小沼ようすけさんBday Live Report
2023.11.24
小沼ようすけさんが、自身の49歳のbirthdayを祝い、青山・BAROOMでギター・ソロ公演を開催しました。
ようすけさんは、soloが向いているギタリストだと思ってきました。その夜も、とてもいいギターが聴けました。
彼は音楽への没入感が深いので、ソロやアドリブをとると通常より長尺になる。この"通常の長さ"というものも、本来は存在しないのですが、ようすけさんが心地良く感じる長さを共有できる演奏家は、フレンチカリブのミュージシャンに出会うまではそういなかったように思います。(不思議と山下洋輔さん、村上"ポンタ"秀一さんとは合っていました)
11月24日は、新作"Your Smile"からのオリジナル曲を中心に、自身が開発したチューニングで作った曲を弾きました。
半円形の劇場の観客に語りかけながらチューニングするスタイルは、これまでのソロ・ツアーで編み出したもの。(よくできますね)
Dadgad tuningでの2曲、
"Duo Ka(デュオカ)" "Esa(エサ)"をとても興味深く聴きました。
新作のタイトル曲"Your Smile"では、徐々にUp tempoになるところでエネルギーの上昇があり、聴き手の気分も高揚します。
インターミッションを挟んで2nd setは、ファンの方からのリクエスト4曲でスタート。
それぞれ個性溢れる曲をようすけさん流に昇華した、ユニークなアレンジ/演奏が続きました。
マイケル・ジャクソンの"Human Nature"は良かった!
また、唯一スタンダードから取り上げたコルトレーン&ジョニー・ハートマンで知られる"My One and Only Love"は展開が独自で、深く魅せられました。
ギターは、本編はすべてエイブ・リヴェラ製作のギターで通し、素晴らしいギターがよく鳴っていて(リヴェラさんが亡くなり、価格が沸騰中だそう)、またホールがよく低音を響かせるので、良いシナジーを上げていました。
ようすけさんくらい、いつもギターを弾いていてこそ、エイブ・リヴェラのギターを自身のものにできるのだと思います。
温かい拍手が鳴り止まず始まったアンコールでは、ナイロン弦の越前ギターで。越前さん製作のこのギターは、響きが深く、こちらも弾きこんでいるのが一目で分かりましたが、奏者との相性がまた抜群でした。
これからも、フィンガーピッキングで心を込めてギターを弾いていくという、彼の決意が伝わってきたコンサート。
最高のbirthdayになったのではないでしょうか。
Happy happy birthday, Yosuke-san🎈🎂🍀🌊🌈
◆演奏◆
小沼ようすけ(gt)
◆2023.11.24 set list◆
1st set
M1 Kite
M2 Serching for the Wind
M3 Picture Book
M4 Tuning of Me
M5 Your Smile
M6 Duoka〜Esan
int.
2nd set
M1 Can We Still be Friends
M2 Human Nature
M3 What Cha Gonna Do for Me
M4 My One and Only Love
M5 Sacred Place
M6 You Will
M7 Jasmine
Enc.
M1 Jelly Fish
M2 Fly Away