
ドラパルトで頑張ってみたシティリーグ
初投稿になります。よしお(@yoshio_game)です。
10/24(日)のシティリーグシーズン1 カードラボ秋葉原ラジオ会館本店にドラパルトデッキで参加してきたので、自分の振り返りの意味も込めて記事にしました。
1.環境考察
仰天のボルテッカー環境においての使用デッキボリュームとして、個人的にこんな感じになるのではと予想していました。
40%:ムゲンダイナ・小ズガ・三神ザシアン
30%:セキタンザン・ピカゼク・クワガノン・マッドパーティ
20%:MM・ブルーレシリザ・ルカメタザシアン
CL横浜からのセキタンザン・マッドパーティの台頭もあり、ムゲンダイナの割合が下がってくるのではないかと思い、更に現環境では警戒区域外であるドラパルトデッキを握る事にしました。
2.デッキ完成の変遷
今回のデッキ構築のプロトタイプは、9月に参加させて頂いた 『御徒町SL』 というイベントで優勝した際の構築からでした。
当時は「ムゲンダイナに当たったら諦める」というスタンスで構築を進め、小ズガ相手にサイドレースをひっくり返せるようにジラーチ◇を入れる構築で臨んでいました。
しかし、シティリーグとなるとムゲンダイナに当たる可能性を排除するわけにはいかないと思い、殴り合えるようにするにはどうするかを考え、一度このような構築(α版)になりました。
ムゲンダイナの弱点である闘タイプのケケンカニの"ファイトアローン"で、相手を一撃で殴り返す事でしっかり戦えるようになるだろうと考えました。
ただ、対ムゲンダイナを回している中で2つの問題が見つかりました。
(1)ケケンカニとカラマネロを安定して並べる再現性が低い
(2)弱点を突いてくるので、ムゲンダイナ側とベンチ差が生まれにくい
そしてCL横浜でのセキタンザンの台頭があり、マオスイレンによるHP回復をされるとサイドレースが追いつかない状況が生まれやすくなっていた為、HP回復を妨害しながら殴り合うプラン(β版)に変更しました。
ダイファントム130点を与えた後、フィオネの"ひきよせのうず"でベンチに下げ、ニャスパーの"イヤーキネシス"で130×2=260点で合計390点を与える事でVmaxポケモンを倒す動きが中心になります。
三神ザシアン対策でラティオスGX、マオスイレン対策で"いやしジャマー"のミミッキュを採用。ドロサポや入れ替え系が切れてきた時の奇襲を目的に、オーロット&ヨノワールGXを入れてみました。
しかし、この構築でもやはり肝になるのは『カラマネロ』です。
安定してベンチに2体並べる事が大変である点。ボスの指令で呼び出されて先に倒されたり、ウッウVのスピットシュートで狙撃される事を考えると、システムポケモンに頼る構築は不安定だという結論になりました。
さてどうしたものかと悩んでいた時、他のポケカプレーヤーの方が書いたドラパルトデッキに関する記事をヒントに、相手のエネルギーに干渉しながらダイファントムをしっかり打っていくプランに切り替えました。
個人的なアレンジとして、相手のデッキ(グッズ)に干渉するプランも加えてみました。当日使ったレシピはこちら↓↓
3.カードの採用理由・解説
ドラパルトV・Vmax 3-3
本デッキのアタッカー。サイド落ちやボール系のコストになる可能性を踏まえて3-3。開始バトル場を目指していないのでVを4枚は入れず。
ジラーチ(ねがいぼし) 2
バトル場スタートしたい内の1枚。1ターン目でドラパルトVをベンチに出してエネルギーを貼りたいので、ボールやエネルギー転送にアクセスする事のできるジラーチは必要。
クロバットV 1
無人発電所が増えてきた環境だった事と、ウッウVのスピットシュート160点を警戒してデデンネGXを不採用とした為、今回はクロバットVを採用。
ただし、基本的には中盤〜終盤のリセットスタンプ後のケアに使いたいので序盤は使用を控えたいカード。
ミミッキュ(いやしジャマー) 1
TAG TEAMやVmaxといった高HPポケモンに対しては、マオスイレンによるHP回復を妨害しないとサイドを取り切る事が難しくなる為に採用。
ドラパルトVmaxにとってHPを回復される事は負けに直結するのでサイド落ちは早めに確認しておきたいところ。
ヤレユータン(さるぢえ)&ミュウツー(マインドリポート) 1
トラッシュのサポートを回収してプレイするギミックとして採用。「エール団のしたっぱ」や「ボスの指令」が対象になりやすい。
カビゴン(くいだめ) 1
ジラーチに継ぐバトル場スタートしたい1枚。序盤にボール系で展開する事が多いデッキの為、手札が減りやすい。クロバットVで加速する事もできるけれど、オルジェネ→ボス&アルティメットレイの餌食になりやすい為、非V/GXのドロサポポケモンとしては最適と判断。
また、ジラーチと異なりHP130と高く、相手の中打点たねポケモンからの技で倒されにくく、回収ネットにも対応しているので2ターン目or3ターン目以降は場から撤収できるのも高評価。
メタモン 1
後述のピクシーとアローラベトベトンへ進化する為に採用。
相手が進化先を警戒して先に倒しに来てくれれば、ドラパルトの準備に余裕が生まれるので牽制役としても効果を発揮してくれる。
ピクシー(ちゃめっけ) 1
特性(ちゃめっけ)により、進化した時に相手のバトルポケモンのエネルギーを1枚選び、相手のデッキトップに置く事ができる。序盤では相手が技を使うターンを遅らせる事ができるし、終盤であればリセットスタンプ後に動きを止める事にも繋がる。
三神相手には、オルタージェネシスやアルティメットレイを打つタイミングを遅らせる事ができたりするチャンスがある。ムゲンダイナは手貼りが基本なので、ドレッドエンドを打たせないという状況を作り出せる。
アローラベトベトン(いかものぐい) 1
おそらく今回の構築で一番「?」と思われたカード。しかし、前半で述べた仰天のボルテッカー環境を眺めている中で気づいた事が「グッズを落されたら苦しいデッキ多くない...??」という点。
小ズガ:炎の結晶・火打石・ポケモンいれかえ・エスケープボード
三神ザシアン:メタルソーサー・エネルギーつけかえ
ムゲンダイナ、マッドパーティ、セキタンザン:ボール系
雷デッキ:エレキパワー
そんな中で目を付けたのがアローラベトベトン。進化した時に相手の山札の上6枚の中のグッズをトラッシュできるという特性は、間違いなく相手のプランを崩す事に繋がると思ったし、何より無警戒カードだろうと判断。
ギラティナ(じげんのかぎづめ) 1
特殊エネルギーを破壊する為に採用。1回使うと相手に警戒されるので使いどころは難しいけれど、回収ネットと合わせると何度でも利用可能。
クイックボール/ミステリートレジャー 4
特に言う事なし。ポケモン通信を入れたい気持ちもあるけど好み次第。
ポケモンいれかえ/エスケープボード 2
ドラパルトが逃げエネ1なので、この辺の割合は自由。
リセットスタンプ 2
1枚はボールや博士の研究で捨てる事になりやすいので2枚体制。
げんきのハチマキ 1
三神に対してダイファントム2回で倒し切る為に採用。
他にも"ひきさく60点"と合わせばジラーチ(ねがいぼし)をしっかり倒せる。
ツールスクラッパー 1
「メタルゴーグル」や「大きなおまもり」によってダメージ調整が崩れる事があるので採用。使いどころは慎重に選ぶ必要がある。
回収ネット 4
主な対象はカビゴン・ジラーチ・ミュウツー・ギラティナ・メタモン進化先(ピクシー/アロベト)になる。
エネルギー転送 1
ねがいぼしでエネルギーにアクセスする為に採用。基本超エネルギーを6枚→5枚にする場合はエネルギースピナーの方が望ましい。
ボスの指令 2
本音は3枚欲しいけど、ミュウツーがいるので2枚。
マリィ&博士の研究 3
カビゴン(くいだめ)がデッキを回してくれるので3枚構築。
エール団のしたっぱ 2
エネ干渉には必須となるカード。
1枚だと欲しい時にしっかりアクセスできないので2枚採用。
混沌のうねり 1
必要不可欠なスタジアムは特に無いのだが、サンダーマウンテン◇や巨大なカマド、ヒートファクトリー◇をそのまま場に放置するわけにはいかないので採用。
基本超エネルギー6・ホラー超エネルギー4
1ターン目にエネルギーへのアクセスは必須なので合計10枚。
※構築におけるエネルギー干渉の理想系※
ピクシー(ちゃめっけ)+ギラティナ(じげんのかぎづめ)+エール団のしたっぱによって相手の場のエネルギーに最大3枚まで干渉が可能としている。
なお、クラッシュハンマーは信じる事ができないので不採用。
4.当日の対戦結果
1戦目:セキタンザン 4-6 負け
ドラパルトが闘抵抗を持っていることで有利に進められていたのだが、格闘道場+ディアンシーによる打点調整でVmaxが1体落とされ、クロバットVがサイド落ちしていて加速が止まった事で動けないターンが続いて逆転負け。
2戦目:ビクティニ型TAGバレット 6-0 勝ち
相手の方の三神がサイド落ちしていた事もあり、ピクシーとエール団でエネルギー加速に干渉しつつ、TAG TEAM2体にダイファントムを当て続けて何とか勝利。
3戦目:ジラーチ◇入りセキタンザン 5-6 負け
お互いにエネルギー干渉カードを使い合いながらの攻防。序盤にミミッキュを場に展開できずにマオスイレンを使用されて打点調整が崩れ、最後は回収ネットをねがいぼしで持ってくる事ができずに一歩の差で敗北。
4戦目:モクナシ/ダダリン/ゴリランダー 4-6 負け
トロピカルアワーGXでエネルギーを戻されて動きに遅れが出ている間に
相手の盤面が出来上がって万事休す。ライフフォレストを割れないターンが
続いてしまったのも敗因。
5戦目:ズガドーンアーゴヨン 6-3 勝ち
きぜつ→エネトラッシュとなるところをエール団で手札に戻す事でチャージアップをさせないようにしてプレイに変化を出す事に何とか成功。最後はギリギリだったけれど、しまめぐりのあかしをツールスクラッパーで壊してサイドを取り切って勝ち。
5.シティリーグを終えて
結果は2勝3敗と不甲斐ない結果でしたが、見えてきた課題とそれへの対策案もせっかくなので記載しておきます。
今回詰めが甘かったのは、セキタンザンVmax相手のHPケアの部分でした。
サイド差がある状況下だった場合、
『ふんかだん130点+格闘道場40点+ディアンシー20点-抵抗30点』=160点
となり、2回打たれる事でHP320のドラパルトVmaxが倒されてしまい、負けに繋がってしまったと言う反省があります。
ここへの対策案としては、イエッサンVの採用になるかなと思いました。
特性"こころくばり"でHP20回復を挟む事で3回打たれなければ大丈夫な状況に変わるので、サイドレースに余裕を持つ事ができたと感じています。
戦績としては悔しいですが、5試合とも楽しくプレイする事ができ、公式大会でドラパルトを使って対戦するという野望を達成できたので個人的には満足しています。
シティで対戦していただいたみなさま、ありがとうございました!
そしてドラパルトデッキで戦いたい方々の参考になれば幸いです!