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肌色が作る唯一の世界

私は何時からランジェリーが好きだったのかを覚えていません。なんならセーラー服でさえいつから好きだったのか明確に答えることが出来ません。心の底から本当に好きなものは大抵答えることが不可能に出来ているのかもしれない、とさえ思ってしまう。純粋にただただ好き。
それだけの気持ちでこちらの記事を書くために筆を取らせていただきました。


肌はその人が纏う本来の色であり本質だと思っています。
大人になるにつれて服というもので自分を覆い膜を作るようになり、その本来の色を晒す機会は途端に減ります。家族にだって見せません。
その中で本来の自分を見せる機会が訪れる人もいれば訪れない人もいて、もちろんは理由は様々であると思いますが、それらを否定するつもりは全くありません。

私は自分が持つ肌色が好きです。よく色白だねと評価されます。以前、あまりの白さの上に白いワンピースを着たら入院着や病人と言われたこともありますが、それらは全て褒め言葉だと思って受け取っています。

そんな肌色、肌の質感、柔らかさはもちろん、肌を覆うように付けるもはや心臓の1部のようなランジェリーもとても好きです。なんなら肌よりも1番私の目を引くのがランジェリーです。私は私の身体に纏うランジェリーがとても好きです。好きで好きで、堪らない。
今回はそのお話と、私が肌色を撮る理由を説明していきたいと思います。


肌色は宇宙をも秘める

もうかなり曖昧な記憶にはなるのですが、SNSの海の中を泳いできた写真のひとつに肌色が多く使われた作品がありました。
その作品に使われた機材はフィルムで、デジタルのような鮮明さはないし強い生々しさとは無縁のただ優しいだけの肌色と質感そして覆うように纏う光の温度でした。初めてそこで人の肌が作る肉体の美しさを認識したように思います。
特に女性の体が作る丸いボディラインや際立つ産毛に嫌味が一切なかったのです。
こんなにただ美しく心地よいだけの人肌の写真があるのかと驚いたのを覚えています。そして自分が見てきた肌色の作品がいかに表面的なものでしか無かったことを突きつけられました。
肌色のもっと奥にその人本来の本質というものが見え隠れすることを知りました。

人は服を剥いだ瞬間、心許なくなります。
それは服に身を委ねすぎているからにならず、本来人は服を纏う生き物では無いですし、進化の過程で毛が減り服がないと体温を保持できなくなったと学んだのをふと思い出しました。義務教育も無駄ではないですね。
そこから、私は人の肌が作る世界と無限の可能性に興味を持ち始めました。
言わば肌色は宇宙にも等しいと思っています。

肌とランジェリーを組み合わせるワケ

だったら、肌色だけのヌードを撮れば良いじゃないかと思う方も多いと思うのですが、ここで敢えて私は世の女性たちの味方、ランジェリーを組み合わせたいと考えました。
なぜなら私自身がランジェリーという発明とデザイン性に惚れ込んでいるからということと、純粋を肌色を撮る場合女性の体にと言うよりは人体に必要不可欠なものとして付属しているあのパーツ達が好きではないと考えているからです。
SNSに載せるためにはわざわざモザイクを掛けなければならないのは普通に面倒くさいですし、好みでも無いものをやんわりを避けて通るのにランジェリーは都合が良かった、と言うのもあります。
あとは何より人は見えそうで見えないものが好きという性質を持っています。見えそうで見えないパーツ達を頭の中で補完して吸い寄せられて欲しい。そう思っています。
尚且つランジェリーが可愛くて好き、シーズンごとに買い集めたいくらい好き。だからこそ組み合わせたい。
ただここで注意したいのが、私はいやらしさのあるランジェリーは好きではないということです。それは忘れないでいただきたいポイントです。
ただ派手派手しい色味をしたものや、ランジェリーとしての機能を果たしているのか曖昧なもの(極端な穴が空いているもの)、性の搾取になりそうな趣向をしたものは好んでおりません。

そんな私が特に私が推しているメーカーさんを軽く紹介させてください。

・ウンナナクール
「女の子の人生を応援する」をブランドパース(存在意義)掲げるブランドさん。
──シンプルで少しレトロなデザインのランジェリーを多く展開しているイメージがありますが、着け心地はどこのブランドを抑えて堂々1位を私の中で誇っています。今後したい撮影のイメージランジェリーはこちらのランジェリーを使用する予定です。好きです。これからも推す。

・リサマリ
上品なコンテンポラリーをベースにしながら適度にトレンドを取り入れ、可愛らしさと女性らしさを表現したブランド。
──価格以上に美しい刺繍の入った上品なランジェリーは生活にも取り入れやすく、着るだけで気持ちが高まります。何よりランジェリーがても可愛らしく世界観をすごい大事にしています。推す。そしてこのランジェリーを使って撮りたい堂々1位を私の中で誇っています。

・チュチュアンナ
”Enjoy your life ”毎日をおしゃれに楽しく装うためのファッション感度の高いソックス、インナー、ウェアをシーズンごとタイムリーに提案しているブランド。
──女性なら誰もが知っているブランドではないでしょうか、ソックスからインナー、ランジェリーまでとなんでもが低価格で揃うので、初めてのランジェリーがこちらのブランドだった、なんて方もいるのでは無いでしょうか。
手に入れやすく付けやすい、おすすめです。
ランジェリー難民の方にオススメしやすいブランドなイメージがあります。

・スミレチュール
brend to the skin(肌に馴染む)をテーマに、
カラーパレットをスキンカラーで構成した
ランジェリー、ラウンジウェア、ニットウェアを提案するブランド。
──こちらのブランドはデザイナー1人で切り盛りされているようでオーダーを受けてから制作をしているようです。最近Instagramで知ってまだどの商品も購入した事ないのですが、予算に余裕と着用モデルさんさえいればいつでも撮影利用したいブランド堂々1位を私の中で誇っています。2ndシーズンをこれから発表されるようなのでガン見して待ちたいと思っております。ランジェリー好きの方是非一緒にガン見して待ちましょう。
どのメーカーさんよりお値段が張るのですが、シルク生地を使われているだろうランジェリーは光沢感に溢れており、高いデザイン性は着るだけで特別感を醸しワンランク上のレディにさえなれるのではないかと錯覚しそうです。
錯覚させて欲しい。そういうブランドでは無いのかなと思い今日も見つめております。


熱く語ってしまいました。
そういえば、ランジェリーって自分にちゃんとあったサイズを付けないとお肉流れるって知っていましたか?脇にできるぷにぷにのあれもその影響です。しかも胸って大人になってからも成長するそうで、定期的なフィッティングが必要になると以前教えていただきました。
もしここでランジェリーに興味を持ってくださった女性の方いらっしゃいましたらぜひお店までフィッティングに行ってみてくださいね。
ランジェリー好きの私からの豆知識です。
余談でした。


肌色が作る唯一の世界

少し前まで私は肌色が多く入った写真を好んではいませんでした。どうしても生々しく、性が強調して見えて仕方がなかったのです。ヌードの写真においても何故わざわざ服を脱いで顔を晒しデジタルタトゥーにしているのかも理解ができていませんでした。
成長過程において私は自分の性そのものは緩やかに受け入れ育ったタイプだと自負していますが、それでもやはり性が強調された写真や映像、創作物を正直今でもあまり好ましく思ってはいません。

だったら自分で心地の良い肌色を作ればいい、そう思いカメラと大好きなランジェリー片手に肌色を撮り始めました。

アイデンティティのひとつでもあるセーラー服を撮っても満たされない、肌色だけが作る世界に今日も魅了されています。
そしてこれからも魅了され続け、作品を作り続けそして私は肌色にどうしようも無く人々が、自分が惹かれる理由を知りたい。そう思っています。

私は興味があります、他の写真家さんが肌色を撮る理由が知りたい。
皆さん語らない方の方が多いですよね、だからこそ問わせてください。

何故あなたはわざわざ、誰かの肌色を撮るのですか?




そして私はいつか、全ての布を剥いだ写真もきっと撮るようになる。そう予感しています。



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