Audiostock攻略できません! -自分なりに工夫してること1-

akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。

「Audiostockではこんな曲が売れやすい!」みたいな記事が色々ありますが、本記事はそのようなノウハウや情報商材的なものではなく(いずれそうなってほしいですが、、、)、自分はこういう風な工夫をしてるといった趣の記事になります。
オチがあったり、教訓めいた内容ではありませんので悪しからず。

はじめに

Audiostockのクリエイターにはハイクオリティな楽曲を作る方々がたくさんいます。
それに比べて自分はちゃんとした音楽教育を受けてないし、現場の経験もゼロ、売り上げも楽曲クオリティーも今ひとつ。
一応アーティスト活動もしてるけれども、基本的には趣味で音楽やってるだけのサラリーマンです。

ちなみに、2020年5月末までの実績はこんな感じです。

月別売上金額

月別売上個数

ここ数ヶ月は月額報酬は30,000円〜35,000円、月の売上点数は20点前後です。一応Audiostockの専属クリエイターなんですが、所詮こんなもんです。

安定的なベーシックインカムを目指してコツコツやってきましたが、Audiostock自体の知名度も上がり、ガチプロの方も続々参入してきて、かなりのレッドオーシャンになってきた印象。
そこで、自分はAudiostockの攻略はあきらめ、自分にできることをコツコツとやっていくことにしました。

本記事は、そんな自分なりの戦略や工夫していることをまとめたものです。

1年に一個売れる曲をたくさん作る

爆発的に売れる曲を作るのは至難の技、というかほぼ「運」みたいなものではないかと思います。
ちなみに自分の曲でもっとも売れている曲はこの曲。
累計100点以上売れてます。

自分でもなぜこの曲がそんなに人気なのか分かりません。
確かに使いやすそうな曲ではあるんですが、クオリティもぼちぼちだし、、、

この曲が売れる要因はおそらく「検索の上位に出てくる」ことだと思われます。
つまり、検索上位に出てくる → たくさん再生される → 買われる確率が高い ということかと。

そして、検索の上位に出てくるためには、作品を登録した時に付与される「クリエイター側には見えない内部パラメータ」の存在が大きいのかと思います。
自分の作品を検索で発見しようとした時に(エゴサするみたいに)、けっこう上位にくるやつとそうでないやつがあると思うんですが、おそらくAudiostock側の審査者が「汎用性、楽曲のクオリティ、音質、、、、」などなどに重みをつけて、その結果が検索の順位になってくるんじゃないかと思います。こればっかりは内部の人にしか分からないので想像ですが。

上記の曲は2017年5月ぐらいに登録した曲なのですが、その時、たまたま審査してくれた人がたまたまいい感じの評価をしてくれた ただそれだけのような気がしてます。

Audiostock自体の登録楽曲はすでに50万曲を越え、その中で検索の上位にくることはかなり難しくなってきてます。

ということで、爆発的に売れる曲を作ることは諦めました!!
めっちゃ売れなくていいから1年に1回ぐらい売れる感じの曲を俺は作る!という方向性でいくことにしました。

1年に1回売れる曲とは?

2018年6月、「季節ものだったらそのシーズンに1回ぐらい売れるんじゃね?」と思い、以下の曲を作って登録してみました。

これがなんとすぐに2個ほど売れました!!予想的中!!
七夕のシーズンしか売れないけど、童謡という普遍的なジャンルに一筋の光が見えた瞬間でした。

これに気をよくして、パブリックドメインになっている季節ものの楽曲をどんどん登録していきました。

パブリックドメインの曲のアレンジの方向性

最初の方に書きましたが、Audiostockのトップクリエイターの方々の楽曲はかなりハイクオリティで太刀打ちできません。そこで自分の入り込む余地があるのはどこか?と色々考えました。
色々な作品を視聴して気付いたんですが、パブリックドメインの曲のアレンジも様々あって、オーケストラ・ジャズ・ロック・EDM・・・・などなど、基本的にゴージャスなアレンジのものが多いように感じました。
逆に、シンプルな感じのものがほとんど無いと感じたので、超シンプルなピアノソロのアレンジで攻めてみることにしました。
例えばこんな感じ。

「子供のバイエル」とかにありそうな、かなりシンプルなやつです。
実はこれが結構当たりました!
季節ものを作ったはずなのに、なぜか年間を通じてポロポロ売れます。「なんでこの時期にこの曲が売れるんだ?」みたいなことがけっこうあります。

そこでこんなgoogleスプレッドシートで表を作って、ひたすら「シンプルなピアノソロ」を登録していきました。

スクリーンショット 2020-07-07 14.51.01

いったんまとめ

「シンプルなピアノソロ」のシリーズをどんどん登録していったのですが、全体の底上げにはなったものの売り上げは伸び悩んでしまいました。

ここまでのまとめとしては、以下の通りです。

・ヒット曲を作るのは諦め、1年に1回売れる曲を量産する方向性にした
・季節もののパブリックドメインの曲(童謡など)のシンプルなピアノアレンジ楽曲をたくさん登録した

長くなってしまったのでいったんこの記事はここで切って、次回にしたいと思います。
次回の記事はこちらです。

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