個人が貢献できるSDGs 古着が作るサスティナブルファッション
昨今若者を中心に巻き起こっている「古着ブーム」日本だけでなく世界的にトレンドとなっているのをご存知でしょうか。
その背景として、SDGsやエシカル消費といった、環境意識や消費に対する意識が変わってきているという時いつがあります。
今回はファッション業界において、世界的に古着がどのような影響を与えているのか、古着が世界的にどのような盛り上がりを見せているのかお伝えしていきます。
この記事を通じて「古着を着ること」「一着を大切に着ること」に対して向かい合う方が1人でも増えていただければと考えています。
なぜファッションが環境問題としてあげられているのか
これまでファッション産業は地球環境を汚染している産業だと言われています。その理由として、世界的に1日あたり約130tも廃棄されている事実があります。
さらに、衣服には綿や麻、ウールなどの自然素材だけでなく、金属やプラスチック、ナイロン、ポリエステルなどの化学遷移なども使われていることが珍しくありません。化学繊維はリサイクルが難しい素材なのです。
化学繊維は簡易的に生産可能なため、「ファストファッション」など低価格な衣服にはよく使われています。
近年ファストファッションが流行した結果、毎日廃棄されている衣服に化学繊維が使われている割合が増えてきているのではないかと考えています。
結果、世界的にリサイクル不可能な素材を廃棄し続けているファッション作業が地球に悪影響を与えていると言われているのではないかと考えています。
単なるオシャレだけではない、これからのファッション産業を変える「古着」
冒頭でもお伝えした通り、世界的に「古着」が注目されています。
例としてあげると、イギリス発祥のDepopというアプリが英語圏で流行しており、世界的に洋服を顧客間での取引が活発になっています。(日本で言うメルカリのようなアプリ)また、リアルストアで言うと、アメリカではスリフトストアとって、お客様がスリフトストアに寄付した服を販売し、売上を慈善活動に使うといった非営利的なリサイクルショップも存在します。
スリフトストアは「ReFashion Week NYC」というファッションショーを開催し、多くの観客を集めることにも成功しています。
過去にも古着はトレンドとして流行の最先端を行った時代もあります。個人的な意見として、近年の古着ブームは単なるトレンドとは一線を画しているのではないかと考えています。
これからの古着をはじめ、リユース業界は単なるオシャレだけで流行しているのではないと考えています。
日本ではユーロ、アメリカ古着が流行。海外では日本の「ボロ」が注目
日本では近年アメリカ古着をはじめ、フランスやドイツ、オランダなどのユーロ古着が流行しています。しかし、一方で海外では日本の古着である「ボロ」が注目されているのをご存知でしょうか。
戦前に作られた野良着やもんぺなどの日本独自の普段着(刺子やたたき縫い)などされている日本の古着が世界的にアートの観点や着用の観点から注目されています。フランス中西部のDomanie de boisbuchetという古城で日本の古着である「ボロ」についてイベントが行われている事実もあります。
世界的に「服を直す」という文化。また、「直す技術」について芸術的価値や資産的価値を感じる人たちが増えています。
ジャパンヴィンテージ、ユーロヴィンテージ、アメリカヴィンテージなど世界中の古着がそれぞれ世界に流通することで、世界中の貨幣を流通するきっかけになると考えています。
ここまで大それた話ではないと考えていますが、古着が日本だけでなく、世界的に流行することによる、環境的な影響、経済的な影響は大きいのではないかと考えています。
価値だけではない。自分だけの一着を大切にきて欲しい
これまで、ファッション業界におけるSDGsや古着が世界的に流行していること、ファッション業界における古着の立ち位置についてお伝えしてきました。
ここまでお伝えしてきた内容とは異なるかもしれませんが、私たち「fitu」は洋服のお直しという事業からサスティナブルファッションへ切り込んでいきます。
古着を買うこと、洋服を直すこと、それは「服の消費を抑える」ということに直結すると考えています。
私たちはみなさまが大切な一着を長く着続けて、アパレル産業を持続可能な産業にするための取り組みを続けていきます。
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