〝証〟〜YOASOBIの夜遊び〜広がるは絶望に満ちたウイルスでなく、希望に溢れた歌声であれ——
たくさんの人に読んでいただきたい。
素直な気持ちが、どうか伝わりますように——
はじめに
2021年2月14日、YOASOBIの初LIVEが生配信にて行われました。
初LIVEは、一生に一度しかない記念すべきライブですよね。
私は、YOASOBIの『ライブレポート募集企画』を知り、初めて『note』というものを登録しました。
私にとっては初LIVEの初noteというわけです。
〝物語が込められた楽曲〟と〝YOASOBIの二人〟を重ね合わせて…
自分の言葉と画像を刻んでカタチにします。
【セットリスト】
1.あの夢をなぞって
2.ハルジオン
3.たぶん
4.ハルカ
5.怪物
6.アンコール
7.夜に駆ける
8.群青
ライブ前からセットリストは気になっていました。
私は、この楽曲の繋がりをYOASOBIという物語そのものだと感じました。
過剰な捉え方もあるかもしれませんが、私なりに解釈していきますね。
〜オープニング〜
開演のアナウンス後、早速一曲目が始まるかと思いきや、YOASOBIの二人とバンドメンバーの四人がエレベーターに乗り、ビルを上がります。
デビュー前のようなひとつの物語の始まりを感じつつ、急速にエレベーターが上がる様子は、大きく飛躍した2020年と重なりました。
扉が開くと先にバンドメンバーの四人が降り、時間差でYOASOBIの二人が降ります。
微笑みながら会話をして一歩一歩進む二人。
幼い頃に見た夢が現実になった二人。
グータッチをし、待ち焦がれたステージに立ちます。
1.あの夢をなぞって
予知夢という能力を持つ男女の夢が、未来で交差する物語。
Ayaseさんとikuraさん、二人がそれぞれ描いた夢が、花火のように一気に開花した2020年。
夜だからこそ映えるYOASOBIらしい光の演出、原作に登場する花火も映し出され、今宵の宴を祝福するかのように感じました。
個人的にも特に好きな曲が一曲目を飾り、私のテンションも急上昇しました。
2.ハルジオン
日々の葛藤に悩み苦しみながらも、前に進もうとする女性の物語。
どんな人だって、何かしらの悩みや苦しみを抱えて生きてる…
私も、きっとYOASOBIの二人も。
アップテンポで疾走感のある二曲で、盛り上がりは一気に加速しました。
しかし、宴はまだ始まったばかり——
MC①
ここで、この場所が『東京の新宿ミラノ座跡地で建設中のビル内』ということが明かされます。
立入禁止区域で夜遊びしちゃうような、そんなYOASOBIらしい場所ですよね。
そしてikuraさんから「ここはほぼ外なので寒い」という話があり…
家でぬくぬく観ていながらも、ちょっと寒かったので暖房をつけようとした私…
つけずに観るから「キミにはもう触れないよ」と、リモコンに誓いました。
衣装は、メンバーそれぞれが落書きのように自由なデザインを描いたとのことで、とてもお洒落でYOASOBIらしさが感じられました。
顔が描かれてるー!
☆プチハプニング その1
チャットを読んでいる時にインターネットが遮断されてしまうなんて、生配信ならではですよね 笑
3.たぶん
ありふれた日常、始まりの朝、終わりという別れの物語。
孤高の存在の二人にも、日常がある、朝も迎える、別れも経験しただろう。
もの凄く現実味があって、もの凄く共感して、心に深く刺さりました。
時折、空を見上げるikuraさんが印象的でした。
ここまでの曲順は、2th → 3th → 4thと実際のリリース順になってますね。
まるで、二人の夢をなぞるように——
4.ハルカ
ひとりの女性の人生をずっと見守った、マグカップが主人公の物語。
マグカップだけが知る女性の姿があるように、きっとYOASOBIの二人にも、私達が知らないたくさんの努力や苦悩があるだろう。
そして、マグカップは次の場面でも活躍する——
MC②
ここで、メンバー全員がそれぞれのマグカップを持ち寄り、中身のドリンクを発表して乾杯へ——
私は、お茶でもコーヒーでもなく水をマグカップに入れて…
「かんぱーい!」
画面越しでも感じられた一体感。
嬉しいですね!!
☆プチハプニング その2
乾杯前にフライングで飲んでしまうikuraさんの天然ぶり、カワイイですね 笑
5.怪物
中盤に、最新曲。
「素晴らしき世界に今日も乾杯」というフレーズから始まる粋な演出。
今までの華やかな光の演出やポップな曲調が一変し、ダークな曲調に合わせて光の演出は鋭さを増します。
新曲をリリースすることは、新たな道を切り拓くこと。
変化しながら、進化しながら、これからも新しい楽曲や歌声を私達に届けてくれますよね。
今宵の宴も、YOASOBIも、まだ旅の途中——
6.epilogue 〜 アンコール
「明日も明後日も、音楽が鳴り続きますように」というikuraさんの言葉から曲が始まります。
終わる世界で出会った、音楽と共に生きてきた男女の物語。
不安ばかりの暗い世の中で、大絶賛夜遊び中の二人。
最高に輝いてます。
広がるは絶望に満ちたウイルスでなく、希望に溢れた歌声であれ——
マグカップで乾杯をし、Epilogue(結末)からアンコール(再演)という曲順は、6th、8th、7thの繋がりを生んだと思います。
そして、物語の回想へ——
MC③
感謝の言葉と共に、今までの活動を振り返る二人。
自分の言葉でしっかりと伝えながら…
相手の言葉をしっかりと受け止めながら…
Ayaseさんに振り返りを問いながら、ほんの少し近づくikuraさんの仕草…
なんだかとても印象的でした。
「始まったら終わっちゃうんだよ」というAyaseさんの言葉、胸の奥にずっと残ってます。
回想から、原点へ——
7.夜に駆ける
死という終わりを歌った、始まりの曲。
YOASOBIの原点といえる曲。
全力で駆けたら視野が狭くなるように、周りが見えなくなることもあるかもしれない…
そんな時は、原点回帰も必要ですよね。
原点から、未来へ——
8.群青
YOASOBIがYOASOBIを歌ったかのように、全ての夢追い人に重なるであろう物語。
画面越しでの大合唱!!
たくさんのファンや仲間と、声を揃えて歌うことの大切な意味——
曲中、歌いながらikuraさんは、ひとりひとり全てのメンバーのもとへ歩み寄ります。
最初は、Dr. 仄雲さんのもとへ
次に、Ba. やまもとひかるさんのもとへ
次は、Gt. AssHさんのもとへ
その次は、Key. 禊萩ざくろさんのもとへ
そして最後は、Ayaseさんのもとへ
そんな光景を私は、目に焼き付けるように、胸に刻み込むように、感慨深さを感じながら観ていました。
〜エンディング〜
全ての曲を演奏し終えると、開演の時とは逆に、YOASOBIの二人が先にステージを離れます。
進む先には…
壁に刻む、二人のサイン。
笑顔のツーショットと、手を振る二人。
その先でカメラが写す建物内の壁には、ライブを共に築き上げた、たくさんの仲間達の名前が刻まれていました。
おわりに
群青の合唱の声は、YOASOBIを応援するファンやYOASOBIを支える仲間の〝証〟だと思います。
私は、群青でライブを締め括ったことが、YOASOBIの未来への道筋を物語っているように感じました。
いつか、画面越しではなく同じ空間で、もっと大きな合唱の声が響き渡りますように——
私自身、一生に一度のYOASOBIの初LIVEに参加した〝証〟を、このようなカタチで書き残せて本当によかったです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Ayaseソロ
ikuraソロ(幾田りら)