夜のドライブ…テニススクールへ向かう道
昨日、今日と2日続けてテニススクールのレッスンに行ってきました。
通常は週一でレッスンを受けているのですが、8月にサボったせいで、振替が溜まって(いや、敢えて"貯まって"と言いましょう)いるのです。
私の家からテニススクールまでは、車で小一時間かかります。
私のレッスン時間だと、ちょうど帰宅ラッシュに引っかかるので、余計に時間がかかってしまうのですが、
このスクールまでの時間が、実は私にとってとても大切な時間でして。
今日はどの道で行けばいいかな?
ここが混んでいるからここで曲がっちゃおう。
などと頭を使い、時には運を味方につけての楽しいドライブです。
また、運転の楽しさもさることながら、日常から離れて様々な思索に耽ることができるこの時間は、実はとても得難いものなのです。
前を走る車の赤いテールランプ。
対向車の明るいヘッドライト。
青から黄色、黄色から赤に変わっていく信号機。
飲食店の賑やかな看板の灯り。
住宅地の温かな家庭の灯り。
歩道を照らす仄かな街灯の灯り。
視界を走るそれらの光源は、時にはセンチメンタルに、時にはメランコリックに、時にはアングリー&ハングリーに、私の心を掻き立てます。
私のささやかな日常にも、いろんな出来事があり、いろんな感情があり、泣いたり笑ったり怒ったり悲しんだり、車の中でひとり、思うままその時の感情に振り回されます。
家にいれば家庭の中の自分の役割。
会社に行けば社会人としての自分の役割。
雑踏を歩く時だって、ひとりの人間として、感情を露わにしながら歩くことはないでしょう。
なのに、車の中ならそれが可能なのです。
その空間は私を解放できる唯一の空間なのかもしれません。
テニスのレッスンに向かう道で。
私は私の心を解き放ってあげるのです。
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