トレーダーがトレード中に感じる"違和感"や"予感"とどう付き合うか考えてみる。※オカルトではありません
1.トレーダーが感じる違和感・予感
今回の話はかなり感覚的かつ主観的なモノとなるが、個人的にトレードで割と大切にしているため書いてみる。
トレードをしていると、あらゆる違和感・予感(≒直観)を感じることがある。
この種の感覚は、おそらく多くの人が感じたことがあるのではないかと思う。
トレードする前から感じる時と、トレードの最中に感じる時がある。
例えば私のケースでは以下のようなものがある
朝起きた瞬間から、今日はトレードしたくないorしない方がいい、と感じる
画面を立ち上げてみるが、取り組む気持ちが出ず微妙な拒絶すら感じる
普段なら優位性を感じるであろう場面でポジションを取る気が全くしない
通常なら利益を伸ばすであろう場面で、今すぐ利確した方が良いと感じる
通常なら損切りまで待つであろう場面で、待たずに損切りした方が良いと感じる
チャートを見ていて、ここまでは流石に来ないだろうという、遠いポイントが異様に気になる
他にも色々あるが、このような相場に対する違和感・予感を割と頻繁に感じることがある。
(実際に今も「今日は早めに切り上げた方が良いな」と感じで午前11時過ぎごろにトレードを終了し、この記事を書いている)
そして個人的な経験としては、これらの違和感・予感をスルーして、それに反する行動をとると、不思議と悪い結果になる傾向が強い。
偶然として処理できない程に、その傾向が強いと感じている。
日常で、初対面の人に何か違和感を感じつつ関わったものの後悔し「やっぱり関わらない方が良かったなぁ」等と後で感じることがあるが、アレに似ている。
いずれにしても、もしこの種の感覚がトレードの役に立つとすれば、その付き合い方を考えてみてもいいと思う。
2.それは《違和感・予感》なのか、だたの《感情・思考》なのか
難しいのは、この種の違和感・予感を、普通の感情・思考と混同してしまいやすいという点だ。
そしてその判別は結構難しい。
例えば「利確を少し早めた方が良いな」と感じた時、それが予感なのか、感情なのかという判別が難しい。
基本的にトレードでは、感情の介入を許さない方が良い。
なのでこの場合、利確を早めたい気持ちが感情によるものなら、早めない方がいいだろうということになる。
しかしそれが予感なら、利確を早めても良いかもしれない。
違和感・予感というものは、おそらく感情・思考とは質的に全く異なる。
簡単に表現すれば、前者は膨大なデータと根拠に基づくが、後者は気まぐれだ。
そして経験上、違和感・予感はより深層に位置しているため、余計な感情等が表に出ていると隠される。
であるなら、余計な感情・思考がない(極めて少ない)時に感じているモノは、違和感・予感と判断できそうだ。
3.違和感・予感をトレードで活用するときに気を付けるポイント
実際にトレードに活用する際には、以下の2つのポイントに気を付けると良いと思う。
①余計な感情・思考が少ない中で感じる違和感・予感は大切にしてみた方が良い
②違和感・予感に対して感情が抗っている事を感じる場合、違和感・予感の方に従った方が良い
①は、例えば急に「今日はトレードしない方が良いな」と、パッと浮かぶように感じた場合は素直にやめた方が良い。
この時に感情が目立っていたり、思考がぐるぐる巡っているような状態では信頼性が低下する。
あくまで頭がクリアな状態で感じているかが大切になる。
②は、「今日はトレードしない方が良い」とパッと感じた後に
「でも昨日損した分取り返したいしな」「機会損失するのも嫌だしな」「どうせヒマだしやるか」等
感情主体で抗う気持ちが生じている場合、最初の予感に従う方が良いと思われる。
例えば私の場合「今日は夕方ごろまでやめた方が良いな」と朝起きて感じた日は
実際に夕方ごろにチャートを見ると、とても上手く立ち回れなかっただろうと思える値動きをしていることがあったりする。
こんな時は「予感に従って良かった」と思う。
と、今回はかなり感覚的な話になってしまったが、トレードを行うのが人間である以上、こういった細かく微妙な点にも注意を払うことは、決して無駄ではないと考えている。
人間の感じるこの種の感覚に興味のある方は、参考にしてみてもらえればと思う。
(余計な感情・思考の作用を低下させることで、よりクリアな脳の状態を作ることが出来て、トレードの成果にもつながります↓)
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