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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その1 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

この本(ほん)のおもしろいところは、アドラー心理学(しんりがく)について書かれていて、人生(じんせい)を、この世界(せかい)をシンプルなものととらえているところ。この本を読(よ)んで、気持ち(きもち)がフッと軽く(かるく)なったり、難(むずか)しくてよく分からないことも出(で)てくると思(おも)う。僕(ぼく)も今(いま)でも何度(なんど)も読みなおしてきた。ちょっと大変(たいへん)だけど、最後(さいご)までぜひ読んでみてね!

それではハジマリハジマリ!

第一夜(だいいちや) トラウマを否定(ひてい)せよ

なぜ「人は変(か)われるのか」なのか

もう何年(なんねん)も自分(じぶん)の部屋(へや)に閉(と)じこもったきりになっている友達(ともだち)がいる。その友達は外(そと)に出たいと思っているし、今の自分を変えたいと思っている。だけど、部屋の外に出るのが怖い(こわい)。一歩(いっぽ)でも外に出ると、心臓(しんぞう)がドキドキして、手足(てあし)がガクガク震(ふる)える。そんな自分を変えたい、変わりたいと思っている。

一般的(いっぱんてき)に、この友達の「過去(かこ)」に何かの「原因(げんいん)」となる出来事(できごと)があって、友達は外に出られなくなったと考える人が多(おお)い。その出来事は、お父さん、お母さんからいじめを受けたことだったかもしれない。お父さん、お母さんからいじめられて、この外の世界が怖くなったから、部屋に閉じこもっていると考えるんだね。

アドラー心理学では、こういった考え方をしないんだ。

過去の原因(げんいん)ではなく、いまの「目的(もくてき)」を考えるんだ。

その友達は「不安(ふあん)だから、怖いから外に出られない」のではなくて、「外に出たくないから、不安という感情(かんじょう)を作っている」とアドラー心理学では考えるんだよ。その友達には、「外に出ない」という目的が先にあって、その目的を達成(たっせい)するための方法(ほうほう)として、不安や怖いといった感情(かんじょう)を作り出しているというわけ。これを「目的論(もくてきろん」と呼(よ)ぶんだよ。

もちろん、友達にとって、感じている不安や怖いという気持ちは本当(ほんとう)なんだ。お腹(なか)が痛(いた)くなったり、頭(あたま)が痛くなったりすることもあると思う。だけど、これも「外にでない」という目的を達成するために作りだされたものなんだ。


今日はここまで。明日(あした)は、「トラウマは、存在(そんざい)しない」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!




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