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akisaiの楽曲を解説します-1stアルバム後編-
akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。
この記事はこちらの記事の続きになります。
今回は1stアルバムの後半5曲について書いてみたいと思います。
曲はこちらで再生しながら読んでみてください。
6、yumecasy
元になった曲(データ発見できず)はかなりぼんやりとした雰囲気なのですが、そのイメージを引き継ぎつつもリズムをはっきり持たせた結果、こんな感じになりました。
ギターとピアノがそれぞれソロをとるんですが、今聴くと恥ずかしいです。
でも、1stアルバムらしいみずみずしい感じがしていいんではないでしょうか?
ていうかなんでこんなにソロ弾きたがるの?
時折現れては消えるサイン波のメロディは、クソゲーとも言われるファミコンソフト「覇邪の封印」のBGMにインスパイアされたものです。
あのソフトのダークな雰囲気、子供心に深く突き刺さって、今もその棘は抜けていません。
7、phase
akisaiのノスタルジックな側面が出ている曲です。
浮遊感のあるピアノのリフと美メロ。
そして後半のエモいギターソロ。
一般的には地味に聴こえる曲かもしれませんが、自分的には1stアルバムで一番気に入っています。
2018年にNieR:Automataのピアノコレクションで編曲・演奏をしたんですが、その時のコーディネーターの方はこの曲を聴いてビビッときたらしく、それでakisaiに依頼することに決めたらしいです。
そう言われてみるとニーア的退廃感のある曲かもしれません。
ぜひまた仕事ください。
ちなみにMVはこんな感じ。
8、memoment
akisaiの中でも珍しいChillHop、JazzHop的な曲です。
音楽的バックグラウンドとしてJazzやHipHopはあまり持ってないんですが、色々やっているといやでも耳にするので(?)、自然と身についたものを吐き出した結果だと思います。
トランペットのリフとかは結構シブい感じが出てますよね。
ちなみにこの頃はトランペットを生で吹いて録音しています。
今は住宅事情的に無理なのでSampleModeling社の「The Trumpet」というソフトを使っています。
最後のエレピのソロは鍵盤奏者の本性を少し出してみました。
アルバムをここまで聴くと「鈴木のメインの楽器はギター」だと思われそうなんですが、本職は鍵盤です。
9、flow
まったりゆったりとしたチルいジャズといった趣の曲。
この曲も元ネタがあって(データ消失・・・)、akisaiの幻の1stEPの5曲目でした。
元ネタもまあまあいい感じだったので、ビートを差し替えたりしたぐらいでほぼそのままリリースしました。
シブいエレキもいい味出してると思います。
兄貴から借りていたFenderUSAのストラトで、トーンをがっつり絞って指で弾いた記憶があります。
この曲はSubmitHubでサブミットしたらけっこうシェアされましたね。
10、eternitica
アルバムの最後を飾る曲。
記憶によると、仕事中に曲の原型を思いつき、定時になったらダッシュで帰宅して、夕飯もほとんど食べず4〜5時間でほぼ今の形のところまでできた気がします。
トランペットのメロディが綱渡りすぎて怖いです。
技術的にこれぐらいが限界でした。
徐々に盛り上がり、途中からリズム隊が倍転していくのが気持ちよくてアルバムの最後に持ってきました。
今聴くと、盛り下がり方をもっとスムーズにすればよかったなと反省。
リリース当時はよくライブの最後に演奏していましたね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
書いてると当時のことを色々思い出しますね。
今回は以上になります。
次回は2stアルバム前編を書きたいと思います。
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