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Photo by
susumusekiguchi
ジュレ
2019/11/23©hiosroom
きみが粧ってるジュレ
僕が纏ってるジュレ
ひとつだけ剥がして
その下の色が見たい
そのときだけで
終わると思って
フォークがいい
スプーンがいい
僕が聞くと苦笑いして
困ったようにナイフだして
面白いこと言ってカットする
好き嫌いないくせに
今日は、いらないって‥
それ以上聞かないよ
僕の目が見えないようにって
その唇をふさぐんだ
ほんとはきみを崩して
僕の胃の中に隠して
今すぐ連れて行きたい
真っ白なプレートに
二人で映す残骸
拾いきれない輝き
もし許されるなら
きみと重ねた色と
僕が消してくジュレ
ふたつみっつ用意したけど
どれも嘘みたいだよ
こんなに綺麗な僕じゃない
これが好きと言わないで
並べても重ねても期待しちゃうんだ
きらきら崩れるジュレでいい
剥がれて残る二人になるなら