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連覇に挑む神奈川フューチャードリームス。有観客の平塚でホーム開幕!
2021年ルートインBCリーグを参戦初年度で優勝という偉業を達成した神奈川フューチャードリームス。東地区の開幕から3試合目の4月11日、ホームでの開幕戦を迎えた。昨年のホーム開幕戦は無観客での開催であったことから、神奈川のファンにとっては初めての開幕戦の雰囲気を味わうことになる。
1.連覇に向けて
BCリーグで連覇をするのは難しい。選手の半数が毎年入れ替わる中で戦力を維持するのは難しく、有望な選手はNPBにドラフト指名を受けチームを卒業、野球をやめてしまう選手も多く、メンバーの半数が入れ替わってしまうからだ。神奈川も先発の柱だった前田投手が引退するなど数人がチームを去った。新たな戦力として福井で9勝を挙げた三染真利投手などが加入しチーム力は維持している状況であるが、追われる立場になり各チームが対策して挑んでくる。
(4月10日の栃木県総合運動公園野球場で先発した三染投手)
2.約束
取材のため、少し早く球場入りし、カメラマン席で選手達の様子を伺っていた。選手達は昨年と同様に笑顔で良く声が出ている。活気あるチームカラーは今年もそのままだった。練習の合間、久々にお会いする選手達に距離をおきながら挨拶していると、青木選手と話すことが出来た。「栃木戦はなかなか打てない」と話す青木選手、すかさず自分は「なら今日ヒット3本くらいは打ちますか」と返す。昨年カメラマンとして球場に訪れていた時もそんな会話をしたことがある。「今年はまだ思うような打撃が出来ない」。それであれば「今日はヒット2本」と約束したらその試合で見事に2本打ってくれた。この日も何気ない会話が約束になった。試合では青木選手の打席は注目してみておこう。
3.開幕セレモニー
シートノックが終了した12時過ぎ、開幕セレモニーが行われた。相州 神童太鼓パフォーマンスが行われスタジアム内に太鼓の音が鳴り響く。熱気を帯びるパフォーマンスに球場に訪れたファンは聞き入っていた。
太鼓パフォーマンスのあとは神奈川フューチャードリームスチアリーディングチームによるパフォーマンスが行われた。昨年は開幕戦でのパフォーマンスが出来ず、最終的にデビューが10月にずれ込み、2試合しか出演できなかったが、今年は開幕からパフォーマンスを披露することが出来た。これからも球場に華を添えて頂く活動を期待だ。
開幕セレモニーは藤本社長の挨拶、神奈川県野球協議会の会長である藤木氏のご挨拶と進み、鈴木監督と寺内監督によるインタビューも行われ、幕を閉じた。さあホーム開幕戦のプレイボール。
4.試合模様
先発のマウンドは乾投手。栃木ゴールデンブレーブスの川﨑宗則選手のヒットと盗塁などによりピンチを招くと4番の石川選手の犠牲フライで1点を失う展開となったが、神奈川打線がすかさず逆転を果たす。先頭打者の青木選手が四球で出塁。工藤選手がヒットを打ちチャンスを広げると、牧田選手の内野ゴロの間に青木選手が生還、カレオン選手と清田選手にもタイムリーが出て1回で3得点。昨年のネオマシンガン打線を思い出させる展開にスタンドからも拍手が上がる。
4回には2アウトから竹並選手、西川選手の連打で追加点。青木選手にもこの日の初ヒットが出ていた。神奈川打線は攻撃の手を緩めない。
6回には竹並選手の2塁打で作ったチャンスを青木選手のタイムリーで追加点。その後盗塁を決めるなど足を使った攻撃も見せる。2アウト2、3塁のチャンスに打席に立ったのはカレオン選手。6日に行われたトークショーでは昨年より多くのホームランを打ちたいと話していたカレオン選手。待望の今シーズン第1号をライトスタンドに叩き込んだ。
ドラフトで指名されるにはアピールは必要で、少なくとも背番号23を越える25本は打ってほしいところ。笑顔でグランドを1周した姿はキャプテンとしてのチームを引っ張る頼もしさも感じることが出来た瞬間でもあった。今季何本のホームランを打つか、注目して見て頂きたい。
試合は終盤、若野投手、竹崎投手、日高投手のリレーで逃げ切り8-1の勝利、昨年はファンの前で届けることが出来なかった開幕ゲームの勝利。今年はたくさんのファンに届けることが出来た。チームはこれで3連勝。連覇に向けて上々のスタート切った。
5.約束の結果
試合前に約束を交わした青木選手のこの日の結果、5打席で2安打1四球1打点1盗塁。ヒット3本にはならなかったが出塁率は6割で、2得点。青木選手が出塁するとチームが波に乗り点が入る。そんな展開を期待しての約束だった事を考えればこの日の成績は十分すぎるほど試合前の約束を果たしてくれていたと思います。約束するといつも結果を出してくれる青木選手。カッコ良すぎです。さて次はどんな約束をしましょうか。
6.取材日
2021年4月11日(日)
バッティングパレス相石スタジアムひらつか
ルートインBCリーグ Future Project (ふゅーぷろ)
会員No.2 今橋佳文
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