ECサイトから直送でお直し依頼できるサービス
洋服を購入する際、自分の体型にぴったりの既製サイズがあればよいですが、オーダーメイドでない限りなかなか難しいと思います。例えばジーンズですが、ウエストサイズは豊富にあっても、レングス(長さ)は裾上げを前提としている商品も多く、ウエストに対して1サイズしかないのが一般的です。販売数の少ないブランドの場合はさらにサイズの選択肢が狭まり、ロールアップして仕方なく履いている方も多いのではないでしょうか。
既製服を自分の体型に合わせるサービスとして「お直し」がありますが、従来の店頭販売メインからオンライン上でのEC(オンラインショップでの購入)が急速に台頭するなか、このお直しの方法にも、時代にあわせた新しいサービスが登場しています。
一般的なお直し依頼方法
まずは従来のお直し方法をおさらいしてみましょう。サイズ感にこだわる場合、実際に依頼されたご経験がある方も多いと思います。
店舗経由でのお直し
馴染み深いのは販売しているリアル店舗内でのお直し作業です。大きめの店舗ですとお直し作業専用の設備と人員を有しており、購入後1時間ほどで指定寸法になった商品を持ち帰ることができます。
ふたつめのルートが、店舗内にはお直し設備を併設しておらず、チェーン展開している他の店舗分もまとめて回収、一箇所で集中処理するケースです。購入後にすぐ持ち帰ることはできず、お預けして仕上がりを待つことになります。
3つ目のルートは、販売店自体が自社ではお直しの機能を有しておらず、提携している別の専門業者にお直しを委託するケースです。提携先への委託になるため、時間やコスト面が少し複雑になります。
購入後に自分自身で持ち込み依頼
こちらは販売店でお直しを受け付けていない場合、自分でお直し先を調べて持ち込むケースです。チェーン展開しているお直しショップ等に、購入した商品を持ち込んで依頼します。
また昨今で主流になっているECにおいても、購入後自宅に届いたものをお直し店に持ち込んで依頼する流れが一般的です。
従来のお直し依頼における課題
ファッションにおいてサイズ感はとても重要な要素のため、値段をおさえた既製服+自分の体型に合わせるお直しサービスの組み合わせはとても有用ですが、一連の流れには非効率な部分が多く、UX(購買体験)や消費者の満足度を阻害しています。
購入後に発生するあらたな手間
ワンストップで店舗内お直しができる場合、カウンターで申し出れば店員さんが丁寧に案内してくださいます。
問題となるのは販売店がお直しルートを用意していないケース、特に多くの方がすでに利用しているECでの購入において、せっかく自宅にいながら商品を取り寄せたにもかかわらず、わざわざ外出してお直し店に持ち込む必要がある現状は、購入後の満足度を低下させ、さらには購入自体も躊躇する原因になります。
お直しにかかる一般的な時間のロス
次にお直しを手配する際の時間的なロスをみていきます。
店舗内お直しの場合、約1時間ほどで完了するサービスが多いので、お店の他の商品を見ながら時間をつぶしたり、一度お店を出てほかの用事を済ませ、再度引き取りに来店するケースなどが一般的です。
店舗以外でお直しをする場合、当日中は難しく、本部でお直しセンターを抱えている場合でも最短で翌々日、一般的には1週間ほどのお預け期間が発生します。
ECで購入した商品を自分で持ち込むケースにおいては、以下の流れになります。
①お直し先を探す時間
②お直し店に持ち込むためのスケジュール調整
③持ち込みの移動時間
④お直し店で仕上がり指示を説明する時間
⑤作業日数
⑥お直し品を引き取るためのスケジュール調整
⑦引き取りの移動時間
少し大変なので、依頼自体を保留にしてせっかく買った洋服を着用せず放置、もしくは高い満足を得られないまま、お直しせず我慢して着用する方が多いかもしれません。
お直しにかかる費用
続けてお直しにかかる費用面を掘り下げてみます。お直し前提で商品を探す場合、満足したサイズ感で着用するためには、商品代やお直し代とあわせて、輸送や移動にかかるコスト負担も織り込む必要があります。
店舗内で完結する場合、裾上げサービスを無料にしているショップに関しては購入金額のみ、作業が終わるまでその場で待っていれば余分な費用は発生しませんが、無料サービスを提供しているショップは一部に限られます。
店舗外のルートで仕上げる場合、提携先へワンストップで依頼ができても料金は有料となるケースが多く、輸送にかかる運賃負担も含まれている場合があります。さらに再来店するための移動コストもかかります。
EC購入のケースにいたっては、持ち込むための移動費用もさらに上乗せになる構図となります。
EC直送のお直しサービスを利用する
従来はあくまで店舗を起点として周辺のお直しサービスが構築されていましたが、急速なECの発展にともない「顧客の体型に洋服のサイズを合わせ満足してもらう」までの購買体験に対して、十分な対応ができなくなっています。
このEC×お直しに関する課題を解消する新しいサービスについてご紹介します。
ワンストップで購入&お直し依頼ができる
自宅で完結できる衣服のオンラインお直しサービス「fitu」は、EC購入前提でのお直し直送ルートを独自に構築しており、ショップとの連携方法も斬新です。
①fituサイトにて「裾上げ」を注文
②ECサイトで商品選択
③fitu指定のお直し工場の住所入力
④決済情報の入力
⑤決済
商品が手元に届く前にお直しが完了する
「心待ちにしていた洋服が手元に届いてもすぐに着用できない」
従来の流れでは、ECショップから届いた商品を、自身のスケジュールも調整しながらお直し店に依頼、仕上がりを待つタイムラグが発生します。
季節性やトレンド性が強い洋服の分野におけるこのもどかしさは、購買の満足度を大きく下げる要因となります。
最短ルートで「自分専用」にカスタマイズできるfituのサービスは、ファッションを楽しむ体験も向上させ、消費者の利便性はもちろんのこと、ファッションを提供する企業サービスの一環としてUX改善に寄与します。
お直しにかかる運賃や足を運ぶ手間が省ける
EC直送サービスを利用することで、お直しにかかる金銭的な負担も削減できます。
お直し自体にかかる料金に目が行きがちですが、モノを動かすためには輸送のコスト(運賃)が発生しますし、自分で電車に乗ってお直し店に持ち込む場合においても、人が移動することで費用が発生しています。お直しを依頼するために割いている時間も、金額的なコストに換算するとさらに大きな負担です。
お直し依頼をECショップから直送することで、モノの移動を最小限に抑え、購入者が手配にかける時間も大幅に削減することができます。
環境を意識したアクションに繋がる
商品の移動を最小限に抑えることは、昨今叫ばれている地球環境の保全にも寄与します。CO2の排出を削減する取り組みがグローバルでおこなわれるなか、従来の非効率的な慣習や商流を見直す動きが強まり、企業はもちろんのこと、サービスを選択するわれわれ消費者にも意識の高い行動が求められています。
既定や罰則があるわけではありませんが、個人ができるアクションとして、無駄な流通を発生させない、選択しうる限り環境に配慮したサービスを利用することが、消費活動の満足感をより高めていく時代になっています。
そうした消費者の意識の変化に対して、商品を提供する企業も、デザインや着心地以外の価値として、こうした環境に配慮したサービスとの連携がますます求められていきます。
利便性と環境保護の両立
環境に対する意識は高まっていますが、不便を強いられてまで地球保全に資するアクションを起こせる消費者はまだまだ限定的です。
従来の習慣や当たり前だと思われていた行動を見直しながら、新しい技術を組み合わせて生活をより豊かにしていく。その行動の先に、自然な形で環境に優しい結果が待っている。
「fitu」は、生活やビジネス上の便益を前提としながら、洋服のお直しが当たり前の文化をつくっていきます。
fitu WEBサイト