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下瀬美術館が受賞したベルサイユ賞って、なんだ?

下瀬美術館が最優秀賞ベルサイユ賞を受賞!


下瀬美術館が「世界で最も美しい美術館」にべ選ばれました!
おめでとうございます!

2024年12月2日、パリにあるユネスコ本部で発表されたようです。

ノミネートの時点でも話題になってましたが、ベルサイユ賞受賞ともなれば世界中から注目を浴びることになりそうですね…!?

というわけで、ベルサイユ賞と下瀬美術館について簡単にまとめたいと思います!

ベルサイユ賞

僕も「ベルサイユ賞!」といわれてもあまりピンと来なかった……ので、調べたことをまとめました!

ベルサイユ賞とは?

ベルサイユ賞(世界ベルサイユ賞機構)とは、2015年にユネスコ(国連教育科学文化機関)本部で創設された、建築賞です。

簡単にいうと、世界のすんげぇ人たちが、世界のすんげぇ建築を選んで、お前すんげぇよ!って表彰してるってことです。(急にアホ)

2015年から毎年、“Architecture and intelligent sustainability(建築と知的な持続可能性)”という観点のもと、世界的な建築家やアーティスト、哲学者などが務める審査員らにより選出されています。

空港、ホテル、レストランなど計8部門があり、各部門ごとにベルサイユ賞(最優秀賞)、内装特別賞、外装特別賞が授与されています。
そのうちのMuseums(博物館・美術館)部門は、今年の創設10周年にして新たに追加されました。

つまり、下瀬美術館は、世界初の「世界で最も美しい美術館」ってコト……!?!?
できるだけ壮大に言ってみました。

他の受賞

今年のMuseums(博物館・美術館)部門では、7館がノミネートされ、うち、

  • 「下瀬美術館(日本)」ベルサイユ賞(最優秀賞)

  • 「スムリティヴァン地震博物館(インド)」内装特別賞

  • 「オマーン・アクロス・エイジズ・ミュージアム(オマーン)」外装特別賞

の受賞がありました!

また、ノミネートに留まりましたが、今年、日本では「ブシュロン銀座」もエンポリアム部門に選ばれています。
行ってみたい!高そう!(小並感)


これまで日本では、

  • 「SHIGUCHI」2023 ホテル部門 内装特別賞

  • 「日環アリーナ栃木」2022 スポーツ部門 内装特別賞

  • 「アマン 京都」2020 ホテル部門 最優秀賞

  • 「京都 瓢斗」2019 レストラン部門 内装特別賞

  • 「東急プラザ銀座」2017 ショッピングモール部門 最優秀賞

などが、受賞しているようです。結構ある!
地域レベルでの受賞やノミネートに留まったものなどを含めると、もっとたくさんありました。
もしかすると、あなたの家の近くにもあるかも……!?

世界ベルサイユ賞機構 公式サイト


下瀬美術館

下瀬美術館は、2023年3月に開館、広島県大竹市にある美術館です。

“アートの中でアートを観る。”をコンセプトに、作品だけでなくその建築も楽しめる美術館です。

エミール・ガレを中心とした作品を所蔵しており、ガレの作品をモチーフにした庭園も見どころ。また、ヴィラやレストランも併設されており、アートや建築以外にもこだわりが詰められています。

以前、僕が行ったときはめちゃくちゃ晴れていて望洋テラスから見える景色がめっちゃきれいでした!

望洋テラスから見た可動展示室

青い海に映えるカラフルな展示室、瀬戸内海と浮かぶ島々……良っ。

現在は『マイセン磁器―恋する表情』が開催されています。
また、冬の期間にはナイトミュージアム&イルミネーションのイベントも企画されているようです!


下瀬美術館 公式ホームページ


受賞した建築とやら

ところで気になるのは、ベルサイユ賞を受賞したという、その建築!ですよねーッ!

建築は坂茂さん

下瀬美術館の建築家は、坂茂(ばん しげる)さん。
坂茂さんといえば、2014年に「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリツカー賞を受賞した世界的な建築家です。
それはベルサイユ賞も受賞しますわ、こだわってますわ……!

坂茂さんといえば「紙管」を使うデザインがよく知られていますが、下瀬美術館にも多く見られます。「紙管」とは、トイレットペーパーの芯とかラップの芯みたいな、紙の筒のことです。

廊下のベンチや看視員さんのイスにも紙管が使われていました。
そしてなんと、ミュージアムショップでは紙管の輪切りが売られていました(!?)僕は思わず笑っちゃいましたが、コアな層にはドハマりしそうwww

ガラス張り

エントランス棟

下瀬美術館に行くと、まず鏡に覆われた外装に驚きます。が、館内に入ると、それがミラーガラス・スクリーンだったことに気づき2度目の驚き。

ミラーガラス・スクリーンは、明るい方から見ると鏡、暗い方から見るとガラスに見えるので、昼と夜では印象がガラッと変わります。(あ、“ガラス”だけにガラッと?)
これは宿泊するか、ナイトミュージアムの時間帯に行かないと見られないかもしれませんね……!?

可動展示室

可動展示室

下瀬美術館いちばんの特徴、可動展示室
その名の通り、“動かせる展示室”なんです!

カラフルな箱が水面に浮かんでいるように見える可動展示室ですが、ふだんはしっかりと固定されています。
可動展示室を動かすには、水面を上昇させ、展示室を浮かせる必要があるそうです。これは造船技術を活用して作られたそうです。海のある土地ならではの技術、良いですね。

そしてこの可動展示室は8つの小さな展示室が連なっているのですが、ひとつひとつ色が違ってとっても可愛らしい!
今回の受賞で世界ベルサイユ賞機構事務総長もコメントしていますが、こんなにカラフルな博物館・美術館は珍しいですね!?

下瀬美術館ベルサイユ賞 ニュース記事


感想

下瀬美術館が受賞したベルサイユ賞、なんとなーく凄さが分かった気がします。
改めて、下瀬美術館さんベルサイユ賞受賞おめでとうございます。

世界で最も美しい美術館が日本にあるなんて、なんだか誇らしいですね。

下瀬美術館、僕もまた行きたい!
今度は建築鑑賞をメインに行ってみるのもおもしろそうですね。

みなさんも下瀬美術館やベルサイユ賞ノミネート施設、きれいだなと思う場所に行ったら、ぜひ僕にも教えてください!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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