がらせの行為を受けたり、先生や友達などの人間関係の問題で学校へ行けなくなるタイプです。
中学生になると、小学校ではなかった先輩後輩の関係や、学級担任制から教科担任制の変化などに戸惑いを感じて不登校になる場合もあります。ストレスが積み重なると表情が暗くなり、体調を崩す場合もあるでしょう。
【特徴】
人間関係タイプの特徴は
✅表情が暗くなる回数が増える
✅登校を渋るようになる
✅早退や欠席が多くなる
✅成績が急に下がる
✅学校の話をしない
✅情緒が不安定になる
✅反抗的な態度を取る
このような特徴があります。
学校での出来事を話したがらない場合もあるので、子どもの人間関係の問題に親が気づかないときもあります。
いじめなどがわかった場合は、学校への事実確認が大切です。それ以上に、「そんなことで」とか「やり返してこい」のような子どもの辛い気持ちを無視した言葉を投げかけないようにしたいものです。
【対応】
人間関係タイプの子どもへの対応は
✅早期対応が早期解決の鍵なので、事情が分かればすぐに解決を図っていく★
✅無理に学校へ行かせない
✅無理に事情を聞き出そうとしない
✅先生に学校へ行きたくない意思をはっきり伝える
✅「わがまま」や「甘え」として責めない
✅学校側と面談する場合、管理職の先生の同席を求める
✅親はなにがあっても絶対に味方であると伝える
これらの対応が重要です。
学校の先生や友達関係でストレスを感じているので、学校へ無理に行かせる必要はありません。進級や進学のタイミングで登校したり、学校以外の学びの場所を探したりするのも選択肢の1つです。
人間関係は、学習塾や習い事、地域の活動への参加などによっても新たに形成されます。社会性を身につけるのは学校だけではありません。
子どもに合った場所で存在が認められる経験をすれば、学校での出来事にも折り合いをつけて一歩踏み出せるでしょう。
傷ついた子どもの心を休ませてあげるのを優先しながら、親がサポートする形で解決するのが望ましいです。
⑥発達障がい・学習障がいタイプ
発達障がいとは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによるものと、過ごす環境や関わる人物とのミスマッチが原因で生じる障がいです。
学習障がいとは、全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く・話す・読む・書く・計算するなどの能力に困難が生じる障がいです。
【特徴】
発達障がい・学習障がいタイプの特徴は
✅周囲との考え方の相違から孤立しやすい
✅周りより劣っていると感じて、自信をなくしている
✅こだわりが強い
✅初めての場所に不安を感じる
✅まわりから自分勝手でわがままと思われる
✅知識の偏りがある
✅考えるよりも先に行動してしまう
このような特徴があります。
理解するまでに時間がかかるほか、コミュニケーションを上手く取れず孤立して学校へ行けなくなるタイプです。情緒的にも未成熟な部分があるので集団生活に適応しにくいケースもあるでしょう。
問題が起こった時には、本人の気持ちを認め、納得できるように相手の気持ちや状況の説明を繰り返し行い、その都度学びにつなげることが大切です。
【対応】
発達障がい・学習障がいタイプの子どもへの対応は
✅できた部分をほめて自信につなげる
✅できない部分は叱らない
✅できない時は違う方法を試みる
✅視覚的な情報を提示して説明する
✅できるだけ具体的に話す
✅安心できる環境を整える
このような対応が望ましいです。
親は、子どものできない点や苦手な点に注目して心配するのではなく、できることや得意な部分を積極的に取り込んで自信を育てることが大切です。
発達の偏りやスピードに特徴があるため、学習面については子どもの感覚や理解の仕方にそって勉強方法を考える必要があります。
学校に配慮を求める場合はスクールカウンセラーに相談したり、通級指導教室で指導を受けたりするなど考えてみましょう。
また、個別指導やフリースクールなど、子どものペースに合った方法で成長を見守るのも選択肢の1つです。
発達障がいや学習障がいに気付いたとしても、社会に適応する力を身に付けて、さまざまな能力を伸ばしていくことは可能です。
すべてに共通すること&対処法
以上、不登校になる子どものタイプ6選を紹介してきました。
不登校はさまざまな要因が複雑に絡み合って引き起こされています。1つのきっかけや原因だけで生じているわけではありません。
その上で、実は不登校になる子どものタイプ6選に共通点があるんですが、何だと思いますか?
「心が弱い?」
「立ち上がる強さがない?」
いえ、どれも違います。
共通点は「強い自己否定感を持っている」という点です。
不登校になったきっかけがわかり、親やまわりの人が適切なサポートをしても、子どもの自己否定感が強い状態である限り本質的な解決には至らないんです。
では、子どもの自己否定感を緩めるにはどうすればいいのでしょうか。
まず自己否定感とは、自分の考え方や価値観などが肯定できず「どうせ自分にはできない」と否定的にとらえてしまう感情です。
自己否定の裏側には「理想の自分」があります。その理想の自分と現実の自分とのギャップから自己否定が生まれてくるのです。理想と現実の差が大きければ大きいほど自己否定は強くなってしまうんです。
ただ、自己否定は必ずしも悪いわけではありません。ネガティブな感情を自分でコントロールできれば、新たなチャレンジへとつながることもあるからです。
しかし、自己否定感が必要以上に積み重なると、失敗を恐れる気持ちが大きくなり、チャレンジする勇気は湧いてこなくなるんですよね。
どの不登校の子どものタイプも、学校に行けない自分を否定し、ネガティブな感情を持っています。
なので、子どもと接するときは、子どもの世界観を尊重して否定的な言葉を使わないようにしていく必要があるんです。つまり、不登校の子どもに対して、親は自己否定を緩める接し方を心がけなければなりません。
生まれてすぐの赤ちゃんは、当然ながら自己否定など持っていませんよね。
実は自己否定は、成長の過程で強まる傾向があるんです。
幼少期に否定的な言葉をかけられたり、劣等感を持たせられたりしてしまうと、無意識に自己否定の感情が積み重なっていってしまうんです。
「どうやって自己否定の感情を緩めていけばいいのか教えてほしい」
と思った人もいるかと思います。
そこで、自己否定を緩めるための親の関わり方を4つ紹介します。
①子どもの存在そのものを認める
「自分を認めてくれる人がいる」
「理解して受け容れてくれる人がいる」
という感覚は、子どもに安心感を与えるだけでなく、気持ちをポジティブに変えていきます。
学校へ行っても行かなくても、勉強ができてもできなくても、子どもの存在そのものを認めてあげると自己否定の感情は緩まっていくんです。
②子どものできるところを見つける
子どもの「得意」や「好き」を見つけて、できるところをほめてあげましょう。
ただし、他人と比べてできるところを見つけてほめるのではありません。
他人と比較すると「自分は劣っている」という感情を持ってしまうので注意してください。比べるとすれば、過去の子どもと今の子どもです。
以前できなかったことが、今はできているということを子どもに気付かせてあげましょう。
③小さな成功体験を重ねる
やればできるという体験は必要です。
しかし、気をつけなければならないのは、大きなチャレンジでなくてもいいことです。自己否定が強いまま大きなチャレンジをしても、結果はよくなりません。
逆に失敗が大きなダメージになり心が折れてしまう可能性があります。
だからこそ、スモールステップを踏んでいけるようにしていくんです。
なにか小さなことでも、達成したあとは「できるようになったね」と結果をほめるのではなく「たくさん練習したね」など経過にフォーカスしましょう。
小さなチャレンジの積み重ねは、子どもの自信につながります。
④他人と比べない
子どもは、兄弟や友達と比べられると劣等感を持ちます。
学校へ行けない自分はダメ、勉強ができない自分はダメと自己否定を強めてしまうので、親はまわりと比べないように気をつける必要があるんです。
子どもが誕生したとき、無事に産まれてきてくれたことだけを喜びませんでしたか。成長と共に、できることが増えると一緒に喜んできたのではないでしょうか。
しかし、いつしか他人と比べてしまい、子どもが同じようにできないことを心配してしまいます。
親の立場からすると、同じ年齢の子どもたちと自分の子どもを比べて、できない点を心配するのは当然かもしれません。
ですが、産まれてから歩き出す時期も、言葉が出てくる時期も早かったり遅かったりと人それぞれです。成長のスピードも個性の1つだし、そもそも環境も違うことも考えると、他人との比較はやっぱり意味がないんです。
ここで、「子どもの自己否定を強めてしまう絶対言ってはいけない言葉」を紹介します。
子どもにとって、親からかけられる言葉の影響力はかなり大きいものです。親の言葉が子どもの人生の土台を作るといっても過言ではないんです。
親が子どもに対して威圧的な声かけをしたり、思い通りにいかずイライラして感情的に怒鳴ったりするのは、真剣に向き合っているというよりも子どもをコントロールしようとしているんです。
そして、その言葉は子どもの心に深く刻み込まれてしまいます。
子どもの存在そのものや人格を否定したり、能力を否定したりする次の言葉は、絶対に言わないように気をつけましょう。
✅あなたなんて生まれてこなければよかった
✅あなたなんていないほうがいい
✅あなたは意地悪な子だ
✅どうしていつも迷惑ばかりかけるの
✅何をやってもダメな子だね
✅あなたにはできない。無理だよ
✅お兄ちゃんやお姉ちゃんはできるのに
✅お友達に負けないようにがんばりなさい
これらの言葉は、たとえ冗談であったとしても、絶対にNGです。
言われた子どもにとっては嫌な記憶として深く残ります。
子どもを叱るとき、あなたは無意識に責めるような口調になっていませんか?
なぜ責める口調になってしまうのか。
それは子どもの行動が親の思い通りになっていないからです。
でもよく考えてみてください。
子どもはあなたの所有物ではありませんよね?
親の考えに沿うために子どもは生きているわけではありません。
親が勝手に作った理想像を子どもに押し付けないようにしましょう。
それに気付くだけでも、子どもの自己否定感を減らすことに繋がっていきます。
お知らせ
で、ここまで見た人にだけお知らせしてるんですけど、
「子どものタイプはわかったんだけど、具体的にどんな前兆があって、
どんな感じで回復していくのもっと知りたいよ」という方のために、
今回紹介した不登校の子どものタイプ別に、不登校になる前兆から回復に至るまでの変化や成長を4つの時期に分析・分類した
「不登校タイプ別・ フローチャート」があるんです。
これは概要欄にあるLINEで「フローチャート」とカタカナで7文字だけ送信していただければ無料で受け取れます。
また、今回お伝えした不登校の子どものタイプ6選すべてに活用できる情報をお伝えしている限定動画もあります。
「不登校の子どもと関わる時に親が気を付けるべき7つのポイント」っていう動画なんですけど、汎用性が高い情報なのであなたのお子さんがどんなタイプだとしても参考になるはずです。
他にも無料個別相談や限定動画、電子書籍や各チェックシートなどの特典を無料プレゼントしているんですが
冗談抜きで活用次第で親子関係の改善が進んだり、不登校のお子さんの笑顔が見られるようになったり、あなたが幸せを感じられたりといった未来へとご自身で進んでいくことができちゃいます。
これらの無料特典は、概要欄一番上のLINEから受け取れます。
システムの関係でメッセージ数の上限があるので、早めの受け取りをオススメします。
もしLINEで受け取ろうとして、何もメッセージが送られてこなかったら、すでに上限に達している可能性があります。
定期的に上限はリセットされますが、タイミングが悪いと受け取れないので忘れないうちにお受け取りください。
プラスα
最後に+αの話なんですけど、子どもの自己否定感を緩めるために、ぜひ家庭の「心理的安全性」を担保してほしいと思います。
心理的安全性とは、「学校や家庭において、子どもが自分以外の誰かに、自分の気持ちや考えを安心して話せる状態」のことです。
家庭での心理的安全性を作るための方法としては
①頭ごなしの否定をせず話をよく聞く
②恐怖感を与えず落ち着いて話す
③お説教や親子ゲンカは長引かせない
の三つが挙げられます。どうですか?あなたはできていますか?
子育てをしていると、子どもにしっかりさせようと思ってイライラが激しくなってしまう時ってありますよね。
気持ちは分かるんですが、実は親がイライラしないことが家庭の心理的安全性を作り出す第一歩なんです。
イライラしちゃうと威圧的な言動になりがちだし、子どもの話なんて全部言い訳に聞こえて耳に入ってこなくなってしまうんですよね。
あなた自身も、すべてを完璧にしようと思わなくて大丈夫だし、それを子どもに求めてしまうと心理的安全性が崩れてしまいます。
ぜひ家庭の心理的安全性を高めていって、子どもの安全基地にしていってほしいと思います。
メッセージ
今回の文章を書いた理由の1つに、「子どもの不登校は親のせいだ」っていう意見に対するアンチテーゼを表現したかったというのがあります。
確かに、親の子育てが要因の1つになっていることもあるでしょうが、相関関係があるだけで因果関係はないと思っています。
で、今回は不登校の子どものタイプっていうテーマでしたが、要は子どもの生まれもった気質が学校という環境に合わなくて不登校となっていることがとても多いんです。
だってそうですよね。もし親の子育てが原因ならば、子どもが3人いたとしたら3人全員が不登校になっているはずですから。
そうなっていないケースが多いのは、子ども一人ひとりの個性によるものが大きな要因になっているからこそだと思っています。
結局何が言いたいのかというと、親御さんが自分のこれまでの子育てを自己否定する必要は全くないということなんです。親御さんは悪くありません。
これまで僕が関わってきた親御さんの中にも、自分を責めて後悔して、前をなかなか向けない方がいました。
断言しますが、「後悔」は必要ありません。必要あるとしたら「反省」です。
「反省」とは、改善点を探るために過去の行いを振り返り、もう一度考えてみることです。
一方、「後悔」は過去の失敗から改善点を探ろうとしているわけではなく、過去を深く悩み「あんなことしなければよかった」と囚われている気持ちのことです。
どうですか?後悔している場合ではありませんよね?
反省すべき点は反省し、アップデートし、前を向いてお子さんと関わっていくことこそが、あなたが今すぐにやるべきことだと気付いたはずです。
固定観念のアップデート、受容的・共感的な対応、自己受容、課題の分離、子どもへの執着を手放すなどなど、やるべきことは山ほどあります。
あなたは一歩ずつ確実に進んで、困難の先にある親子の幸せに必ずたどり着くことができるんです。
絶対あきらめないでください。ここまで見ているあなただからこそ、できます。
復習
おさらいをしていきましょう。不登校の子どものタイプ6選は
✅不安・恐怖タイプ
✅がんばり過ぎタイプ
✅家庭環境の変化タイプ
✅無気力タイプ
✅人間関係タイプ
✅発達障がい・学習障がいタイプ
どの不登校のタイプの子どもも、強い自己否定感を持っていることが多いです。自己否定感が緩まらない限り、不登校の本質的な解決にはなりません。
お子さんが、どうして自己否定するようになったのかを理解して、親自身も自己否定をせず今回紹介した対応をしていくことで、不登校は解決へと向かうはずです。
不登校は、子どもはもちろん、親御さんにとっても辛い経験です。
しかし、不登校の期間は、親にも子にも必要な期間だったと思える日が必ず訪れます。
なぜなら、不登校を脱出した家庭は例外なく親子の絆が強固になり、不登校以前よりも幸せを感じられているからです。
そのためにも、適切な対応を心がけて親子のコミュニケーションを豊かにしていきましょう。
おわりに
ということで、最後までご覧いただき本当にありがとうございました!
今回の記事から少しでも学べたよという人は、ぜひスキ&フォローをよろしくお願いいたします。
それではまた次の記事でお会いしましょう。ようちゃんでした!