見出し画像

#4【丘の上の社宅団地のお話】宝探し(石拾い遊び)にのめり込んだ日々【昭和50年代】


私が丘の上の社宅団地に住んでいたのは、2歳ごろから6・7歳(小学1年生)まででした。特に記憶に残っているのは、年長さん〜1年生くらいの出来事です。

その頃、流行っていた、自分も大好きだったアニメは、『ヤッターマン』『ガッチャマン』『キャンディキャンディ』『花の子ルンルン』『名犬ジョリイ』などなど。
『ウルトラマン』『ガンダム』『ドラえもん』なども、団地の男の子達がおもちゃを持っていた(と思います)ので、とても馴染みがあり、大好きでした。
(放映時期の記憶は曖昧です。正しくないかもしれません。涙)

ファミコンはまだ世に出ていなかったと思います。「ゲームウォッチ」が流行り出していました。初めて買ってもらったゲ-ムウォッチは、キティちゃんのテニスのゲ-ム。本体のデザインが可愛くて、本当に嬉しかったのを覚えています。同じ頃、我が家にやってきたゲームウォッチは、父が職場のお友達からいただいた中古のものでした。

いただいたのは「ドンキーコング」のゲームウォッチで、二つ折りの本体をパカっと開くと、画面が2つあって、2階建てになる構造をしていました。
工事現場のような足場がジグザグにあって、上からどんどん転がり落ちてくるドラム缶を飛び越えながら足場をジグザグに登って行き、一番上の端っこにぶら下がっているバナナをゲットすると点数がアップ!
そんな感じのゲームでした。当時、触らせてもらっても、全然できませんでした(涙)

自然の中を走り回って、虫を採ったり、野良犬と遊んだり、野生児のような毎日でしたが、キラキラしたもの、ネックレスや指輪などのアクセサリーのおもちゃ、
ガチャガチャの小さな香水瓶(団地の年上のお姉ちゃん達が持っていた)、
宝石のようなキラキラが入ったアイスのパッケージ(買ってもらったことはないです、実物を見たのか、テレビCMを観たのか記憶が曖昧です。。)なども大好きだったんです。

欲しい!と言ってもホイホイ買ってもらえないし、そうなりゃ、探そう!!と始まったのが「綺麗な石探し」の遊びです。現在でも、幼稚園の園庭や公園の片隅で、
綺麗な石を探して遊ぶ子供たちはいますよね^^

団地の建つ丘の上には、場所によって複数の種類の小石が見つかりました。
隣接している公園には、乾いたサラ砂がたくさんあって、そこでは本当に小さな、ビーズのような、透明や乳白色の粒が見つかりました。たまに、小さな貝殻や、小指の爪くらいの大きさのオレンジ色の透明感のある石も見つかりました。



調べてみると、サラ砂に貝殻が含まれる理由は、サラ砂が海岸から採取されることが多いからだそうです。確かに海は近かったな。また、砂自体が生物起源のものである場合は、自然の中で貝殻が含まれていることもある。この公園だけでなく、公園や学校のサラ砂には貝殻が混じっていたことが、そう言えばたくさんありました。

いつも石探しは、少ない人数で集中して黙々と。あとで見せ合うので、内緒にしながら、せっせと、化石の発掘のように。見つけた小石は、各々、入れ物を用意してその中へin。

団地の北向かいに建っていた独身寮の敷地には、飾り石のような、少し大きめのツルツルした石が撒かれている場所があって公園から場所を変えて、ここでもよく探していました。

少し石の話題から離れるのですが、この独身寮には、父の同僚や後輩の工員さん達が暮らしていて、家族ぐるみ、団地ぐるみ(みんな同じ会社の化学工場勤務だから)で知り合いの方もいましたので、石拾いをしていて、1階の部屋にいるお兄さん達を見つけた時には声をかけたり、部屋にお友達と一緒にドヤドヤと上がらせてもらった記憶もあります。平和な時代でした!



お菓子をくれたり、ニコニコ優しくおしゃべりを聞いてくれていたお兄さん達でしたが、きっと3交代勤務の夜勤明けとかで、大変なところを、職場の先輩のお子さん達と思って気を遣ってくださっていたのではないかと今となっては申し訳なさと、感謝でいっぱいです。

何個も見つけた、お気に入りの石たち。その中でもとっておきの一つ。
それは、小学校からの帰り道の砂利道で見つけました。



大きさは、大人の人差し指の指先、第一関節分くらい。楕円形に近い長方形で、色はオレンジと白のマダラ、マーブル模様。オレンジ色の部分は、透明感もあり、
今考えれば、あれはきっと「琥珀」でした!



しばらく大切に保管していましたが、いつの間にかこの琥珀も、他の石達もなくなってしまいました。お友達にあげたのかなあと思いますが、はっきり覚えていません。あの信じられないくらいに美しい琥珀色の小石のことは一生忘れないだろうと思います。

宝石探しの石探し。とっても楽しかった思い出です。お日様の光をいっぱいに浴びながら、キラキラ光る砂や小石をかき分けて、無数の形や色や輝きに出会い、見つけた感動をお友達と共有共感できた幸せな時間に感謝でいっぱいです。

今でも、宝石のようなキラキラした色とりどりの小石や、シーグラス、レジン作品、キャンディなどを目にするとワクワクして見入ってしまいます。

丘の上の団地で過ごした日々は、虹色にキラキラと輝く小石のような幸せな思い出なのです。


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

また、のぞきに来てくださると嬉しいです。

寒くなってきましたので、暖かくしてお過しくださいね!




いいなと思ったら応援しよう!