夫の色素が好き。
昨今皮膚の色の話はあまりしてはいけないのかもしれないが、私の網膜を通して見たかぎりでは私の肌は黄味が強くて日焼け気味。そして髪の毛はものすごく黒い。濃いこげ茶ではなく、黒だ。青みよりは赤みを感じる黒。
黒目の色もとても濃く、「あなた、瞳の真ん中の黒点が分からないくらい黒目の色が濃いわね。」と感心されたこともある。
黒点ありきで人の黒目を見たことがなかったのでまさに目から鱗で、家に帰ってから自分の眼球をまじまじと見つめた。
確かに私の瞳は鏡すれすれぐらいに近寄らないと黒点がわからないくらい黒かった。
ふと夫はどうだろうと思いたつ。彼は全体的に色素が薄い。初対面の印象は「色白いなぁ。」だったし、今でもお風呂上りの夫をみると「白い肌だねぇ。」と声をかけてしまう。反して髪の毛は黒いが、カラスの濡れ羽色みたいに青みががっていて深い深い紺色のよう。
じーっと夫の瞳をのぞき込むと、淡い茶色というか、青みがかったヘーゼル色だった。(日本人です。)
「目の色素薄いね。」と伝えると、なんでそんな事気にしてんの?とでもいいたげに「そう?」と答えた。
明るいところで見ると、光を反射してキラキラととてもきれい。
目を合わせるのが苦手な夫にばれないように、時おり夫の瞳を盗み見ては、きれいだな。と再確認するのだった。
まぁ、多分ばれてるんだろうけど。
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