24/8/14 日記
8時半に起床。今日はゼミの同期たちとドライブに行くので珍しく早起き。昨日も遅くまでゼミで飲んでいたので、数時間ぶりの再会である。
11時に待ち合わせ。いきものがかりやGReeeeNの音楽を聴きながら、窓の外を高速で通り過ぎていく緑を眺める。
ドライブの時はみんながそれぞれの好きな曲を入れたプレイリストを作るから、それぞれの趣味がわかって面白い。今かけている音楽を選んだ男子はすごく明るくて快活ないわゆる「いいヤツ」だから、彼が選ぶ音楽も張りのあるボーカルの声が印象的な真っ直ぐな曲が多い。私自身ではそういった曲を選ぶことはあまりないけれど、それを選ぶ彼のセンスはとても好きだ。
お昼は道の駅で海鮮丼を食べ、最終的な目的地である芦ノ湖に向かう。
15時頃に到着。東京よりは幾分か涼しくて、外にいても気持ちがいい。
芦ノ湖は思っていたよりも澄んでいて、透き通った深緑の水の奥ににある湖底を見ることができた。桟橋の近くには死んだ魚が浮いていて、湖面の揺らぎに合わせてゆらゆらとしていた。
大量の水を見るのは好きだ。だから、湖も海も好き。揺れる水面や、そこに映り込む金色の陽光を見ていると不思議と気持ちが落ち着くのだ。
その辺の売店で適当に買ったソフトクリームやコーヒーを手に、スワンボートの順番を待つ。ボートのレンタル所の店員はずいぶん無愛想なおばあちゃんで、そのぶっきらぼうな話し方で北海道にいる祖母のことを思い出した。
・・・
ボートを漕いで心地よく疲れた身体で、また車に乗り込む。もう日は翳り始めていて、空も木々もアスファルトも全てが灰色がかって見える。
帰路を辿りながら、私たちはいろいろな話をする。将来のこと、恋人のこと、親のこと……なんだかその空間がとても愛おしくて、こういう時間を過ごせたことを忘れたくないと強く思う。
集団に属するということを考える。
私は人にも言われるくらい友達が多い方だと思うけれど、少人数での繋がりが多くて「集団に属する」という経験をしたことがあまりない。男女グループなんて尚更だ。今まで機会自体は何回かあったものの、男女グループ特有の距離の近さになんとなく馴染めなくて避けたり離脱したりしてきた。
だから、今自分が感じている心地よさがとても新鮮で、くすぐったい。
みんなのことが本当に好きだ。みんな尊敬できるところがあるし、一緒にいる時間が楽しい。全員がそこにいるのが当たり前で、ちゃんと全員のことを気にかけている。これって当たり前のことじゃない。
多分これはそれぞれが身につけてきた、集団で過ごす技術によって作り上げられている心地よさなのだろう。人が何人もいるのだから、みんながみんなお互いのことを大好きだとは思わない。仲の良さにグラデーションだってあるだろう。でもそれはそれとして、技術を以って小さな工夫をしてお互いにとって暖かい空間を作ろうとしているのが見えるから、すごく好き。
おそらく卒業したら、今日のメンバーでドライブに行ったりすることは、多分、ない。それは今でもわかっているけれど、でもこの時間が楽しいのだって事実で、それは私にとってすごく嬉しいことなのだ。
イギリスに行ったら、みんなにお土産を買ってこようと思う。