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元公務員・IT未経験だった私がITパスポートに合格した方法


私が現在所持している資格のうちの一つである、
『ITパスポート』について、実際に取り組んだ勉強法や、試験当日についてなどをご紹介します。

ITの基礎知識を有することを証明できる国家国家資格なので、
高難易度ではない割に、

知名度もある程度あり、履歴書にかける資格として、取得を検討している人も多いのではないでしょうか。

ITパスポートの基本概要

さて、ここからは本題で、ITパスポートの試験について、お話ししていきます。

ITパスポートの試験概要は以下のとおりです。

試験時間:120分
出題数:100問
出題分野:ストラテジ系(経営全般)35問程度
     マネジメント系(IT管理)20問程度
     テクノロジ系(IT技術)45問程度
合格基準:総合評価点600点/1000点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点/100点以上であること
試験方法:CBT方式
採点方式:IRT(Item Response Theory:項目応答理論)方式

iパス  ITパスポート試験 HP(2024/11 時点)より 

試験時間について

試験時間120分に対して問題数は100問で、私は5〜10分残し(見直しのため)でかなり時間いっぱい使って解きました。

というのも、参考書を何度も読みながら学習していましたが、全然聞いたことない用語がいくつか出てきてしまい、自信がない問題もあったからです。。


試験問題について

100問中8問くらいは点数にはならない問題で、今後出題する予定の問題を評価するために出題されているそうなので、落としても大丈夫みたいなのですが…
正直私のような初学者に見分けは付かないです…

出題分野はIT技術だけでなく、
プロジェクトマネジメントの問題や、経営戦略、法務など、幅広いです。

IT業務経験が半年〜1年くらいあったとしても、ノー勉であれば落ちてしまうかもしれません。


なおかつ、合格点については各分野ごとに300点を超える必要があるため、
例えば、暗記が苦手だからアルゴリズムとプログラミング系で点を稼いで、残りは捨てる、みたいなことができません

苦手な分野をしっかり克服して、満遍なく学習を進めてください。


試験の開催場所・期間について

幸いにも年間を通してCBTで随時試験が行われているため、
ご自宅や会社の近くで、好きなタイミングで受験ができます


準備をしっかり整えてから受験ができるのはありがたいですね。


実際に取り組んだこと

使用した参考書について

私が実際に学習をするにあたって、使用した参考書は以下です。
実際は当時の版(令和4年)のものですが、これから始められる方は最新のものを使用してくださいね。

こちらの参考書では、

イラストが多くて読みやすい

②試験ではどう出るか、出題傾向をまとめてくれていて、
学習のポイントなど(これは覚える / これは覚えなくてよい)も記載されていて無駄がない

フリガナや、英略語の用語のフルスペルが記載されていて、
用語の意味と用語を結び付けやすい

この辺が個人的に文系・未経験者に優しいところかなと思っています。

過去問を解くのも大切ですが、

私のようにゼロから学習を始める人は、
こういった参考書を使ったインプットから始めてみてください。


学習方法について

ちなみに私の当時のスペックは、

・地方公務員に新卒で入庁
・業務は接客と、簡単なExcel入力
・マクロがなんなのかわかっていない
・コーディングなんて一切できない

こんな感じです。

この状態の私がいきなり過去問を解いても、なんのことだかさっぱりになってしまうので、
まずは参考書の学習から入りました。

学習全体の流れは、

1周目:読書くらいの気持ちで軽く、わからないことがあっても気にしないで、1~2日でザっと読む

2周目:わからなかったところは解説を詳しく読み直したり、YouTubeなどで転がっている解説動画を見たりする

~過去問を解く~

3週目以降:過去問の結果をもとに、わからなかったところを参考書に立ち返ってインプットしなおす

こんな感じで学習してます。

ちなみに過去問→参考書に立ち返る、の流れは何度か反復しています。

学習期間は3週間くらいだったと思うので、そんなに長期間の勉強にはならずに済んでよかったです。

過去問について

過去問は、参考書にもついていますが、
数をこなしたいためこういった問題集を購入していました。

ネット上に以下のような過去問がまとめられたサイトはあるんですが、
私は紙で覚えたいタイプだったので、紙媒体で購入しました。

皆さんは使いやすい方で良いかと思います。


疑似言語対策について

あとはやはり、特に私のような未経験者にとって鬼門になるのは擬似言語のような問題や、アルゴリズムかなと思います。

過去問題の練習だけでなく、

直接問題に出る訳ではないのですが、
今後の業務で生きたり、ITパスポートの問題を解く上で考え方が少しわかりやすくなったりするので、
かなり浅くですがこのアプリでプログラミングも学習しました。

アプリは無課金でも学習は可能です。

ただ、かなり簡単な問題ばかりで理解を深めるに至らなかったので、
1年分をまとめて課金をして、
ITパスポート合格後もしばらくはこちらでプログラミングの基礎学習をしていました。

価格帯としてはこんな感じで、
転職前〜SE駆け出し1年目途中くらいまで、ITパスポート取得後も学習してました。 

12ヶ月プラン:月額990円
6ヶ月プラン:月額1290円
1ヶ月プラン:月額1490円

https://prog-8.com より


試験当日について

話を戻しまして、当日の試験についてですが、
試験開始の15分くらいまでに会場入りし、手続きが済んだ人から随時受けて良いみたいだったので、わたしは少し前倒しでスタートしました。

(試験時間120分自体は変わらず、予約していた時間から前倒しする形でのスタートというイメージ)

休憩時間はなく、通しで問題を解き、終わり次第切り上げて帰っても良いみたいでした。

また、合否は試験を受けた翌月の15日前後に発表されますが、
点数は試験後すぐにわかってしまうため、
ここですべての分野で合格点を超えていたら、合格発表まで安心して過ごせます。

私の点数はこんな感じだったので、
かなりギリギリの合格となりましたが、IT転職前に合格できたことは大きかったです。

総合:625点
ストラテジ系:540点
マネジメント系:635点
テクノロジ系:585点

地元で地方公務員として働いていた頃の体験も、なかなか濃い経験ではあったのですが、

ここでしか通用しない仕事の仕方、仕事内容、といったローカルな知識が多く、

今後、ライフステージの変化などで地元を出ることを検討していた時期でもあったので、スキルを身につけられるITへの転職に至ったというわけです。

今となってはITパスポートを取得して一歩踏み出せて、
今の働き方やキャリアに繋がっているので、その決断をしてよかったなと思っています。

余談:ITパスポートを持ってて意味があるの?という論争に対する持論


結論、意味があると思っています。

IT系の職種への転職をしなかったとしても、

DX化を推進する昨今では、どのような業界・職種であっても、社会人である以上ITの基本的な知識や、リテラシーが必要とされます

また、IT系職種への未経験での転職を考えている場合は、
単にITの入門知識があるという証明だけでなく、

たとえば社会人になってからITパスポートを取得したとすれば、仕事をしながら、合間に自己啓発も行なって自主的な勉強ができるという証明にもなります。

IT職は日々最新技術が生まれるため、知識面のアップデートが大切で、
何かと資格取得や自己啓発が求められますので、実は「自己学習できる習慣」って大事です。

自分から学ぶ姿勢や、スキルアップに前向きであることがアピールできるかと思いますので、
ITパスポートは確かに基本情報に比べると弱い資格ではありますが、
自己学習意欲のアピールにもなるでしょう。


それに、私は基本情報技術者試験の資格も持っているのですが、ITパスポートで学んでから基本情報の学習に入ると、よりスムーズに理解ができると思いました。
(擬似言語や2進数など、似たような問題も出てきますし、ITパスポートの問題をベースに、応用的な問題が基本情報で出てきていたりします)

という訳で、私は少しでも興味があるのであれば、勉強してみてもいいんじゃないかなと思っています。


(私個人の意見ですが、なんの資格も持っていないならまだしも、
第二新卒〜若手の転職においては、ITパスポートを持っていることで面接で馬鹿にしたり、突いてくるような意地悪な会社に入りたくないな〜という気持ちもあります。。。)

まとめ

いかがだったでしょうか?

IT以外の業界でも、ITパスポートの取得が推奨されていることも多いと聞きます。

会社によっては、資格取得が給与や賞与に関わったりもしますよね。

スキルアップをしたいけど、何から始めれば…と思っている方がいらっしゃいましたら、
ITパスポートをぜひ一つの選択肢にしてみてください。

ITパスポート取得後、基本情報技術者試験も目標としている方がいましたら、
こちらも併せてぜひご覧ください。




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立花
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