トライアーキー発動
素晴らしいトリオ/アルバムが誕生しました。トライアーキー。
三頭政治(共和制ローマ末期の政治体制)という意味のバンドです。
多田誠司さんが2023年2月に結成したグループですが、リーダー:メンバーという関係性ではなく、より対等なミュージシャンシップを目指し、「活動の記録としてレコーディングに臨みました」(多田さん談)。
その東京お披露目ライヴが、本日12月4日、月曜、目黒・Blues Alleyで開催されるので、急いでこのテキストを書いています。
明るく煌めく、太陽のような菊池太光さんのピアノ。彼は、多田さんのthe most ( 2000~2013年)最後のメンバーでもありました。
それが、太光さんが突発性難聴を発症され、明日は急遽、田窪寛之さんがトラで演奏されるとのこと。
(太光さん、早く快復されますように心から祈っています🙏❤️🙏 そのためにも、しばらく音は避けて暮らして下さい)
そのメンバー変更のお知らせも、私がテキストを急ぎ書いている理由の一つです。
もう1人のメンバーは、楠井五月さん。彼のディープなベースの音色と、歌心。
「今いい音を出しているこの2人と、ユニットを組みたかった」と、多田さんが話してくれました。
このお2人に、小松伸之さん(ds)がゲスト(③④⑤⑧)で参加した今作。
彼らと演奏する多田さんがいいのです‼️
例えばブルージーな②〈Don't Cry Over Split Milk〉(楠井作曲)では、多田さんのブルース・スピリットが忌憚なく発揮されます!
太光さんのピアノが明るく輝き、楠井さんのベースがますますディープに鳴る。
この3人のバランスが、すごくイイのです。
楠井さんのソロが心を鷲掴みにする④〈Lily on the Hill〉(菊池作曲)、⑧T&T(多田作曲)。
深みのあるフルートに魅せられる⑤〈Waltz Ambulance〉(多田作曲)。
きらめくピアノの音色と、そこに淀みなく伸びるソプラノサックスが美しい⑥〈A House is not a Home〉(Burt Bacharach作曲、楠井編曲)。
サックスの妙技が楽しめた⑦。
フルートとピアノで生む輝きが、聴き手にも反射する⑨〈Riverside Memories〉。
多田誠司さんの魅力が丸々表出した今作。
最高の相性のメンバーに出会えた喜びが、聴こえてきます。
ご都合が合うようでしたら、本日12月4日、目黒ブルースアレイに、トライアーキーを聴きにいらして下さい〜🫶
既に『Ⅱ』が楽しみな私です。