見届ける
ある時
目の前で
がらがらと 大地が崩れて
水のなかに 沈んでいく
その様子を
ただ
じっと見つめている瞳があった
ただ
見ていることしかできない
触れる手も 呼び掛ける声もない
どんなにやんちゃをしていようと
尊いことをなしていようと
その
瞳にとって
愛しい存在であることはかわりなくて
争って喧嘩をしていても
平和をあらわしていても
その ひとつひとつのいのちが
砂粒一粒一粒さえ 愛おしい
崩れ落ちる星
新しく生まれる世界で芽吹き始めるいのち
どうか 幸いでありますように
もどかしさも せつなさもこえた
底無しの 信頼と愛をたたえ
この先に どんな結果がまっていようと
その選択が なにを創造しようと
私は
あなたたちを
見届ける
あななたちが
その内から
幸いを生み出していくことを願ってる
そんな
瞳と
ひとつになった気がしたんだ