[出産編②]妊娠→出産→育児は、全てが事前学習やイメージ通りにはいかなかった

はじめに

私は、出来れば自分の想定できる範囲内で人生を送りたい。そして、不測の事態をいくつか想定し、事前に備えたいタイプだ。
出産も当然そうで、出来ればスムーズなお産がしたいと思い、色々リサーチした。
しかし、結果的に蓋を開けてみたら、今までと全く異なるワードで検索する日々が続き、淡い期待通りにいかない出産となったのだ。
これから初めての出産を控える方々に是非伝えたい。出産は十人十色というが、まさにその通りで、他人の安産レポートに過度に期待をしない方が良い。特に私のような備えたいタイプの人は、スムーズなお産を参考に何かを得るだけではなく、そうでなかった人の体験も目を通しておくべきだと思う。ということで、誰かのお役に立てればと思い、ここに私の決してスムーズなお産とは言えない体験を記します。(自分が実際知りたいと思った情報を漏れなく書いているため、若干細かい内容かもしれないですが、悪しからず。)


35週0日〜破水からの入院生活

私は、結果的に早産児+未熟児での出産だった。
入院生活の記録はこちら↓

36週2日 ベビー誕生

私の出産体験の流れをざっくりと
・分娩時間13時間(陣痛が10分間隔を切ってから)
・無痛分娩
・会陰切開あり
・胎盤手剥離術あり
陣痛開始→胎児心拍低下→帝王切開の準備に備える→高熱、感染症確認→帝王切開を促されるも麻酔+陣痛促進剤をして欲しいと願い出る→麻酔後一気に子宮口開く→出産→胎盤手剥離→会陰切開縫合

【産前】陣痛スタート〜緊急帝王切開の危機〜

定例のモニターでお腹の張りを確認。いつもと明らかに違う様子で、突然定期的な張りが始まった。痛みというほどのものはなかったが、ドクターに確認してもらい、10分間隔を切っているので念のためLDRに移動することに。
LDRへ移動
もともとお腹の張りを感じづらいタイプだったので、10分間隔では全然余裕があった。お昼の時間で、ご飯が早く食べたくて仕方がなかった。食事は完食。さぁこれからどう過ごそうかと思っていたら、あれよと間隔が短くなって痛みに耐えるので必死になった。
胎児心拍の低下
移動して2時間程度経った頃、アラームが鳴った。すると途端にドクター複数人がバタバタとやってきて、酸素マスクの着用+四つん這いに体制を変更するよう促される。どうやら陣痛が強くなるにつれ、羊水が少ないからか赤ちゃんが苦しいようで、心拍が平常時の半分程に下がってしまっていた。私はわけがわからない状態で、ただ、危険な状態ということだけは緊張感でわかった。「あと1分戻らなかったら緊急帝王切開します」と告げられ、腕には陣痛抑制のための注射が打たれた。幸いにも、陣痛抑制剤がすぐに効くと、赤ちゃんの心拍は落ち着いた。落ち着いたと言っても、そもそも心拍が高くなっていて、赤ちゃんが苦しいんだろうなと漠然と感じ取っていた。
それからは、帝王切開の説明が始まった。次に心拍が下がることがあれば、すぐに帝王切開の準備に入るそうだ。私自身も熱が39度近くに上がり、感染症の可能性が高く、血液検査で確認することになった。

【産前】分娩方法の選択〜帝王切開かこのまま頑張るかどうか〜

夕方、夜間対応の先生にバトンタッチし、今後の分娩方法のすり合わせが始まる。私は血液検査の結果から感染症になっていることが明らかになり、母子の安全を考えるとお産は長引かせられないと伝えられる。その上で、どうするか?と。ドクターも夫も帝王切開がいいのでは?という空気が漂う中、私はねばることを選択した。帝王切開になる自分のイメージがつかなかったのもあるが、自分の力でこのまま産んでみたくなった。一方で、陣痛から6時間は経って、間隔も3分ちょっとなのに、2cmも開いておらず絶望的だった。このままでは無理だと自分でも感じ、無痛+陣痛促進剤をお願いできないか相談した。自分の意思を最大限尊重してくれる病院で、まずは麻酔を入れることになった。麻酔を入れると全く痛くなくなる。本来、子宮口が4cmくらいまで開いてからと言われていたが、正直一刻も早く入れてほしいほど痛みは強くなっていた。
麻酔を入れて、促進剤の前に子宮口の開きを確認すると、あれよと4センチほど開いていた。そのため、このまま促進剤なしでいくことになった。痛みも和らぎ安堵したが、私の出産に時間の猶予はなく、21時前頃に再度開きを確認された。すると、「よくがんばりましたね、子宮口全開です」と。

【分娩】ベビー誕生

子宮口全開からは、いきんでみましょうと言われた。Youtubeでイメトレ・事前学習をしていたため、物凄く褒めてもらえた。ただ、それでも2時間かかった。バースプランに会陰切開は極力避けたいと書いたが、ドクターに少し切りますがよいですか?と聞かれ、どうぞ切ってくださいと言った。お腹の張りに合わせていきむように言われるが、麻酔で分からなかったため、最後は麻酔を追加しなかった。いきまないと逆に痛くて辛いくらいの痛みを感じながら過ごして、無事子供が産まれた。子供の状態が健康か、体重はどうか気がかりだった。

【分娩後】胎盤手剥離術

我が子のことが心配であったが、あれ?胎盤が出てこない。どうやら一部癒着していて、でてこないらしい。手で剥がすことになるようだが、これが、出産よりも何よりも人生で一番痛かった。何度も手で剥がそうとするのだが、本当に今すぐやめて欲しいほど痛くて、大声で痛い痛いいたーいと叫び続けた。夫はあまりに痛そうすぎて見ていられなかったらしく、私を励ますこともなく子どもに夢中になっていた。一応麻酔を追加してもらうが、子宮の中の痛みに効かせることはできないと言われていた通り、何も痛みは取れなかった。胎盤を剥がし終わり、会陰切開部分を縫合してもらう間に、ドクターからは体外受精の人やアシストハッチングを行ったことがある人は胎盤が剥がれないケースを見かける、と言われた。ただ、この癒着のおかげで絨毛膜下血腫でも赤ちゃんは流れないでいてくれたのかもしれない、とも思った。

出産を振り返って

過去に怪我で外陰血腫を経験したことがあり、痛みレベルだと出産より痛かったというのをネットで見たことがあったが、それよりも胎盤手剥離の方が痛かったと感じた。ただ、痛い思いをして出産しても、私はすぐに痛みを忘れ、数日後には2人目が欲しいと思っていた。最終的には、信頼できる病院で、施設の整ったところでお産に臨めば、何があっても乗り越えられるのではないかと思う。

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