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宿題のこたえ

「かみさまは なんでにんげんをつくったのかな」

林を抜けて
目の前に飛び込んできたのは
大きな空の青
伸びやかに広がる曇
秋いろに染まる山々

目をつぶると
聞こえてくるのは
谷底から登ってくる風が運んでくる
滝の音
鳥の声

何百何千ものいのちを慈しむ
美しい谷山は
何百何千のいのちの営みに支えられ 
今も絶えることない水を生みつづけているんだね

にんげんも
そんな
何百何千のいのちのなかの
ひとつ

その環のなかに立ち返って
ひとは自然に対して
なにを還せるのだろう

ひとがひとだから持つものは
壊し奪い殺める力になる
同時に
癒し生かし愛する力にもなる

その
言葉に
その手に
なにを込めていくか
ただ
そこが分かれ道になるだけで
はじまりはひとつ

どんな小さな大きないのちにも
お役目と居場所があるように
にんげんだからできることがあると
私は信じてる

そしてそれはきっと

歌うこと
踊ること
描くこと
想うこと
祈ること

そんな
お腹を満たすことはできないけど
いのちの真ん中を表していく喜びのなかにこそ
立ちあらわれていくものなんじゃないかな

三人の歌い手さんの歌声にあわせて
空模様も木々のようすも風のむきさえも
くるくると変わり
姿は見えなくても
そこに息づくいのちがあちらこちらから
耳を澄ませているかのよう

遠く遠くの空に山々に吸い込まれていくようなAさんの声
こだまと歌いかわすYくんの声
山の精霊とふわりふわりと遊び舞うようなMちゃんの声

それぞれの歌声にあわせるかのように
流れ動いていく曇

舞い降ちる木の葉も
訪れる虫も
交わる鳥の声も
こどもたちの歓声も

ぜんぶぜんぶキラキラ輝いてて
やさしさにつつまれていて

ああ
こうやって私たちはまた
自然のなかに解け合っていけるんだと
胸がいっぱいになりました

参加してくださった皆様
精霊さん
東竹原の大自然

本当にありがとう
ありがとうでいっぱい

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