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テニススクールの作法

テニススクールに通っています。

ずっと同じスクールに通っているわけでもなく、ブランクもあったりして、テニス歴が何年になるのか、自分でもわかりません。

現在通っているところは、冷暖房完備のインドアテニススクール。
初めて見学に行った日は、(セレブの居場所だ…)と思ったものですが、自分で通い始めると、そうでもなかった笑。

その前に通っていたスクールは、インドアとは名ばかりで。屋根はついているものの、サイドは重たいシートのような幕のようなもので覆われているだけで、夏は暑く、冬は寒い…。雨は凌げるものの、風が吹けば吹き込んできて、コートまで濡れるような状態でした。

さらにその前のスクールは、商業施設の屋上を使ったコートでした。当然、雨風にさらされ、天候不良での中止も多く、振替が使い切れないというのが辞めた一番の理由でした。
また、当時は仕方ないと思っていましたが、どんなに気を付けていても防ぎきれない紫外線によって、私のお肌はボロボロになっていたかもしれません。

まあ、そんなこんなで3か所のスクールを渡り歩き、テニスを楽しんでいる私ですが、不思議なことに、テニススクールに通う方って、似通った性質をお持ちですね。

これは、コーチ歴何10年になるコーチがおっしゃっていたことですが、日本人の40%がA型なのに、テニススクールの生徒さんはA型が少ない、と。

はい。なんとなく気づいていました。

テニスというスポーツは、相手が打ち返せないボールを打つ競技です。

強打・変化球(スピンとかスライスとか)・誰もいないところへ落とす…など、私ごときが考え付くだけでも、勝つための戦略はいくつかあります。

そういった意味では、相手が打ち返しにくいボールを躊躇なく打てる精神性を持ち続けられるものだけが、テニスを続けられるのです。

テニススクールというのはたいてい、コーチの球出しや生徒同士の軽いラリーなどで大半の時間を使い、レッスンの最後の方にゲーム"形式"の試合をする…という流れがほとんどです。

この、最後の試合で、皆さんの個性が出ます。

スクールの皆さんと仲良く和気あいあいと過ごすのが目的なら、ここであまりムキになってはいけません。

間違っても、相手の体の正面めがけて強打を打ってはいけませんし、相手コートにガラ空きのスペースがあっても、そこに球を落としてはいけません。

逆に、「いや、私はストレス解消に来ているのよ」という方は、こここそがその目的を果たす時間です。

強打で相手を振り回すもよし、ボレーで相手前衛をダイレクトに狙うもよし。サーブだって、入ろうが入るまいが知ったこっちゃありません。力の限り打てばよろしい。

しかしながら、どちらのタイプも、偏りすぎてはいけません。

敵を作りたくなくて遠慮ばかりしていると、負け試合ばかりになり、ペアの相手から「やる気あんの?」という視線を受けないとも限りません。

力の限りストレス解消しすぎると、空気の読めない乱暴者のレッテルを貼られること間違いなしです。

ストレスにならない程度の協調性と、多少相手にいやな思いをさせてでも、決めるときは決める度胸。

テニススクールに通うというのは、ある意味精神鍛錬でもあるのです。

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