青天の霹靂返し

ついに
話ができた

春にお店を辞めること
家をでること
信州へ行くこと

元夫に伝えることができた
私から意思を伝えること
確固たる意思を伝えることは初めて
結婚生活は24年
離婚してもうすぐ3年
それで
初めて

元夫

決めちゃったんだよね
とめても決めたんだよね

うん

何か嫌だった？
嫌なことがあったら言ってほしい

それを言うほどならば
現状改善の余地があるということ
もうそれもないので

そんなのないよ
ただ
いい時
そう思っただけ

何か言うかと思ったら
最後通告なのかよ
少しは教えて欲しい

そう言われたので

私とあなたは
お互いの違いに歩み寄ることができなかった
だから本当は離婚した時にちゃんとさよなら
するべきだったと思う
私でなくていいと知った時点で
私の中では終わっていたの
それなのに仕事は続けてしまった
そしたらあれもこれも気になりだした
夫婦って家族ってすごいね
無意識に許せているし、受け入れている
理解しているし、それはまるで自分であるかのように錯覚もしてる
いいか悪いかは別として
家族の枠を出たら気になるのよ
そして同時に自分のわがままさにも気づく
私、これも嫌だし、あれも嫌みたいに

それにこれからの人生の土台
一日も早く作らないと

元夫
理解した
わりとすんなり理解したもよう

けれど第一声
うちの親とはどうするの？

それが第一声かね
本当にこの人はご両親が1番
いや、自分の次に2番か

オレとは二度と会わないってこと？

よっぽどの用事がなければ
会う必要ないよね

そうなんだ…

こんなに穏やかに
こんなにはっきり
自分の気持ちを言葉にできるなんて
初めて

きっと
それは
自分の中に全く迷いがないから
自分の歩き出す先がようやく見えた

…あとで
次女にこう言ったらしい
ママも荒業にでたね

そう
あなたが私に言った
離婚したい

あの時
私には青天の霹靂だった
そして今回は
青天の霹靂返し
そういうことになったみたい