たからもの
たからもの
明日退院が決まった
嬉しくて嬉しくて
泣いてしまった42歳
頑張りましたね
という言葉に
ありがとうございます
しか言えなかった
頑張れたのは
子どもたちがいたから
家族が支えてくれたから
友達が
サポートできて嬉しいよって、喜んでサポートしてくれたから
病院のスタッフさんも、いつも話をきいてくれたから
同じお部屋のおばちゃんたちに可愛がってもらえたから
そして
おばあちゃんとの毎日のお茶があったから
今日は、いつもより少し早めに食堂へいって
おばあちゃんを待ってた
明日退院が決まりました
と伝えたら
指揃えておじぎして
それはそれはおめでとう
って
そこからはいつものおしゃべり
終わらせたくなくてたくさん質問した
最後は二人で熊本の町を眺めながら
いやー熊本も町になったねえ、昔はみーんな畑だったよ
なんて話しをきいて
終わりがきちゃった
私ね、おばあちゃんにたくさん励ましてもらいました。出会えて本当に良かったです、ありがとうございました。体、大切にしてくださいねっ
て伝えたら
あんたね、1➕1は2じゃないこともあるのよ
考えすぎて体壊してんだから
たまにはパーってバカしなさい
まだまだ若いんだからね
そう言って
私に新しいお茶くんでくれて
一緒に並んで歩きながらそれぞれの部屋へ
握手して、バイバイして
元気でね
と別れた
おばちゃんありがとう
おばちゃんから繰り返しもらったたくさんの言葉
忘れない
小さなたからものは
どんなときにもどんなところにも目を向ければ心開けば
見えてくることを教えてもらった入院生活
でも私にとって
何物にもかえがたいす
愛しい宝物は
やっぱり
子どもたち
家族
友達
そして阿蘇の自然なんだ
さあ
明日は帰れるんだ
たからものが待ってる
阿蘇へ
心を向け、支えてくれた大好きなお友達
目をつぶれば励まし力をくれた自然
そして、毎朝一番の光でつつんでくれたお日さま
ありがとう